【懐旧譚】TrySail Live Tour 2021 "Re Bon Voyage"


こちらは、2021年初秋から晩秋にかけて行われた『"LAWSON presents TrySail Live Tour 2021 "Re Bon Voyage"』への懐旧譚。

久しぶりのツアー。

みんなでワイワイ、わちゃわちゃするこの感じ、なんだか懐かしくて楽しかったなあ。

「Re Bon Voyage(再び、よい旅を)」

再び、こうやって好きな人たちと旅ができることが何より嬉しかったです。
 
 
また、プレゼント的な意味での「リボン」と掛けている、という旨も度々お話されていますよね。
こうやって楽しく過ごす友人たちも、ライブで見つける感情も、届けられるパワーも。

このライブを通して、改めて、本当にたくさんの大切なモノを贈り届けてくれている存在だなあと実感しました。


「すべての日が、それぞれの贈り物を持っている」

マルティアリスが『エピグラム』に記している。

 

これまでのすべての日々は、本当にそのひとつひとつは同じモノが無くて、掛け替えのない瞬間だったなあって、もう一度なぞってみると、あたたかい肌触りを感じるのです。
 
また、こうして会えるのが嬉しいね。

4枚目のアルバム「Re Bon Voyage」を引っ提げての今回のツアー。

雨宮さんが音楽ナタリーの記事で、アルバム新曲について「すごく、ライブを想定したような、あるいはライブ感のあるアルバムになった」とお話をされていましたね。

ライブ前に普段聴きしていると、ついつい体が動き出しちゃうみたいな楽しさや、「ここはライブでどう歌うんだろう」というワクワク、いろんな高揚感が押し寄せてきて。

そんな感じにほわほわしながら、当日を迎えたのでした。

再生しながらだとちょうどいい文量かも。


会場に入ると、左右のジャングルジムみたいな構造物が印象的なステージ。

 

ジャングルジム好きだったなあ。

高所恐怖症のくせに高いところ登りたがる子供だったので、よくジャングルジムから降りられなくなって泣いた。

 

 

開演の時刻となり、ピコピコした音楽が流れ出す。

ツアー初日からみんな咄嗟に手拍子をしていて、心地いいグルーヴでしたね。

 

ピコピコ音に、ペカペカしたライトのスイッチング、そこに万雷の拍手。

「なんだか遊園地のショーみたいだなあ」って、気分になりました。

 

開演というより、開園って感じ。

 

孫娘と手を繋いで来たかった。

隣で、喜んでただろうな...。

 

遠い目をしていると、真上からステージに降りてくるのは、赤くデッカいリボン。


孫娘と手を繋いで来たかった。

隣で、喜んでただろうな...。


「でけぇ…」

初日、リボンを見上げて、思わず漏らす隣のおじさん(連番者)。

 

どうして孫娘じゃないんだ...。


孫娘と手を繋いで来たかった。

隣で、喜んでただろうな...。


     

階段上に立ち現れる3つの影。


孫…?


リボンが階段上に降り切ると、正面から見るとちょうど3人の姿がリボンで隠れるんですね。

 

そしてプレゼントが解き開かれるように、リボンは再び迫り上がっていく。

これ、お三方視点ではどんな風にこちら映ってたんだろうなあ。


映像作品で見てみたいなあ(チラッチラ


1.Re Bon Voyage

階段上での、「いくぞ!」っていう構えから始まるこの曲。

あの構えを見た瞬間、「ああ、TrySailのライブに来たなあ」というワクワクが一気に昂ったのでした。

 

衣装がね、可愛いんよ。

 

歴代だったら“Headwind / Smooth Sailing”の白い衣装のスカート裾にカラーが入ったあの衣装が1番好きだったんだけれど、上回りそうな勢いですね...拮抗。

 

I’m in ? I’m in?」の、相手をさした後に、自分の胸に手の振りが好き。


サビのポンプアップも楽しいよね。その後のハイタッチも、なんだかすごく、一緒の空間で1秒ごとにRe bonしてる感じがあって、楽しかったなあ。

 

 

2サビに入る直前、「声かけあって 進むんだ」でグッと走り出す構えをした後に客席へ前進しての歌唱、あそこすごく心がほくほくする。

 

TrySailのステージング、左右の使い方より前後の使い方のほうが心エグりがち。

(多分あとで書くけれど、今回歌われていない曲で言うと『僕らのシンフォニー』のサビ頭とか)

 

2B頭でクロールしちゃう夏川さんとか、間奏の3人でくるくる弧を描きながら手を重ねたり飛行機ブーンしたりも好き。


でも、特に脳に焼き付いているのは、やっぱりサビ終わりの一連の振りかなあ。

 

「Bon Voyage!」で『Sail Out』サビ終わりの水兵ポーズ。

「希望の帆 揚げろ」で代名詞となった『Youthful Dreamer』の▲作り。

 

あの振りを最初に見た時、込み上げる懐かしさと同時に、すごく嬉しかったなあ。

 

んー。

 

間奏の終わり、振りコピをしながら、ステージ上の3人と▲を作って引き上げるところ。

 

当初あそこは、「客席で作られた▲を3人がステージ上に引き上げる振り」として受け取っていたんだけれど、「TrySailの3人が作った▲をこちらが引き上げる」っていう振りにもなるんだね。

 

なんだか、すごく関係性を表している光景だなあと感じていて。

 

「Re Bon Voyage(再び、よい旅を)」

 

「初心忘れない」という歌詞もあるけれど、これまで3人と、いや、本当にたくさんの友人たちと船上から見てきたいろんな景色も背中に感じながら、まだまだ素敵な景色をたくさん見に行きたいね。


2.バン!バン!!バンザイ!!!

頭上から降りてきた液晶に「TrySail」のロゴが映ると、一気に会場は華やかに。

 

2曲目にバンザイが置かれているの、いいですよね。

1曲目は結構エモちらかしてしまう性質なんですが、一気にライブテンションに持っていってくれる感じがあって。

 

 

バンザイねえさん が しょうぶをしかけてきた!

 

わはーっと手を振ったり、1Aで思わずニヤニヤと口をおさえて笑っちゃったりするバンザイ姉さんこと、雨宮さん。

 

そうそう、ああやって、「バンザーーーーーーーーーーーーイ!」中に、嬉しそうに会場中を見渡しながら「うんうん」頷き拍をとるお姉さん、好きなのよ。

 

あんなに楽しそうに「バンザーーーーーーーーーーーーイ!」されるとお子ちゃまに戻っちゃうね。

 

「おねえさんといっしょ ファミリーコンサート」

 

 

孫娘と来たかった... 

 

 

TrySailのライブは情操教育にも最適です。

 

『バン!バン!!バンザイ!!!』の歌詞カード久しぶりに見たけれど、こんなにバンザイバンザイしてたのかって、笑っちゃった。楽しいね。

 

 

バンザイ姉さんの陰で、こっそり「いないいないばあっ!」をする、いないいないばあ姉さんも目撃されましたね、夏川さん。

 

「いないいないばあっ! ファミリーコンサート」

 

孫娘と来たかった... 

 

どこだったかインパクト強すぎて忘れちゃったけれど、頬に手を当ててむぎゅっと歌唱される麻倉さん、可愛かった...。孫...。

 

 

他に印象に残っているのは照明かな。

 

2Aの「全部裏目に出ちゃうRainy day〜」は青く寂しげなライティングなんだけれど、土砂降りの後の2Bでは雨上がりの夕焼けをイメージさせるような明るいライティングで。

 

そこからのサビの「カンパーーーーーーーーーーーーイ!」、パーティナイトなライティング。

 

いいねいいね、楽しいね。

こうやって、何度も何度も落ち込んだ気持ちを、このパーティーに励ましてもらってきたのよねぇ。


3.High Free Spirits / adrenaline!!!

