【2nd ツアー懐旧譚】The Travel of TrySail


こちらは『LAWSON presents TrySail Second Live Tour “The Travels of TrySail”』に纏わる文章。これは僕の僕に起きた出来事への懐旧譚ですが、読んで頂いた皆さんの懐旧に繋がれば幸いです。

 

最初の公演から三ヶ月。となると感想を纏めるのはそれもまた最初の公演から三ヶ月後ということで。

その感想を文章として外に出すまでの、「ツアー」というものが副産物的にもたらすじっくり考えられる「執行猶予」が心地よいなあと思いながら過ごしていました。


 三ヶ月かけてじっくりコトコトと言葉を繋げて感情にしていくような感覚。海に潜って新しいお宝を見つけたり、今手元にあるありあわせの布をより集めて繕って新しい温かい/風通しのいい洋服を作ったり、昔の日記帳をお茶を沸しながら読み返してみたりお茶をこぼしたり。

 

三ヶ月という長い長い先へ向けて毎日少しずつ、仄かにまだ熱を残す糸を縒り合せていく日々がとても充足なのでございました。


少し自分が各公演をどう過ごしたのかだけ振り返りつつ纏めさせてください。
 
最初の寄港地は大阪。
公演日がまさに平昌五輪の最中だったこともあり、通常利用する青春柔道部員18きっぷの運行便がチームパシュートとなっていました。 かくして、大阪へは柔道部員の背中に乗りチームパシュートで向かったのですが、途中友人のAくんを乗せた最後尾の選手が我々と逸れてしまい3人目である彼が未だにゴールできていなかったりします。その為、まだ我々は公式的にはゴール扱いとなっておらずタイムカウンターは依然数字を刻み続けているのです。そう、俺たちの闘いはまだまだ終わらないゼ!

栃木は宇都宮公演。
「私には羽根がない…」と羽根つき餃子を客に出しながら油が染み込んだ薄暗い天井を見上げため息を漏らす夢破れた女性店員が宇都宮にいると聞き、我々は北アメリカに飛んだのでしたね。
 
千葉は公演に向けて選手村である東京ドイツ村に宿泊しました。しかし決戦の日が近づくにつれ我々選手一同はアドレナリンを制御できなくなってしまったのです。「ここは千葉なのか」「いや東京だ」「いやいやドイツって書いてあるぞ!」、鳴り止まない怒号、頭を抱えしゃがみ込む女子供たち。錯乱した我々は真の千葉を求め町田へと飛んだのでしたね。
 
茨城、千波湖の海戦。
『敵艦隊殲滅の次第(大本営公報)』
其後々到達せる麾下各部隊よりの話を綜合するに巡洋艦ハイスピタレナガシゴウは三十一日午後敵の戰艇チップログタレナガシゴウと千波湖にて会敵。將さに花見せんとせしめ共に花見をし和解す。

北海道公演では仲良くさせて頂いている人たちと富良野ドライブしたり青い池でヨン様ごっこしたりラム肉しゃぶしゃぶでラーメンを38人前食べました。んで、小樽でとんぼ玉作ったり楽しかったです。

名古屋では、宇都宮で羽根つき餃子出しながら「わたしには羽がない」とボヤき油が染み込んだ天井の一点を見つめていた女性店員が、終演後の打ち上げで手羽先として出てきて、「手を羽にしたらもう手を繋げないじゃない…!」と隣で友人らしき女性が泣き崩れておりええいやあ君からもらい泣き。

地元福岡公演。母ちゃんの作るもつ鍋が世界で一番美味いのだけれど、あまりに僕が喜んで食べるもんだからここ5年帰省するたびに必ずもつ鍋。他の「おふくろの味」が最近恋しいけど照れ臭いので言えない。

新潟。ホタルイカ、のどぐろ、もずく、へぎ蕎麦、そして佐渡いかの一本湊。確実に仕留めに来てた。また行きたい。大好きな『村祐』を飲めなかったのは少し失敗したなあ。あとは『祐村』を出すお店を教えてください。