■High Free Spirits

はわー、こんなに序盤にくる曲になってしまわれたかって感じ。

 

ハイスピって今まではライブ中・終盤のより熱が強まるところで歌われていたので、より主張の強い衣装で歌われることが多かったイメージなんだけれど、この可憐な衣装で歌われるのは新鮮味がありましたね。

 

わはー、可愛かった。楽しかったなあ。

 

ニコニコ笑顔が溢れ出ちゃってる雨宮天ちゃんかわいかったなあ。

 

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■adrenaline!!!

楽しい!!

楽しそう!!嬉しそう!!

楽しい!!

 

「めぐめぐる波に乗っかって」で、センターステージでくるくるしちゃういつもの雨宮さん大好き。

 

なんだろうねぇ、こう


本当にこの曲のこの時間は、サビの歌詞の通り、ずっとまわるまわる夢の中で一緒に踊ってるみたいだよねぇ。


自分の中で線引いてるいろんな境界線を超えていけそうだなって、超えていきたいなって、思わせてくれる時間だなあって。

 

「挑戦」という根拠を持ってセトリ構想から外されることはあるし、それを補ってあまりある楽曲がたくさん生まれてきたけれど、やっぱりこの曲が恋しくて、愛おしくてたまらんですね。


 

曲終わり、少し静まり返った会場に「ハアハア...」という息があちこちで湧いていて、この時世ならではだなあって。

マスク越し、キツイんよ(笑)


いつかはそれがライブ後の打ち上げ笑い話になるのかな。

 

安易に雨宮さんに抱きつき、密告されて麻倉さんに蔑まれる夏川さん。


#人生


4.Favorite Days

今日のライブにパワーを与えるご当地飯のご紹介がなされた後、始まるのはクラップの練習。

 

あ、あれは...クラップの長????

 

咎人の長

Babyの長

僕シンの長

Braveの長 

 

Favoriteの長 ←NEW! 

 

パンパパン、パンパパン

 

《麻倉》

じゃあー、みんなでー!

(音が入る)

 

「Hey boys! (yeah) Girls! (yeah)」で下手、上手に振るの楽しい...。

ここの、マイク持ち替え好きなんですよね。

 

音源ではこの「(yeah)」の声色を演じ変えているのがとても好き。


3人がそれぞれどんな少年少女を演じているのかじっくり聞き分けたいくらい。

 

今回のツアーでは下手に座る機会がなかったので、今度の機会ではぜひ座って遊びたいなあ。

 

インタビューで『大多数の男の子たちの「yeah」が先だから、それに負けないぐらいの女の子たちの「yeah」を聞きたいよね。さらに「All!」と続くから、そこは全員でブワーっと盛り上がってほしい。』と雨宮さんがお話されていましたね。

(TrySail 4thアルバム「Re Bon Voyage」インタビュー|デビュー5周年を経て、みんなと一緒に次なる旅へ - 音楽ナタリー 特集・インタビュー https://natalie.mu/music/pp/trysail04

 

男女のコール分け、今からすごくコロナ禍明けが楽しみなんですよね。


プロ野球のチャンステーマで「男女」で歌い分けをしている球団とかいくつかあるんですけれど、その切り替わりがすごく好きで。

(西武のチャンテ4とか、日ハムのチキチキバンバンとか)

 

みんなでいっぱいいっぱい、早く遊びたいね。

 

 そうそう、「(刺激的に素敵に)」部分での雨宮さんの、この振りが、刺激的で好き。

(刺激的なので形容できない)

 

サビの振り、ぜんぶ好き。

あまりに楽しすぎるんですわ。

 

「(I wanna I wanna I wanna do ぜんぶ!)」の全部を選びとる振り。

 

なんだろうなあ、こう


サビで展開される歌詞のフレーズ的には、自分に備わる可能性全部を味見するかのように選び取っていくような振りだと思うんだけれど、振りコピしてると、ちょっと自分の中にしかない感覚が出てくる、っていうか。

 

楽しい時には「怒り」や「悲しみ」の感情が自分の中にないもので、でも、それらも紛れもなく「自分」なのであって。


じゃあそれが普段どこにあるかっていうと、これまでの自分の感覚的には心の奥底で眠っているイメージだったんだけれど、案外、自分の外すぐ近くをふよふよと漂っているもんでもあるのかなあとも思えてきて。

 

ライブの時は、その時自分の人格を支配している「楽しい」っていう感情を心からぶつける感じだけではなくて、その時自分の心にはいないんだけれど、ふよふよしている「怒り」も「悲しみ」も全部選び取って、鷲掴みでぶん取って袋につめて、ぐるんぐるん回して、ぶつける、って感じ。

 

発散、発散〜。

 

 

発散して楽しんだら、エアギター。

エアギター、楽しすぎるんよ。天才かよ。

 

エアギター、ずっとやってたい。

 

ステージ上の3人もニッコニコだし、ニッコニコ笑顔になっちゃうね。

 

そんなニッコニコな1サビ終わり、2Bの「怖がりだし 不器用だし 自信なんてないけど」を目の前で雨宮さんに歌われると心がキューってなるの。


その歌詞の先でとても楽しそうにはしゃいでいらして、感情がドカンドカン爆発してしまう。

 

あと、雨宮さんの「まだまだいけるわ なめないでよ!」も。

 

 

今回のアルバムの収録曲は「歌割りが素敵な曲多いなあ」とこれまで以上に感じていて。

 

特に近年は、3人それぞれがこれまで語ったり見せてきてくれた色を連想させる歌詞をそれぞれに割り当てているなという印象があって。

 

語ったり見せてきてくれたものがその歌詞に乗っかるから、より深く、深く深く、そしてあたたかな贈り物としてこちらに届けられるところではあるんだけれど、ライブになるとその言葉がより一層リアルなものとして、その人そのものの歌唱としてダイレクトに届けられて。


もう何がなんだかわからなくなるくらい、泣けてきちゃうんだよね。勝手に。

 

 

「まだまだ知りたいみたい期待!」での夏川さんの感情の乗りっぷりが気持ちよくて、毎公演楽しみにしていました。

 

液晶に歌詞が浮かんだり、みんなでエアギターがんがん弾き鳴らしたり、本当に楽しいね。


インパクトが強すぎてどこだか忘れちゃったんだけれど、楽しさのあまりにぴょこぴょこ小ジャン2連打している麻倉さんが可愛かったです...孫...。

 

最終日、バインダーにギターの弦部分のプリント写真貼って、ピック持っていってかき鳴らそうと用意していたけれど、おうちに忘れちゃったのよね。

#早くまたTrySailのライブに行きたい

 

     

アウトロのギターかき鳴らしも大好き!!!

後ろにちょっと下がってから一歩二歩前に駆け寄ってから、ジャーンッ!とかき鳴らす、あそこ!

 

 

曲終わりの充実感というか多幸感が、本当にこれまでTrySailと過ごした日々の本質のように感じられるのです。

 

この曲では「怖がりでも 不器用でも いつかは自分のこと 大好きだって歌いたいから」というフレーズが好きで。


まだまだ、なかなかそうはいかんけど、でも、TrySailや周りの友人たちと出会えたこと、お陰で出会うことができている感情や、過ごす日々は本当にお気に入りで大好きなものなんだって言えるんだよね。

 

まだまだこういう日々を一緒に味わっていたいなあって、ワクワクしちゃうね。


5.sewing dream

ひゃー、久々に聴けた!

 

以前3人から出されていた「イントロで指で何を書いているのか問題」、懐かしいなあ。


久しぶりでも踊れちゃうものね。

 

クラップ曲でもあり、序盤から形成されていたグルーヴ感が、より一層ここで引き締まった感じがあるよねぇ。みんな久々の嬉しさで頬が緩んでいたけれど。

 

「大大大好き」のここの振り、好きなんだよなあ。

 

「時には辛いこともあって笑えないけど」の後の笑顔とか、「代わりの効かないもの慎重に」の指差しとか。

 

かあいい。「なんだってOK」、かあいい。

 

 

間奏部分、「こっち!」「こっちも!」とクラップを促す3人。

 

メロディーに合わせて、セットの大きな三角電飾に次々と糸が流れていく。


いろいろなことがあったよね。いろいろなこと、としか言えないくらいに。

 

落ちサビ、「明日へStep Step〜」を腰に手を当て歌っているあの光景、目尻が下がっちゃうのよね。ほんわか3人で歩んでいるような感じ。

 

そこからの、ラスサビへのちょっとずつ駆け出しと大ジャンプ。

北九州公演の壁影...。

 

 

たっけぇ。

めっちゃ笑顔じゃん。

 

「ちょっとずつ前へ」って言うフレーズが凄く好きなんですよね。


昔聴いていたころはあんまり進めていない自分に少しウグってなりながらも「楽しい」って気持ちで抑え込んでいたけれど、今は、こう、ちょっとは進めたかなあって。

 

"Double the Cape"の『明日も晴れる』もそうだったけれど、昔の環境と今の環境で感じ方ってどんどん新しくブリコラージュされていくなあって。

 

どんどん新たな感情や思い出がパッチワーク上に縫い合わされていくから、これからも、どんどん歌い繋いでいってほしいな。


6.センパイ。 / whiz

■センパイ。

ダメ、好き。

 

雨宮さんの「バカ」、ある公演では「告白実行委員会の聖奈っぽさあったなあ」と思っていたら、最後の北九州はツンツンとした強めのエッセンスがこれでもかってくらいマシマシで効いてて笑っちゃった。

私、間違えて「同棲してる彼氏に怒ってるみたいなエッセンス」の食券を買ってしまったのかもしれない。

 

ご本人も以降ずっとわろてるし。

楽しいね、楽しいね。

 

『センパイ。』も本当にステージ前後の使い方が心情を可視化して伝えているなあってところが、ずっと好きで。

 

1〜2サビ入る直前の「よし、行くぞ」っていう踏み込みからの前進とか、「君じゃなければ良かったな」の後退りとか。

 

 

今ツアー、夏川さんの「なんでそうじゃないの!」が心に引っ掛かることが多かったみたいで、毎回ノートに殴り書いてる。胸がきゅーってなりましたね。

 

イントロは「好き」の後にスクリーンに花びらが舞ったり、アウトロはセットの印象もあってリボンで綴じられる恋を連想させて。御三方の歌唱の深化も手伝って、没入感はこれまでのライブで1番だったなあ。

 

 

■whiz

whizステップはやっぱり楽しいなあ!

 

秋に聴くwhizも雅ですねぇ。舞う落ち葉を連想させるように、ひらひらと。

四月の青々とした気持ちからの移ろい、みたいな。

 

2サビ、雨宮さんをセンターに「巡り合う〜」で歌いながら前へ出てくるの、本当に好き。


こいつ、いっつも前後の動きの話してんな。

 

間奏のダンス、嬉しそうな麻倉さんとか。

曲終わり、一瞬笑顔の夏川さんとか。

 

アウトロ、帰っていくときの上手側に映る影とか。

めちゃエモでしたわね...。


7.オリジナル。

オリジナル。ステップはやっぱり楽しいなあ!

 

日替わり枠だった『センパイ。』や『whiz』の後に聴くと、「学校繋がり」な感じでより曲の世界に没入できる感じがして、このセトリ順好きだったなあ。

 

どちらも「卒業式」から「入学式」って感じの曲繋がりのイメージかな。

 

『センパイ。』からの『オリジナル。』は恋愛要素。

『センパイ。』は先輩の卒業式での後輩から先輩に向けた眼差し、『オリジナル。』は後輩のいない入学式での先輩による後輩への返歌。

 

『whiz』からの『オリジナル。』は、それに比べると親友的な要素かなあ。

別々の道に進んだ親友たちを、別々の入学式で思い返す、みたいな。

 

そう感じると、『whiz』の歌詞もこれまでとは違った味わいがありますね。

 

  

静寂に響く、チャイム。

言葉を渡し合ったこと。

指差しあって笑ったこと。

背中を押されていたこと。

 

サビの振り付けも、なんだか今までとは違う捉え方ができたんですよね。

天に手をかざして行って、キラキラ落としていくところ。

 

想いを虚空の天に返して、キラキラとした誰かの想いが降り注ぐような。

そういった場所を、人は空と呼ぶんだろうな。

 

曲全体を通してライティングが1番好きだったのがこの曲。

青春の陰、セピア色の思い出って感じで。

 

「嘘つけない」のところのライトもすごく好きだったけれど、強く焼き付いているのはアウトロの夏川さんかなあ。

 

祝祭の光に包まれているような神々しさがあって、夏川さんのポージングも相まって、絵画的な美しさでした。


8.モノラル

光の霧の中をゆったりと流れ始めたのはバラード曲『モノラル』。

飾り付けられていたリボンが解かれたように、白く儚げなドレスに早着替え。

 

「着替えた」というよりは、印象的には「脱いだ」の方が近いかな。

着飾っていたモノを脱ぎ払って、より人物の内面に潜っていくような。

 

この衣装で歌われた曲たちはより感情の深い部分を表現した曲が多かったので、そう感じているのかも。

 

 

新曲唯一のバラード!

TrySailとしては珍しく、恋愛を思わせる歌詞の壮大な曲。

かなり難しかったけど新しい私達を見せられたらいいなと思います…!

『Re Bon Voyage』発売!(雨宮天オフィシャルブログ))

 

とお話されていましたが、その言葉の通り、これまでのTrySailライブで聴くバラード曲とは違った印象があったんですよね。

 

 

これまでのTrySailのバラード曲って「あなた(キミ)」を優しく想う曲にマップピンが止められていたように思えていて。


だからこそ、ライブで歌われるとその想われる対象としての自分であったり、逆に届けられる歌詞の「あなた(キミ)」にステージ上の3人を投影したりするような、ライブでのバラードコーナーってそういう時間が流れていることが多かったように思い出されるんですよね。


(僕は前者ではなく、結構ステージ上の3人を「あなた(キミ)」に逆投影して受け取るタイプ)

 

でも、この曲は「自分」を吐露しているような曲に捉えていて、実際の歌唱もその人物の悲痛な想いを表現したような歌唱をされていたような印象だったりするのです。

 

「→」じゃなくて「⤵」なイメージ(対象には未着)。

 

TrySailのライブで、ここまでキャラクター性を持った具体的な他者を演じ切る、というのはすごく新鮮だったし、それ故にあまり自己投影はなくて恋愛ドラマを見ているような時間でした。

 

 

麻倉さんが「未練がかなりあるというか、まだ前に進めていない感じ」とお話されていましたね。


そのイメージが可視化されていたように受け取っていたのが、背後の三角形(小さい三角形をいくつも内包した奴)やジャングルジムに流れる電飾の演出。

 

細い糸がそれぞれの辺を流れていくんだけれど、その糸と糸は決して繋がっていかないんですよね。


どこか足りないし、だから決して届くことはない。

 

特にセンターの階上で歌唱されていた雨宮さんの背後ではその電飾がダイヤモンドを連想させるような形状をとろうとするんだけれど、それも線と線は結びつかず、愛の形を成さない。

 

それはおろか、「ゆっくりと あなたと私の歩幅あわせた みたいな時間があふれた」を夏川さんが歌ったあと、そのダイヤは崩れゆく。

 

繋がりそうで途切れる、そんな演出が曲の主題である「別れ」を表現しているように感じていました。

 

 

 

視覚的にそのような演出があって、「ああ、もう、繋がらない...」という切なさを感じていたところに、悲痛なまでの感傷が歌声に乗せて届けられるので、よりその悲哀への酔いがまわる時間だったなあ。

 

 

ライブ前は、ナタリーの記事で「TrySailとしてバラードを歌うときの1つの正解は、“それぞれが自由に歌う“なのかなって思います。」という歌い分けのお話もされていましたね。