幕張。東京駅の京葉線乗り換え通路、道中にステンドグラスがある。さながら教会みたいで誰もがそこで立ち止まりに自分が迷える子羊だと、この旅が何かを探しに行く旅だと知る。そう、僕は京葉線の乗り場を探している。


楽しかったねー。


結局だらだら書いていくので、先に言わなきゃいけないことを一つ。

このツアーでずっと一緒に行動させて頂いていて、改めて周りの人達の存在がありがたいなって思ったのです。

楽しいことは勿論ちょっと落ち込んじゃったことや苦しい胸の内も周りの人と話していると心がすごく楽になるのです。有難いけれど、本当「いつも」のことね。

で、そんな人たちも年齢は年下の人だったり一回りくらい上の人だったり、故郷も国籍もということもあるし、歩んできた道も抱えてるものも違うような、そんな人たちとあんな風に一緒に同じ道を旅してたくさん話してたくさん苦しんでたくさん笑ってるって凄く有り難い光景だなって、綺麗だなって改めて思ったのです。

そんでもって、死ぬまで言い続けるけれどそんな人たちとのキッカケを作ってくれて本当にありがとう。大事にします。


TAILWIND

月明かりは 絶えずそばにあるんだ』で薄闇に浮かび上がる雨宮天さんのシルエットがただただ美しくてね。ノート見返すと毎公演必ずそこを殴り書きでメモしてて。


上手で客席に手を差し伸べて「見つけに 連れ出すよ」と歌う夏川椎菜さんあたたかな温度を伴って印象に残っています。

 

そしてその歌詞に続く『水平線の先で 手招きしてるのは よく知ってる姿 名前も覚えてるよ 「夢」というのでしょう?』っていう言葉回しと振付が凄く好きなのです。

 

『水平線』はここじゃないどこかへ行けるという、この世界のどこかにたったつの自分の居場所があるという可能性ではないでしょうか。

 

そして、水平線の先で手招きしている地球儀にもない場所、可能性の向こう側にあるのが『夢』というものなのだろうなって。あの水平線に辿り着けたらきっと自分のための場所があるはずってことなのだろうなって。 

 

でも同時に、小学校で習った通りある一点から別の一点への移動を「線」と言うのなら僕らは今まさにその線上を歩いていて、それもまた「水平線」なんじゃないかな。だからこそ僕らは愛おしい程に幸せなエーテルで満ちた時間を「夢のような時間」と感じ、夢だからそれはパッと覚めてしまい憶えもなく、そしてまた夢を見ていたいと思うのではないでしょうか。

 

人それぞれの思い出の中で触れ合うことのできる水平線、誰もが遠く夢を抱かせる水平線。だからこそその普段の自分とは最も遠い姿で会えるのではないでしょうか。


僕らが会う空間がそんな風になれる空間だったらいいなって、そんな事を並んで歩く三人の姿に思ったのでした。



 

間奏になると「せーの煽る。そんな彼女たちの耳に届く鬨の声を受けての笑顔がとても眩しくて。この公演初日からずっと感じていたのはその鬨の声の質量の大きさ。ただ漠然とその大きさが何だかこちらまで嬉しかったのでした。


ラストサビのステージ先方への歩み出し、『僕の背中を押す での力強さ、前へ進んで行こうというエネルギーにズシンと押し出されますよね。僕はドミノみたいに倒れるばかりですけれど。



あと音源を聴いてると収録はされてないはずのライブでの煽りがふと頭の中で入ることがよくあってね。

この曲だと間奏で「せーの!」って煽りが絶対脳の方から聴こえてきて。気持ちいいよね。

 

 

そんでもって、特に思い出深いのは新潟公演でして。

雨宮天さんのパートを麻倉ももさんと夏川椎菜さんが一緒に歌われていて、口パクで歌詞に意味を込めていく雨宮天さん。

 

雨宮天さんの口から雨宮天さんを想う二人の声が聴こえてくるようで僕はもう駄目だったし、曲中めちゃくちゃ笑顔で、僕らは「わからない」関係だからどうしてもその笑顔に「逆に心配かけまいと気遣ってくれてるのもあるのかな」って、勝手な意味を自分の頭の中で与えちゃうのだけれど、幕張の初日の笑顔が自然とその優しい空間によって発露されたような笑顔で、びゃー。

 

あとこれも新潟公演だけれど、ラストパート二人に目を配せをする麻倉ももさんが思い出されますね。あの公演は、とても三人の関係性が美しいなって、とても赤子にはできない泣き方をしたよ。大きく育ちました。

     

君と見る景色の全てが奇跡みたいな美しさだねえ、本当。

 

 


whiz

不意をつかれて流れ出すというより、ふわっと気持ちが風に巻き上げられる様なイントロがやっぱり大好きで。

僕の中で「旅」って「あ、旅したいな」とふわっと気持ちが風に巻き上げられた時に出発することが多くて、『Sail Out』みたいな行く先がはっきりしている旅のはじまりももちろんあるのだけれど、僕はこの曲の様な誰かに訊かれても自分でもわからない様な「何かのはじまり」が心地よく身を任せられる風だなあって思うのです。

 

そう、「きいてもわからないし、わからないんだよな」ってふと曲中に思って。

 

「資格はあといくつ」って歌詞があるけれど、そうだよな、わからないことだよなって。

 

外の世界へはあといくつ扉を開けたらいいのか、実はもう外の世界にいるのかもしれないし、今握っているドアノブも実は望んだ世界への扉ではないのかもしれないし、それが実はその人の歩きたい道にちゃんと繋がっているのかもしれない。

 

何がわからないのかもわからなくて、もし意味がすべてであるならば、僕たちは、この世界のどんなことでもわかることができるということ。

 

でも、どんなに頑張ってもいつまでもよくわからないものだから、海にうかんだり、夕日を眺めたり、不意にまきあがる風を感じることも、驚きに満ちているのではないかなと思ったりもします。世界は「意味」だけではできていない。


だから簡単に理解はできなくて、理解できないからこそ、それを味わうことを簡単にはやめられない。そうやって誰もが探って味わうことができるのが、この世界の素晴らしいところであり、また厄介なところではないでしょうか。


意味ではないから、やめられない。

 

この曲の世界観っていまいち掴めない、例えば『散歩道』みたいに「二度と会えない別れ」の様なテーマが伝わってくるものではなくて、多分そういった言葉という「意味」に還元できない「わからないこと」がテーマなのかなって。


タイトルの『whiz』は風きり音を表す表現であって、風は風だけれど、『風』自体に本来意味なんてものはなくて。「風は吹くもの」だから。

 

そんな風に意味をもたない風に『背中を押される』とか『逆境』だとか『寂寥』といった意味を付与することが僕たちの営みであって、そういった本来意味のないものに心を動かされ意味が生まれていく、それも唯一的な意味ではなく因数分解していけば一人一人また違った、その人の歩き方に寄り添う意味になっていく。

 

恩田陸先生の『夜のピクニック』という作品に「雑音だって、お前を作ってるんだよ。」という言葉が登場するのだけれど、逆風の中を進んでいくときに過ぎていったあの風音もふと何かの拍子に意味になるのかもしれなくて。

 

なんだか呼吸よりごく当たり前に行なっている営みなんだけれど、それって凄いことだなって。

 

 

サビの頭に客席へ向け手を差し伸べる振りがあるけれど、あそこに凄く掬い出されるような気持ちがあるのです。


自分の中でうまく「意味」に還元できないものに、なんだかよくわからないものに手を差し伸べられて、風に葉が巻き上げられ突如世界が広く見えるように救われることってありませんか。

 

そんな曲なのかなって。

 

 

そしてあの振り部分、「カゴに乗せ 大切な夢」って歌詞でしょう。

 