(TrySail 4thアルバム「Re Bon Voyage」インタビュー|デビュー5周年を経て、みんなと一緒に次なる旅へ - 音楽ナタリー 特集・インタビュー https://natalie.mu/music/pp/trysail04

 

 

なんだろうなあ、こう。

 

大分類的に見ると、麻倉さんや夏川さんの歌唱が想起させる女性像は「付き合っていた人」より年下の女性っぽさがあったんだけれど、雨宮さんは明らかに年上だったなあって。

 

「私の中では完全に、この人は自分の失恋に酔いしれていて、悲劇のヒロインになりきっているんです。だから、私は逆にめちゃくちゃ暑苦しく歌ったんですよね。」

 

とも雨宮さんがお話されていたけれど、雨宮さんの歌唱はどこかこれまでのユニット歌唱にはなく少し高めのキー設定と軟かさで、なんだか松田聖子さんのようなアイドルが悲哀曲を歌っているかのような表現を感じたのでした。

 

他のバラード曲と組み合わせたりするとまた印象が変わりそうですよねー。

いつか聴いてみたい。


9.ごまかし / うつろい

■ごまかし

イントロ、掌で覆った目を、ゆっくりと開くような振り。

 

サビ終わりのにも、同じように目蓋を開け閉めする振りがあり、曲のラストではゆっくりと閉じる振り。

 

何かを望んで目を開けて、何かに絶望して目を閉じる。

 

何かを望んで世界に対して自分を開いて、描いていた世界との隔絶に絶望して自分を閉じる。

 

それでも、それでも目を開けてある程度は明るく朗らかに「溶け込む」必要が昔だって今だってあって、僕らは「何か」をごまかしながら生きている。

 

1サビ終わりの間奏で行う、本棚から「何か」を選びとる振り。

 

あそこは、フリだと思っているんですよね。

「選んでるフリ」をして、選ぶことをせず、ごまかしているような。

 

過去にも未来にも、選び取ろうとしている現在どこにだって答えはなくて、僕らはごまかし続けている。

 

 

未来は無限に広がっているとしたら、そこには開けた道もあるはずだと安堵する反面、選び取る覚悟みたなものが大きな恐怖となるもので。

無鉄砲に感情だけでは動けなくなった今、悩んでも決めきれず結局何も選べないまま現状維持でやり過ごすことも増えていく。その決断の先に繋がるものの大きさを考えると余計に。

 

そうやって、選べずに、選ぶフリをして。

 

やっているフリ、生きてるフリ、ごまかし、よくやっていたやつ。

そこにはいない心。

 

雨宮さんがインタビューで「一度歌い出したら止まりどころがなく、そのまま流れに乗っていくしかないような曲になっているので、必死さや焦燥感を込めて歌っています。その常にギリギリのところにいるような感覚は作品ともリンクしているなと感じます。」とお話ししていたけれど、そういう『流されていく感じ』はありますよね。

(▶︎https://times.abema.tv/posts/7035612

 

 

 

 

夕暮れに染まる確かにいた日常は、瞬きをした間に青く染まり。


選べずに、選ぶフリをして時間など感じないまま流されていく感じ。

     

 

そうそう、印象的なライティングは、落ちサビ、「かかわりは触れない距離に置いてきて」の部分。


背景の三角を◆が上手から下手の方に流れていく電飾がなされていたんだけれど、それを一定の距離感で別の◆が後を追っていくような演出がなされていて。

 

「かかわり」、置いてきたはずのそれを振り切ろうともせず、歩み寄ろうともせず、本音など見せずにごまかし続けていく様。

 

 

なんだかそういう風景が、ただただ、綺麗なんだよな。

 


あと、夏川さんのパッとした反転がすごく綺麗なんだよね。

(「パーリー☆パーティ」のアウトロダンスとかでもすごく感じ入る部分)


 

■うつろい

この必死さというか、言葉で埋めていくスピード感が好きなんですよね。

 

感情のないままに」、というよりは、「感情があった余地を言葉で埋めていく」感じ。

 

んー、この曲は、本当に解釈しきれない感じがあって面白いなあって。


演出や歌唱が手伝って、そこに聞き手の気分も掛け合わさって毎回感じ方が変わっていくような曲になっていくんじゃなかろうかと思っていて。

 

"Double the Cape"の時は、「微睡」とそこに一寸光差す「希望」を歌唱やライティングであったりスクリーンの演出(モノトーンから色がつくあの演出)から感じられてて。


でも、"Re Bon Voyage"の『うつろい』は、なんかこう、初めから終わりまでずっと抗っていたなあって感じ。

 

会場規模も手伝ったのかな、「必死さ」をすごく感じて。


"Double the Cape"ほど「諦観」を感じることがなくて、「足掻いている人の抗い」ではなく、足掻いている人が拒む手に「それでも」と手を伸ばす方の抗い。

 

そんなことを薄っすらと感じながら、激流に身を任せて楽しんでいたのでした。

 

 

大切な心全て売り飛ばした」で雨宮さんの手を払い売り飛ばしキャンセルする麻倉さんとの絡みが好きです。


Bボタン

 

 

〜(イントロ)♪

「このイントロ!どっちだっけ!」

「アニメオープニングだった方!」

「わからん!どっち!」

 



『うつろい』と『ごまかし』、毎回こうなってしまうおじさん連番なので、いい加減憶えたい。


「いないいない」で存在をごまかしてるから、ごまかし、みたいな憶え方すればいい?

 

(元々は「BraveSail」と「Chip log」のイントロどんっでの混乱がテンプレートなんだけれど、あの2曲の混乱の場合は「出航する方!」「どっちも出航するけど?!」ってオチが付いて、大好きなんですよね。早くまたアレになりたい)

 


10.Lapis

茫洋とした広がりは夜闇をわずかに残している。

ひとりきりだった夜が内側から青く澄んでゆく。

 

「Lapis」は照明が好きなんだよなあ。

 

ステージ床に座り、水底に沈んだところから始まるこの曲。

(沈みきっていない解釈)

 

AメロBメロの照明も青く濃いエーテルに包まれている。

 

この曲は「逆さの太陽」を目指して深く深く沈んでいくような曲として捉えていて、簡潔に言えば、内面内面に、自己の内へ内へと入っていく曲ですよね。

 

 

サビへサビへ言葉の殻を剥ぎ、内に潜ませた感情の方へ深化していくに連れ、意志を取り戻し揺らめきながら塞ぎの姿勢を解除する3人。

 

そしてサビに差し掛かり、内面への入り口に沈み着いた一瞬の赤い閃光。

 

その赤いライティングこそが「逆さの太陽」のように僕は捉えています。

 

それはきっと目に見えて何処にだってあるものではなく、僕ら個人個人の内にしかないもののように思うのです。

 

それは端的に均一的な言葉を使えば「感情」という表現が当て嵌まるのかな。

 

「怒り」「愛しみ」「苦しみ」。

 

そのサビ部分で初めて感情に触れて、そして爆発的に泡を吐く。

 

宇宙の深く暗いところで、その一瞬の赤を内側で爆発させながら、誰だって。

 

 

サビ終わりにメロディーに合わせて、点々と明るい光がセット(大三角のところ)を瞬くのだけれど、それは誰かの爆発であり、信号灯でもあり、願いなのかなあって。

 

そう思った2Aのメロディーに入る一瞬、その点在した瞬きは赤いバツ印にかき消されるんですよね。

大志を優先した故の粛清、かな。いろいろ、思っちゃうね。

 

 

この曲は愛の歌だなあと、このツアーを通して発見することができました。

 

歌詞に紡がれているように、君に会いにいく歌、君の内面を目指す歌だと感じていて。

 

「逆さまの太陽」こそ、君だと思ってます。

 

 

ボードレールという詩人が『或るイカロスの嘆き』という詩を遺しています。

 


...(前略)
空しくもわれ試みき、
天空の心と果しを、さぐらんと。
火の如き、眼の光に、
今わが翼、くだけ散る。

美に、あこがるる心ゆえ、身の焼かるる

 

 

「逆さの太陽」は太陽そのものではなく、ボードレールの詩から言葉を借りるとするなら、「美に、あこがるる心ゆえ、身の焼かるる」イカロス自身を指しているように思うのです。

 

つまり、太陽を目指した故に身を焼かれ、赤く燃えながら逆さに落ちてゆくイカロスこそ「逆さの太陽」であって、「君」。

 

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd-覚醒前夜-』のエンディングテーマとして採用された本曲。

 

言わんとしている「太陽を目指すイカロス」こそ、アニメ本編で描かれていた「壊れていく由比鶴乃」の姿そのもの。

 

鶴乃は自身の内側、深く深くに潜っていくことによって、身を焼かれ壊れていく。

 

『壊れた姿』こそ無機質で心在らずな冷たいモノのように捉えられがちだけれど、むしろその逆で、内面的な感情の爆発こそがその正体であって、その瞬間っていうのは赤く燃えているように思うんですよね。

 

アニメ本編ではそうやって落ちていく鶴乃に、七海やちよや環いろはが懸命に手を伸ばし、寄り添う。

 

深く深く自身の内にある真実(「逆さの太陽」)に手を伸ばしたが故に身を焼かれる鶴乃。

 

赤く身を焼かれて落ちていく鶴乃(「逆さの太陽」)を目指すやちよといろは。

 

 

ステンドグラスの青が美しいのは、赤く火に入れられる工程があるからなんだよね。

 

 

AメロBメロは虚ろなのに、瞬く隙、心の内の赤く暖かい部分に到達した途端、暗闇の中で赤く感傷が熱を放ち、その赤を声に宿して暗闇の中で歌唱されるメリハリ。

その情景がどこまでも高潔で、大好きだった。

 

2Bの交わりそうで交わらないステージングもお気に入りで、なんだろうな、こう、「交わらない」っていうよりは互いに触れたら壊れてしまいそうで触れられない、っていう風に受け取っていたり。

(焼け朽ちたイカロスの翼、触れると灰になって飛んでいってしまう、みたいなイメージ)

 

「生の模造でも 愛していたい」の雨宮さんの叫びがすごく心に響いたなあ。

この曲の主題はあそこにあったように思う。

 

一連の抒情詩のアウトロ。

1サビ終わりと同じように、点々とあちこちで音が鳴るんだけれど、暗闇の何処を探しても明かりが灯ることはなく、綴じられる。


ズシンズシンと重みのある音を響かせながら、頭上より液晶が下りてきて始まったのはボディーパーカッションゲーム。

 

液晶に手足別々の譜面が描かれていて、タイミングに合わせてパンパン、ドンドン。

あれ、PAさんのその場手打ちだったのかな。

 

公演ごとにアナウンスが変わったり、ツアー終盤は譜面が難しくなっていたりしたのかな。

 

こういうリズム取りがとても苦手…(笑)


ダンスダンスレボリューション、僕だけ最初の方のステージクリアできなくて団地の幼馴染たちに笑われた原体験が思い出される(1回休み)


 

あと、僕はQUEEN大好き人間なので、どんな譜面でも絶対に『We Will Rock You』に帰結してしまう。


自分、不器用なんでアレしかできない...。

なんなら心の中で歌ってたよね。

 

衣装チェンジの幕間はいろんなバリュエーションが必要になってくると思うけれど、今回のはライブのテンションを維持させながら楽しむことができたので、今後もやってほしいなあ。

 

リズムゲームでマカロンドラゴンを倒そうゲームとか、トライザップとか。

流れてきた『Sunsetカンフー』に修行しながら老師の登場を待つとか。

(ご当地トークでお着替え待ちも好きよ)


11.誰が為に愛は鳴る

それぞれ個性あふれる衣装で、マイクスタンドに身を預け登場。

 

雨宮さんのパンツはかっくいいし、麻倉さんのスカートは可愛いし、夏川さんのあのダボっとした衣装もいいですよね。

間奏のたびに、夏川さんがよくメロディーに乗ってぐるんぐるん回ったり捻ったりしながら動いていたけれど、衣装の感じも相まって爽快だったなあ。

 

マイクスタンド、ガラッと空気を変えますよね。

ミラーボウルも綺麗だったなあ。

 

階段を降りてきてマイクスタンドを置く雨宮さん、かっこよくて一生繰り返し再生していたい。

 

両手をねっとり絡ませてアンニュイにAメロを歌ったり、自パートでマイクスタンドに斜めに入る雨宮さん、ロックスターじゃん...。

 

サビのマイクスタンド倒し、麻倉さんも結構倒してて新鮮だったんですが、隣り合う雨宮さんと「\\」な感じでマイクスタンド倒しあっていたり、「\/」を作っていたり、パターン性がなくその場のテンション感が顕れていて気持ちよかったなあ。

 

拍手を煽る麻倉さんとか、間奏のたびにマイクを外して煽る夏川さんとか。

 

この曲どう楽しめるのかなってあまりイメージできずにライブに臨んだんだけれど、とんだ杞憂でした。

 

サビの、こう、「なにっ!よりっ!」の部分で体がガクンガクンなっちゃう。好き。

 

その間隙を縫って飛んでくる雨宮さんの流し目が感激で還暦まで観劇していたい。


ヒデキ、感激!

 

熱唱に乗っているとすごく手持ち無沙汰なので、僕もマイクスタンド欲しい。


12.Free Turn

イントロのぐるぐる音が巻いているところ好きな音なんですよね。抜錨、そして青空に張られる帆を甲板から眺めている様子がありありと目に浮かんで。

 

今年の3月に行われた"Double the Cape"。

本曲を歌唱するにあたり、イントロの抜錨の中で夏川さんが「5周年の岬を廻って、これからも着いてきてね!」と叫ばれていましたね。

 

「離れていたって舵を切って君を探すよ」

 

「"おかえり" 迎えに行くから」

 

その約束を果たすツアーだったんだなあと、渦潮の中をぐるぐる回遊。

 

歌うのが楽しくなったのか、ずっと笑顔の3人。

 

ラスサビ、会場全体明さ、胸にくるね。

 

サビを歌い出しながらの前方への駆け寄りも相まって、涙ちょちょきでそうになるね。

 

 

 

「別れを歌ってるようだけど、たぶん、この子たちがホントに別れちゃうことはないんだろうなっていう前向きさがあるよね。必ずどこかでつながってる、って感じがする。」

『三者三様、お互いがオンリーワンであり続けられる。TrySailが支持される理由』

 

と以前に雨宮さんがお話していたけれど、その前向きな手応えを強く感じる空間だったなあ。

 

アウトロ、互いの道に視線を向けてこの時間が閉じられる。


違いの道を進んでいくけれど、ここが、「ただいま」と帰ってくる場所。


13.この幸せが夢じゃないなら

さっき別れたのに、また会って、今度はハイタッチして別れるこの流れ。

 

行先は違うけれど、ふと集まって1日遊ぶ、みたいな。

そんな「多幸感」と、別れに際しての「心強さ」を感じる時間だったかなあ。

 

 

神戸初日、イントロのハイタッチで互いに照れてしまい、続くAメロを少し下向いて笑みを隠しきれずに歌う3人がとても愛おしかった。

 

 

「どうして? ココロの中 自分だけの場所じゃなくて 君が確かにいる」

 

っていう歌詞から続く1サビが、普段聴いている内からすごく喉を締め付けられるフレーズなんだよね。

ステージ上でその部分を嬉しそうにこちらへ微笑みかけながら歌っている姿、その時の隣や近くに観測される友人たちの楽しそうな姿、全部が急にキューっと愛おしくなって泣きそうになる。

 

これがもう、日常なんだなって。

 

サビで指差しぴょんぴょんしたり、2Aで写真を撮ったり。

あわーって思ったことがあったけれど、最後に書こう。

 