眼前の三人が手を伸ばし、掬い取ってカゴに乗せているのは、自分の夢という解釈もあるのだろうけれど、ライブならではの勝手な思考だけれど、僕たちなんじゃないかなとも思えて。

 

そう勝手に解釈をすると、なんだかぐっと喉奥にくる気持ちがあるのだけれど、甘んじてそれを受けるわけにはいかないしむしろ逆でありたいのでライブ中は一生懸命手を差し伸べていたり。

 

そうして、「意味」を証拠として残しながら、自分で見つけたり見つけられたりする可能性を高くする努力をしながら、わからない道を歩いていきたいな唐突にそう思えたのが茨城公演。なんでだろうね。多分その時自分の周りを巻いている風がそんな風だったんだろうな。

 



Baby My Step

向き直りジャーンの笑顔が眩しくて。前の二曲が吹き抜く風を推進力に変えての出港だとしたら、ここからはさながら船上パーティー。

 

毎回イントロ煽りを入れる夏川椎菜さん、『きっと運命の人ボム』を撃ち込む夏川椎菜さん、麻倉ももさんの「きいてね」を口ずさむ宇都宮初日で見た夏川椎菜さん。メモを起こしていくとなんだかこの曲は夏川椎菜さんの記述が多いですね。

 

二番サビ前の「君の待つ場所まで」で上手で客席を指す雨宮天さんが刺さったのは千葉公演。

 

茨城公演での「もっと聞かせて」で手を広げコールを求める麻倉ももさんや、北海道公演での「きっと運命の人」で手を広げ客席全体を抱き込む夏川椎菜さん。


名古屋でのサビ前くるくると客席をかきまぜる雨宮天さんに、名古屋2で見れた「oh」コールほしがったり「せーの」の所で手のひらでメガホンを作る麻倉ももさん。

 

言わずもがな夏川椎菜さんのダンスのキレ。


そして新潟公演での身をかがませ、「そっと大胆にね」と振りと口パクをする雨宮天さんに向けハンドマイクを作り歌い合わせる麻倉ももさんと夏川椎菜さんに、きっと運命の人で雨宮天さんを指す夏川椎菜さんと、「キャッ」とする雨宮天さん。


新潟公演にはじまり、幕張2daysでも心を持ち上げてくれた麻倉ももさんの「だって 足りないでしょっ!?」

 

幕張初日の雨宮天さんの「Oh!! マイ・ラヴ!!」に、過度に心配することやめて僕は元気だったけれど心の何処かに「大丈夫かな」って気持ちはあって、でもそんな感情ごと根こそぎ楽しくさせてくれたのは、スイッチを入れてくれたのはあそこだったなあ。


 どの光景も愛おしいっすね。

 

 

雑誌記事にて雨宮天さんが「セットリストは自分たちで話し合って曲の繋がりなど細かい部分を考えました。」「自分たちの体力を考慮していない。」、「これが1番みんなが楽しめる。」と記事で語られていましたね。加えて 大阪2日目のMCにて、

 

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《雨宮》

 ベイビーあんなに始めとはね

 

《麻倉》

 最後のダメ押しでみんなの体力削る曲だったからね(笑) だから「ボクここでいいの?」って、結構勇気いったよね。

 

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と言及されていました。 麻倉ももさんが仰っている通り、これまで「最後のダメ押し」だったこの曲がこの序盤に配置されたことは、「これが一番みんなが楽しめる。」という想いが強く反映された箇所ではないでしょうか。

 

 三人でいろいろ考えたというセットリスト。



後述していくけれど、セットリストの件や毎公演それぞれいろんなことを工夫して楽しませようとしてくれる姿に公演中はめちゃくちゃ楽しませてもらって、思い返すと泣きたくなるくらいあたたかくて。


ありがとうございます。


MC

所縁の地である栃木や千葉に福岡での挨拶や名古屋での御当地グルメネタのMC、そして『突発!雨宮天逆アフレコ大会』がはじまった新潟公演など、思い出は尽きないですが、最初のMCで特に印象的だったのは、やっぱりこのツアーの初日でもあった大阪初日公演でしょうか。

 

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《麻倉》

 すごい熱気ですね、びっくりー。今日は初日いいスタートダッシュということで最高のツアー初日にしましょう!

 

《雨宮》

 いやー、なんかね、まだちょっとしか曲歌ってないんですけれど、なんとなくこのツアーがめちゃくちゃ楽しくなる予感がしています。

 

《夏川》

 今日まだ初日なんですけれど、もうこのツアーが成功する気しかしてないです。みんなで最高の時間にしましょう!

 

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この時確かに自分にも感じられていた成功の予感が今でも熱を帯びるたびに心があたたまるのでございます。

 

 


バン!!バン!!バンザイ!!!

船上パーティーは佳境に。「皆さんと一緒にフリやりたい。そういう曲があったらなと振り付けの方にお願いして作ってもらいました。」というこの曲。一度見たら覚えられるダンスですよね。予習とかそげなものいらんけん、まずライブにきんしゃいみたいな。すぐに憶えられる分大きな一体感が生まれて、本当にこの一瞬を一緒に楽しんでいるということを感じられる時間だなあと、そしてラスサビに入る夏川椎菜さんの「行くよ!」という煽りが本当に気持ちいいところで入るなあと思っていました。

 

語らずしていられないのが、宇都宮初日から始まった、一番Aメロで客席につられてクラップする麻倉ももさんという絶景がその後の公演でもずっと生まれたこと。いいよね、そういう「その場」が濾過された形で生まれる美しい景色がずっとその後も続いていくの。

 

 

多分誰にも伝わらないのが、千葉公演で見た、「バンザーイ」の時のステージ下手側せり出し背面の壁に映った影。

ステージ上の三人と客席でバンザイし合う我々、それがそっくりそのまま、まるでその構図を俯瞰している様に大きく影として壁に浮かび上がっていてね。幕張も似たような影が天井に浮かびあがっていたんですけれど。


座席の位置だけじゃなくて、会場の作りとか微妙な立ち位置の違いで生まれてくるその日その会場だけの景色。それを感じ取るその日の心模様とかでまた異質なモノになっていって、ツアーの醍醐味の一つだよなあと思うのです。

 

 

 

そんな各公演の中でも特にというか、この先もずっと忘れられないだろうなっていうのは新潟公演でしょうか。

 

「この瞬間はじけようよ 不安なんかぶっとばして」という歌詞とお尻の後ろまで腕をひいて反動をつけバンザイをする雨宮天さんの姿。

 

 


ホントだよ

パーティーの喧騒が夜の帳に包まれた出港初夜。女の子三人集まったら何が始まるって恋バナなのかなあと思ったここまでのセトリ。女の子じゃないから知らんけれど。

 

めんどくーさい魚雷の嵐にアーテンポローみたいだなあって思ったり、腰に手を当てる前一瞬のムッが今回のツアーで凄く気になるようになったり。

 

「最高の贅沢だもん!」って歌詞が今回のツアーでぐぐっと刺さるようになりまして。

 大阪初日で「本当に最高の贅沢だなあ」って感じて、毎公演そのフレーズを噛みしめながら過ごしていました。

 

茨城公演がちょうど仕事的に追い込まれてた時期で、自分ですら自分の味方してくれなくなってた時期だったんですけれど「君に会えば自信湧いてくるんだ」でめちゃくちゃ元気もらえたよ、単純だね。

 

あと新潟公演。これは終わった後だけれど「声が聞けないとさびしいし 君に伝えたいことたくさんありすぎて困ってるよ」って歌詞が凄く刺さって、うぐーってなってたよ。

 

 

毎度毎度「今日の褒め言葉はなんだろう!」って曲中にワクワクしちゃう訳なんですけれども、毎度毎度方言ネタだったり飽きさせない盛り上がるフレーズを仕込んでくれてどうもありがとう。

     