 

きらきらしたメロディー、届けられる歌声、ステージ上の笑顔を包み込む優しく明るいライティングが忘れられないんだよね。


日の光を感じさせるあたたかな黄色で、その中を会場みんなで遊んでいて。

 

 

なんだろうね、なんか、お遊戯会みたいなあったかくて穏やかな時間が流れているんだよね、ライブでのこの曲。

 

みんなで一緒になって振りコピしたり手拍子したりして、一緒の一秒を過ごしているような空間。

 

いつ行ってもこんなにあったかい仲間がいて、わいわいできるのは本当に楽しくていいね。

 

幸せってこんな色なんだろうな。

そりゃ振り返るほど、あたたかいよな。

 

なんて。

 

そんな光の中での、間奏を連動して幸せそうに踊っている3人を見るのが好き。

 

サビが終わった直後、スクリーンにダイヤでハートが作られるところも好きだったなあ。


『愛』を主題としたツアーで、いろんな人の愛を感じるライブになっていたけれど、この曲のこの瞬間が個人的には一番表層の所でその愛を感じたところかな。

 

 

あとあと、曲中に笑顔で歌い踊る3人の後ろをいろんな▲が流れていく景色もまた印象的で。

 

今までいろんなところで作ってきた▲。


「いろんなところ」って言うくらい、いろんなところで、たくさん作ってきたよね、ホント。

 

砂時計の照明もあったりして、なんだか「これまで」を思い出すような時間でもあって。

 

この幸せが心の一等地なら、穏やかなこの思い出たちは、そこを流れていく雲かなあって。

 

わけわからんポエムをノートに書きなぐっていたよ。

 

アウトロ。

ハイタッチしてそれぞれの道をすすむ3人。

 

また、ここで、と。


14.未来キュレーション

かわいい...

 

まさかまたこんなに早く『未来キュレーション』のかわいいの暴力を浴びれると思っていなかったので、神戸初日イントロを聴いた瞬間は目を見開いてびっくりしてしまった。

 

(スペースキャットの画像)

 

Aメロ、上手や下手をめぐる移動のところで電光掲示板に「💨」が表示されていましたね。コミカルな感じに可愛さが増してて、ほわーって鳴いちゃった。

 

「人生楽しんでゆこう」のところとか一緒にやっていると毎回ぐっと喉が痛くなるんですよね。

風邪の季節だもんね、うがいしよう。

 

「夢実るヒントあったら 手帳出して箇条書き」という歌詞がありますけれど、あそこでノート片手に振りを真似して、何かしらボールペンで箇条書きするのがノートおじさん流の楽しみ。

Odysseyツアーでは「いま食べたいもの」を書いていたけれど、今ツアーは全部「おにく」って書いてありました。


おにく地獄

 

 

あとやっぱり、ライブでのDメロが大好き。

 

夏川さん→雨宮さん→麻倉さんと、陽気な音楽にあわせて踊りだすところ。


踊り出した隣人に触発されるようにステップを刻みはじめる、あのシーン。

ちょっとミュージカル映画みたいな、あのシーン。

 

 「楽しくない夢は見なくたっていいよ」と、自分のことが嫌いになるような気持ちなんて踊り明かして忘れるような感じがあって好きなんだけれど、自分の番が来るのを待てず、その場で嬉しそうにぴょんぴょん小ジャンプ2連弾している雨宮さん。

 

(スペースキャットの画像)



もしくは、ごくごく飲んでる哺乳瓶を急に取り上げられた赤ん坊みたいな顔。

 

 

日々の中にいると「自分のことちょっぴり嫌いになったり」しちゃった時って自分の好奇心さへ手放したりしてしまいがちで。

 

でも、誰かと、例えば「仲間」と言えるような人たちと一緒にいると蘇ってくる好奇心というか、ワクワクってあって。

 

未来もいいもんだねぇ。


15.CODING

未来といえばダンスっしょ!(?)っていつもここでバインダーを席に投げ捨てる。

 

Aメロ、電光掲示板にはターンテーブルやダンスフロアが映し出されていて。

Hey DJ! これはもう、気分上々↑↑にかますしかないっしょ。

 

雨宮さん連番の友人が、ツアー終盤で再会したときにはイントロの麻倉さん夏川さんパートも踊り出してて、目を見開いて驚いてしまった。

 

(スペースキャットの画像)

 

楽しそうだけれどずっと我慢してたのに、裏切られてしまった。

僕も次からやろーっと。

 

いやー、やっぱりこの曲、このダンスは楽しいね、楽しいね。

 

 

今後ライブで『CODING』やったら、絶対にアウトロで間違えて手突き上げてしまう。


そんな人たちを、野鳥観察の会を雇って数えたい。


16.マイハート リバイバル

その繋ぎはてんさーーーい!!

『CODING』アウトロにカットイン、天才の所業ですよ!悪魔です!

 

『CODING』のアウトロ「ラドソラファソレファーレファソラドレファ」からの「NA NANANA(ソーミレミ)っていう隣り合う音の自然な繋ぎだから、めちゃくちゃ爽快な繋ぎになってますよね!最高!!

 

今後ライブで『CODING』やったら、絶対にアウトロで間違えて手突き上げてしまう。

 

 

NA NaNaNaNaNaNaNaNaNa…くるくるパンッ たのしーーーーー!!!

 

 

たのしーーーーー!!! 

たのしーーーーー!!!

 

イントロ、ソーラン節の「波」の型っぽいなあって懐かしながら楽しんでいたら、雨宮さん踊り出しちゃって爆笑しながら釣られてしまった。

 

「思い残すことないようにやっちまえ」って天の声聞こえちゃったんだよね、仕方ないね。

     

 

やー、楽しいね。ライブって。

 

 

ライブでよく見せてくれるお遊び要素をスタジオ音源に落とし込んでいる、楽しい曲ですよね、本当に。

2A,2Bのお三方のめくるめく個性あふれる声色が、可笑しくて愛しくてたまらんのよね。

 

そう、2A,2Bが本当に好きなんですよ寝。


寝?!


唐突な誤変換にふて寝しそうになる木曜日午前3時14分。

 

 

「1曲を通してずっと自分と戦っている」というこの曲。

 

 

2Aで歌われている姿、ぜんぶ、自分の中にいる人格だよなあって思ってて。

 

転んで失敗して傷を負ってばかりで泣きたい自分とか、凡才さに途方に暮れる自分や万策尽きて喚きたい自分とか、ふて寝したくなる自分とか。

 

     

そんな人格をこれまた別の人格、なんかめっちゃおかしな人たちがぶちのめしにきたり。

 

夏川さんの小者感とか雨宮さんのコブシとか麻倉さんの甘えさせてくれるお姉さん感とか。

(いや、ホント、夏川さんのあの「インファイト」

 

聴いていると脳内にいろんな人格が出てきて、わちゃわちゃ面白いんだよなあ。

 

 

そんなわちゃわちゃに、普段聴しているとすごく救われるんですよね。


なんだろうなあ、こう、


『adrenaline!!!』と同じように、普段聴きするとなんだか泣き曲に聞こえてくる感じ。


わちゃわちゃしてる時って、絶対わちゃわちゃしてる時じゃなくて、わたわたしている時なのよ。

 

ライブで生で聴くときはいつも向こうも全力だからこっちも全力が礼儀だって全力で、もう、めちゃくちゃ楽しいぜーーーーー!ってなってるんですよね。

 

でも、一方で、普段日常の中でこの曲を聴いていると、青信号でも立ち止まりたくなるっていうか。


これまで何度も弱い自分を革める、KO!したいって思うエネルギーや勇気を幾度となく、贈ってくれていたなって。そんな景色が思い出されて泣けちゃうわけで。

 

 

きっとこのライブの景色も思い出して、また泣きそうな気持ちに鳴る。

 

 

千秋楽、2番Bメロでの雨宮さんのコブシ直後、麻倉さんまで声太めで叫んでて興奮しちゃったね。麻倉さんまで崩すの珍しいなって。


でも、その後に極甘々の「ここからだよ」って飛んできて、リミッターぶっとんだよね。

 

 

 

「NA NaNaNaNaNaNaNaNaNa」とか、「いったれKO!」と突き合わせた拳とか。

 

炭酸グビッ後の雨宮さんのガチ感とか。

 

「ぷはぁ」を覗きに行って笑い堪えながら立ち位置へ急ぐ川さんとか。

 

クロール川さんとか。

 

 

「無理よりの無理」で目を閉じほっぺをぷくーってさせてバッテンつくってる麻倉さんとか。

 

 

あー、大好き。

ライブって楽しいね。 


聴くたびに、再び胸の内で再動するモノがあって。

     

 

「ゴーゴー リベンジ 未来へ 鐘鳴らせ」

 

船鐘鳴らして、転調続ける未来へ

KO! いったれKO!


17. Good Luck Darling

「動詞の動作してる」ってノートに書かれていました。

 

謎。

 

謎をなぞってみると、確かに頷けるんだよなー。

一挙手一投足に、笑顔にさせられっぱなしだったこの曲。

 

サビでくるんくるん回る夏川さんとか。

ぴょんぴょん跳ねてる麻倉さんとか。

溜め息を踏んづけるどころか、もはや踏み躙ってる雨宮さん。

ゴミ袋サイズのBagを放り投げたり、ボウリングで放り投げる雨宮さん。

 

あとあと、楽しさ余り余ったのか、「ナミダ溢れちゃう時もあるけど」のところで小ジャンプとスナップスローを同時に繰り出す雨宮さんが、狂おしいほど好き。大好き。

 

どうコマンド入力したらそうなるの?ってくらい微笑ましく愛おしい感情表現で。

サビの間は互いにコマンドを繰り出し合う格ゲー状態になってるし、なぜかこっちは泣いてる。

 

 

個人的ヘビロテ曲『今すぐKiss Me』でお馴染み、LINDBERGの渡瀬マキさんが作詞された本曲。

 

「歌詞がとてもドラマチックで、1つの物語を歌っているような感じになっているので、ぜひ情景を思い浮かべながら聴いてほしいです!個人的にもアイラインを引いて出かける日は、ちょっと緊張する仕事があったり、普段行かないところに行ったりするときなので、この曲のサビの歌詞には共感してしまいます。」

【インタビュー】TrySail、新しい“トライ“やファンへの想いを詰め込んだニューアルバム『Re Bon Voyage』を引っ提げ新たな航海へ!

 

 

と夏川さんがお話をされていましたね。

情景を連想させるような歌唱も相まって、本当に、ありありとその場面場面が浮かんでは流れていくような聴き応えがあります。

 

「ころがり続ける夏川さんの歌唱」

 

ってパンチラインが毎公演ノートに殴り書きされていました。

あそこの夏川さんの歌唱がすごく好きだし、何か質量のある気持ちが胸に迫り上がってくる瞬間だったんですよね。

 

んー、なんじゃろうね。

 

雨宮さんがアルバム発売に際してブログで

「私の勝手な解釈ではこの歌詞に出てくる「あなた」は未来の自分。」

 

とお話されていましたね。

 

ライブでこの曲の歌詞を受け取っていて、想いを寄せたくなる「あなた」。

「未来のあなたたち」であって、「未来に向かってあきらめないあなたたち」なんだよな。

 

勝手にそんなことを胸の内で考えていたら、「私を照らしてくれる光」で3人がそれぞれにあちらこちらへ手を広げてくれてて、声が出そうになった。

 

幸せも不幸せも、ごちゃごちゃのごった煮になって変質し続ける、そんなものに翻弄されて毎日がある。

 

個人的な話だけれど、ちょっと頑張って挑戦しないといけないお仕事に携わることになったのです。

転がり続けながら、頑張ろう。

未来に向かってあきらめないあなたたちの歌声を受け取りながら。

 

アウトロ、ギターを掻き鳴らす麻倉さん。

続いて横でわちゃわちゃする雨宮さんと夏川さん

 

こうして夜も更けていくのね。

 

またこの曲をライブで聴けることを楽しみに頑張ろう。


En1.ひだまりの場所

静かな湖を眺めるように、奥へ光を届けるように。 

会場中に満ちる明かりがキラキラあたたかくて、すごく綺麗だったなあ。

 

オレンジと薄緑の照明。

ツアーロゴとして採用されているこの二色。

 

 

想いを手を振り合って伝え合うサビ、「かけがえのない今を一瞬を」で満ちるその明かりがとても愛おしかったなあ。

 

「きらきら手を振る君の声が笑顔が~」ここで手を振り合えるの素敵だよね。

こんなにもこんなにもって、手を振りあって

 

曲を初めて届けられたとき、想像した景色。

 

各公演で階上の立ち位置が変わっていたけれど、ステージの後ろに立つ人が、君とならのイントロ部分で話す人と同じだったんだね。

それに合わせて左右の二人も立ち位置が変わっていたり。最後に気が付く。

 

手すりを握って手を振る姿。

ステージ上最も客席に近いところで気持ちを届ける姿。

 

Bメロでのクラップ。

手を叩くときって、本当に幸せなんだね。

 

しゃぼん玉みたいな映像演出。

しゃぼん玉が消えないのは、まだまだこの空は天上知らずだからなのかな。

 

 

落ちサビから大サビにかけての壁、ステージから客席へ風に乗り吹き抜けていくたんぽぽ綿毛。

 

 

数え切れない幸せくれてありがとう」の振り付けで、会場を上手から下手までぐるーっと手を回してた夏川さん。

 

 

この空気に包まれてぼくらは歩き出す。

ありがとう、これからもよろしくね。

 

脳裏に焼き付いているのは、曲終わりも手を振り合ってる光景。

たぶん、この写真は色褪せない。


En2.WANTED GIRL / Baby My Step

■WANTED GIRL

雨宮さんの唐突なタッグチェイスウインクにやられる麻倉さん。

カチューシャにイタズラされて夏川さんを追いかける麻倉さん。

スパイス召し上がれ大戦をする夏川さんと雨宮さん。

 

ムッ天

かー

 

このメモは、いったい何処...

(訳:ムッとした表情を一瞬つくる雨宮さんが可愛い、無理)

 

 

日替わり曲、1日目は『WANTED GIRL』で2日目は『Baby My Step』。

 

順番は前後するけれど、3月に行われた単独ライブ"Double the Cape"と日替わり枠が一緒だったんだね。

 

 

コロナ禍中ということもあり、自分の周りでも、なかなか会いにいけない人が多かった印象のこのライブ。

なんだか、そこへのリベンジ的な要素も感じられるセトリだったんだなあ。 

 

 

『WANTED GIRL』のサビの振り、そういった背負わされたモノだったり重たい感情を持ち上げるようなサビの振りが好きなんですよね。鈍く硬くなっていた心臓が、再び跳ねだすみたいで。

 

だからか「塗り替えたいんだ History」という歌詞がなんだか不意に響いて。

ネガティブな僕には普段そんな世界が「ありえないようなFantasy」なんだけれど、なんだかあの空間にいると、「塗り替えたいんだ History」と思えるのだよなあ。

 

 

■Baby My Step

『Baby My Step』は初披露の時から、なんだか女子会みたいだなあって思ってて。

最初の方は、中高生くらいの。

 

でも、時を重ねるごとに、いつの間にか大人の女性になっていってる感じがあって毎回そこの変化を楽しんでいたのだけれど、最後の最後で「おねえの女子会」になってて、膝から崩れ落ちて大笑いしてしまった。

 

 

おねえアタックしかけたり、「そっと大胆にね」はイタズラな笑顔して小声で囁いたりする雨宮さん。

 

大サビで必ず高台に配置されてメンバーの誰よりも大きく踊ったり手を振ってくれる雨宮さん、愛おしすぎるのよ。

     