 幕張day2、千秋楽が「よくできましたー!」だったのはその言葉に勝手にだけど色々な意味を見出しちゃって、背もたれにもたれたい気分。




MC

ダイバーズウォッチの告知もありましたね。

千葉公演で麻倉ももさんの告知中にウォッチッチポーズをとる雨宮天さん。

toえらい人 ツアー写真集にウォッチッチポーズの写真掲載してもらえませんか from僕


そして幕張初日ではくまめいとも。

     

 

それにしてもここのMCではいろいろなことがありましたね。


茨城でエイプリルフールネタでサンバ踊る雨宮天さんと「弟が二人います」とカミングアウトし立候補多数の客席に「私より明らかに年上の人いっぱいじゃん!」と返す夏川椎菜さん。

 

福岡

ピンクを燃やす事件

 

新潟

急にいなくなったと思ったら、下手からグッズ完全装備で現れ夏川椎菜さんのグッズ紹介に合わせてわちゃわちゃわはーっとポーズを決めながら紹介する雨宮天さん。ささだんご。

 

たくさん笑わせてくれました。

 


【ソロ】雨宮天

○Eternal

 (大阪day1/大阪day2/福岡/幕張day2)

明け方、日の入り前のBlue hourだなあって、暗闇で青に照らされ浮かぶめちゃくちゃかっこいいシルエットに思ったのです。

 

「諦めない どんな時だって」で前に大股で踏みだす姿、大サビの「僕らの色に染めてみせるのさ」と葛藤の黒い闇を押しのけ密度を増していく青い意志。かっこいいんですわ。

 

北海道で見た佇まいがかっこよすぎてね・・・。

 

幕張2日目。

かっこよすぎか…。

中央ステージで歌唱された後、Cメロを紡ぎながら花道をステップを踏みながら戻りはじめる。


「諦めない どんな時だって」と辺りにぶつけながら、こちらに背を向けて花見を暗闇のステージへ進んで遠のいていく姿に心を焼かれたのでした。


そして、曲の締めでその暗闇が青いエーテルで密度いっぱいになってて融けたよね。


ええ、あれがツアーに、The Only SKYに続くんですか?ひええ。


 あれが映像化されるのめちゃくちゃ嬉しい


 

○Marvelous scene

 (栃木day1/千葉/名古屋day2)

下手から客席を煽りながら登場。サビ終わりのシルエットがいちいちMarvelous。『Eternal』もそうだけれど、本当にこのツアーのソロステージで見たシルエットが脳裏を離れないのでございます。

 

曲終りの青を掴み取るところで「ああ、そうだよなあ」と見えた気持ちがあるのだけれど、これはソロツアーまで気持ちを練りながら取っておこう。良いね、こういう楽しみがあるの。

 

名古屋2日目では一瞬ライトの直線状に入った瞬間があって、まるで青の中に消え入るみたいで。

Marvelousな青を掴んだ時、この人は消えてしまうんじゃないかってくらいに思ってしまうくらい、印象深い光景でした。そんでもって最後の綴じが綺麗に、かっこよく決まって毎度ぞわわっとくるのですよ。

 

 

○誓い

(栃木day2/茨城/名古屋day1/幕張day1)

栃木2日目に発表され、名古屋初日ではツアーが発表されましたね。

「何歌うんだろうな、楽しみにしておいてください。」と嬉しそうにツアーを告知していたのがあたたかく残っています。


幕張公演初日では2ndアルバム『The Only BLUE』のリリースも発表されましたね。「今しかできないこと、今だからできることをたくさん詰め込んだものになっています。『irodori』や『Eternal』といったこれまでの私の挑戦と、新曲も個性的で、これからも挑戦していくという意志を込めています。」というこのアルバム、挑戦を受け取るのが(ん?語弊が)とても楽しみです。



感じたこと…うーん、もうちょっと考えていたくて、リリースイベントが終われば纏めよう。

すごく、意思と意志を感じる曲だなって思うのです。



【ソロ】麻倉もも

○カラフル

(大阪day1/栃木day1/栃木day2/新潟)

 番サビ前にクルクルまわられる光景が立っていられなくなるほど好きなんですよね。

 本当に楽しそうで、『屈託のない笑顔』って多分この人のことを言うのだろうなって。

 

 「みんなをはなさない」というか、はなれられないですよね。目がまわりそう

毎公演ノートがカラスかよってくらい「か~」でいっぱいで。

「かー」がfull(?)な光景についつい釣られて手を叩いちゃいますね。

 

ちょっとずつ良くなるもっと良くなるための魔法が正直に正直に瞬間を重ねていくことなんだって、ねえ。アサガオの支え棒みたいなフレーズよね、お陰ですごく背筋が伸びました。

 

 

○花に赤い糸

(大阪day2/千葉/北海道/幕張day2)


ほんの些細なことでも嬉しくてねー。

最後のサビ一歩前へが本当に好きな光景なのだよなあ。

 

照明業界ではこういう曲では鉄板なのかもしれんけれど、AメロBメロのライトが内向きでサビでこうぐわっと、そう待ちわびた季節がきたように花開いていく感じで、心を鷲掴みにされたのですよね。

 

彼女が持っている大きな愛を分けるように。


Cメロに入る前、少し切なそうに抱えているものを吐息にかえて漏らしながら下向く時の表情がとても、んぐっとくるのです。

 

 

今年もたくさんの花が咲くといいな。

 

 

 

 

○ハピネスピース

 (茨城/名古屋day1/名古屋day2/福岡/幕張day1)

「この曲はいろんなところに小さな幸せが散りばめられていて、歌詞にも注目してください。」と茨城公演で発表され、福岡公演で発売日が8月22日と発表されたこの曲。

「はちにーに!!」と忘れないようにみんなで大きな声を出した福岡公演が懐かしいですね。

ジャンプかわいい。

ラスサビの前にかけての、前への駆け出しがとてもほんわかする。

 

幸せを振り撒いてくれているように感じられました。

 



あまりこういう表現は自分自身でも良くないと思っているのだけれど、歌詞と共に「麻倉ももさん」だなあと漠然と、でも確かに感じられたのでした。


そういう麻倉ももさんらしい曲を体感するのはとても心地いい幸せを感じるのだけれど、そういうこっちの「麻倉ももさんらしい曲」っていう勝手な押し付けがましい需要を無視した素敵ソングがもっと聴いてみたいなあって、見てきた期間とか熱量とか一旦置いておいて一人の受け取り手として思っていたり。シングルのもう一曲とても楽しみにしています。


【ソロ】夏川椎菜

○フワリ、コロリ、カラン、コロン

(大阪day1/栃木day1/名古屋day1/福岡/幕張day1)

踊っちゃう。楽しい。

サビ前左右に腕を振りながらのジャンピングジャンピング好きー。Cメロ好きー。Cメロのライト加減が綺麗で好きー。

すごくステージ映えする振りですよね。女の子だった頃の気持ちに戻って一緒に僕は楽しんでいます。

 

 

○ナイモノバカリ

(大阪day2/栃木day2/茨城)

 

夏川椎菜さんの、この曲の絶唱がめちゃくちゃ好きなのですよ。『パレイド』とは違って、こちらは、こう、上手く音楽用語が分からないのですが、高音の絶唱がめちゃくちゃ大好き。(「ないものねだりから始まるよ」←この伸びていくような高音)サビ後半部分頭の「かくっ」と体をひねる姿も。

 

伺った話では、リリースイベントで「自分と歌詞とがリンクしている」という旨をお話していたそうですね。

 

『ナイモノ』、それは見たまんまのマイナスな言葉だったり表現ではなくて、むしろ曲を聴いているだけで元気になるのですよね。

この曲は「あれもいいな」「無理だよ」「できない」という否定的な表現から入りつつも、「ダメでもいいじゃん、できないことは分かったからできることを探していこうよ!出会いにドキドキするね!」という肯定の曲。