片足バランスを絶対に失敗しない麻倉さん。

体操、ニッポンって感じ。10点の札を掲げたい。

 

夏川さん、麻倉のソロパートを正座で拝聴する厄介な人だったり、歌詞がとんじゃって可愛い人だったり、サビの振りを無視して客席側みたいにマラカスふりふりしてたり、自由すぎて好き。

(ノートに踊る「踊って夏川くん」の文字列)

 

Babyはこれだけたくさん歌われてきて、でもどのBabyも違った個性を持っていて、ちゃんと記憶に残っているの、凄いよな。

 

1番色濃く憶えているのは、"Harbor × Arena"の超甘々「oh マイ・ラヴ!!」。死ぬかと思った。

(2ndツアーのBabyとかも結構思い出あるなあ:【2nd ツアー懐旧譚】The Travel of TrySail

     

まだまだ楽しく、歌い続けていってほしい曲だよね。


En3.君となら

 

なんどもなんども、「絶対絶対」と約束しながら。

手を大きく振り合ったり、なんども拳を握りあい見せたり。

 

 

「無駄じゃないか」って諦めそうになるくらい嫌になったり。

笑われたり、やるせなかったり、逃げ出したくなったり。

負けそうになったり、傷つけられたり。

 

 

なんどもなんども握ってきたその拳を、優しく上から握り包んでくれるかのような、おまじない。

 

「絶対、絶対、無駄じゃない」

「絶対、絶対、負けるか」

 

意思を意志に変えることってひとりでは難しいけれど、そこにちょっとだけ必要な勇気をくれる曲ですよね。

 

ちょっと呼吸が苦しくなると、ちょっと給湯室で息抜きながら鼻歌うたってるこの頃。

 

素敵な歌詞だよなあ。

 

 

 

 

 

ワハーッと大きく手を振ってくれる雨宮さんは言わずもがな、それを横で真似しようとしていた夏川さんが微笑ましくて愛しい光景だったなあ。

 

そんな夏川さんの、最後の寄港先での「後悔はないですが、最高の航海でした!みんなの大切さを知れたライブツアーでした!君たちとなら、どこまでも行けます!」という呼びかけ。

 

いつも日々を彩ってくれて、ありがとうね。

 

だからこそ、日々がんばれます。

 

 

アウトロ部分。

指をちょいっとサインのように客席へ送って、帰っていく3人が好き。

 

言葉にせずとも、「それじゃ、またね」って。


WEn1.Re Bon Voyage

千秋楽の北九州公演。

 

興奮冷めやらぬ中のアンコールが倍速すぎて「みんなの手が心配だった」と駆け出してきてくれましたね。

 

3人が選曲したのは、『Re Bon Voyage』。

 

嬉しそうにクラップしたり、飛び跳ねたり、手を振りあったり。

 

雨宮さん、上手でホントずっと楽しそうに跳んでて「あっち行きたい!!!」って連番者に駄々を捏ねてた。

 

2A、夏川さんの呼びかけでセンター階段に、大きな赤いリボンをバックに腰掛ける3人。

愛おしすぎて、堪えられなかった。

 

 

 

ありがとう。


「愛を配りにいくツアーにしよう」

 

神戸初日公演で届けられた言葉。

 

 

最終日の挨拶。

届けようとした「愛」が何なのかについて触れることはせず、お三方とも口を揃えて「気持ちをぶつけられた」「気持ちをみんながぶつけてくれた」というお話をされていて。

 

『愛』っていうのは感情や気持ちではなくて、「気持ちをぶつけ合う」っていう行為なのかなと思ったのでした。

 

 

んー、なんか続きの言葉を並べては消してを繰り返していたら太陽が昇ってしまった。

なんか、野暮なんだよな、「愛」について言及するのは。

 

お三方が「愛」という言葉に込めたものはわからないし、とは言っても関係値で勝手にわかりそうになる部分でもあるんだけれど、全部が全部を口に出して返せばいいというものでもなくて。

 

それでも、確かにちゃんと、この胸に『愛』という形を成してしっかり贈り渡されたものを感じられるツアーでした。 

 

 

 

僕も気持ち、ぶつけられたよ。

ありがとう。

 

 

上手下手に置かれていた▲のトライアングル照明が千秋楽では♡マークになっているお話をされていましたね。

 

実は「アマイセイル」で使われた照明で、麻倉さんが「何年も前のをとっててくれた、愛だよね」とお話をされていたり。

 


アマイセイルの感想記事でしっかり触れてた。当時の僕えらいぞ。)

 

本当に素敵だよね、スタッフさんのこういう計らい。

"The TrySail Odyssey"の「スタッフさんカンフー」のエピソード大好き。

 

 

ライブって、いいよな。

 

なんだろうな、こう、生きてりゃ何でもかんでも腑に落としたり、割り切ったり旗色をつければいいわけではなくて、自分なりの腑に落とそうもがくたびに生まれるギスギス感がどこだって絶対あって。

 

でも、ライブ、TrySailのライブはそういうのを全部一旦吹き飛ばしたりしてくれる力、一旦荷物を下ろしてくれるような優しさがあって。

(それは別の人にとってまた違う対象であるかのように、僕にとってはそれがTrySailであるのだけれど)

 

ライブに行ったから、会いに行ったからといってその問題が解決したり傷が無くなったりするわけじゃないんだけれど、こう、「一旦解除させられる」感覚があって。

 

日々感じていたギスギスが、スッとその瞬間にでも軽くなる感覚。

 

ここでしか会えない3人。

ここで初めましてを言って、またここで集う友人たち。

 

日々過ごす毎日にはいなくて、「ここにしかない日常」にいる人たち。

 

つくづく不思議な関係だなと思うんだけれど、一緒に手を振って、一緒に声を上げて、一緒に笑い合って、一緒にあたたかいものにくるまれて。

 

ああ、こういうのを、言うんだろうな。 

 

 

「すべての日が、それぞれの贈り物を持っている」

マルティアリスが『エピグラム』に記している。

 

リボンを解くことって、いつも楽しかったりワクワクするようなものでもなかったりする。

 

真新しいことに挑戦する必要があったり、なんとなく自分が損するような結果が見えていたり。

 

そんなに毎日毎日贈り物を置かれて劇的にされなくてもいいのに、人生、ブラックボックスすぎて困る。

 

そんな瞬間瞬間がこれまでにいくつもあって、でも、TrySailや友人たちと過ごした時間だったりを思い出すと、意を決して箱を開けられたことが多々あったりして。

 

書いてて思ったんだけれど、最近すごく思うのは、3人が作ってくれる▲がTrySailなのではなくて、あの3人とみんなで作る▲がTrySailになってきているなあ、っていう感覚。

 

TrySailって、みんななんだな。

(「宇宙の心は彼だったんですね」みたいな発言になってしまった)

 

周りを見渡すと、お姉さんも、おにいさんも、みんな「みんな」になっている。

それはもう緩み切った締まりのないものだったけど、ひどく幸福そうな横顔で、それがとても愛しい。

 

みんな、TrySailだったんだな。

(ガンダムマイスターみたいな発言になってしまった)

 

締めが迷子。

 

なんだろうな、こう、愛しいものがいっぱい詰まった各公演でした。

ライブの感想記事でこんなに「愛しい」「愛おしい」を使ったことってこれまでなかったんじゃないかな。

 

空っぽのハートを鳴らすのはいつも葛藤だけれど、当面は足りるくらい注いでもらったから、ちゃんと自分を頑張るぞい。

 

今回のツアーも、いつもの大好きな人たちと過ごせて、やっぱり大好きだった。愛。

 

あと、「初めまして...」とか「お久しぶりやね!」とか、たくさん人のあたたかさに触れる時間で、こういう人たちもいるんだよねぇ、愛だよねぇ、って元気出ました。

ありがとうございました。またね 。


Re Bon Voyage