 

「ナイモノバカリ」と落ち込んじゃうのではなくて、釣られてこちらも前を向いちゃうような。

 

 

ナイモノバカリだから、ドキドキしてばかり。

 

 

 

○パレイド

(千葉/北海道/名古屋day2/新潟/幕張day2)

「ソロデビューを発表させて頂いたここで、思い出の地で心にくるような曲がもう一曲増えて嬉しいです。よく聴くと結構歌詞が深いのでそこも聴いて頂ければ嬉しいです。また新しい私を見せれたらなと思います。」と地元千葉公演で発表されたこの曲。

 

なんだか、こう、ものすごく心がざわついた時間でした。

 

「背伸びでとどいた夢の世界」

「孤独乗り越えるために」

 

「こどく」「とどく」。五十音表だとたった一文字「そ」を挟んで一見はご近所さん。そう、一見「こどく」から「とどく」ってすごく近い。

 

でも、近く見えるのに実際は九文字も離れていて。

「孤」に立ってみると、実は凄く遠い。

 

 「上手く笑えていたら」とどいたはずの夢。

 

背伸びすれば届きそう。

うまく笑えていたら届いたのかな。

 

今の僕はこんなんじゃない、こんなはずではなかった。

「僕」が本当になりたかった姿は、届きたかった姿は思い描いていた通りだと背伸びをすれば届くほど近いのに実際は遠く離れていて。

 

これは、孤独を届かせるための歌。

今はそうやって自分しか救えない、自分自身のために不釣り合いな程に綺麗な歌を響かせ孤独なパレイドは続いていく。

 

でも、そういう歌が、そうやってどこまでも他を排除してその人がその人自身のために作った孤独にも似たものこそが僕たちの元奥深くへ届いて、自分の救い方を教えてくれるのだと思う。

何かにとどくには、こどく(ナイモノバカリ的思考に続くような)が必要なんじゃないかな。

 

僕にはこの「こどく」な歌がそんな風に届いたのでした。発売が楽しみ。

 

 

「身の丈に合わない」と「綺麗事」だと頭抱えて歌う夏川椎菜さん。失くしていく大事なものを失くさないようにスカートの裾を掴んで、「こどく」を「とどく」にするためにマイクを抱え込み感情をぶつけていく姿のお陰で、僕はふわふわ飛んでいかないで済んでました。



幕張2日目で見た景色もすごく印象に残っていて。バックのライトがAメロBメロではモヤモヤしてるんですけれど、サビで一気にカラフルに、パレードの電飾のようにキラキラ光るのです。

それがさながらそこまでに歌われてきた葛藤、届かせたい声や不釣り合いの言葉、いろんな思いがあのサビで表に出てきているようで、綺麗な景色だったよね。


MC

パッと初めに思い出されたウェーブは茨城の納豆ウェーブと名古屋の言うこと聞かない海老フライ、そして幕張初日の綺麗な青かなあ。

北海道のマグロとかもそうだけれど、世界一かわいい「パクパクパク」だなと思っていました(何言ってっだこいつ)

 

しかし、やはり名古屋初日のこの流れ

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《雨宮》

!!!!!!(下手から猛ダッシュで駆けてくる)

 

《夏川》

え?!え?!

 

《雨宮》

今日はね!エビフライジャ、ないの!!今日は、通常、なの!!

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5月13日、 新潟公演ではこの日がデビュー三周年ということもありみんなでお祝いしましたね。

・麻倉ももさんのささだんごヘアーに「ささんだんご」

・初上陸のポーズ

・「そら、うれしいにゃんっ☆」

・ムキッ

・TrySail三周年おめでとうウェーブ

・「そら、さんしゃーい!(3本指を立てびしっとする)」

     


《雨宮》(茨城)

みなさんもそれぞれの旅の最中でいろんなことがあると思うんですけれど、そんな皆さんが前に進めるエネルギーを作れればと思います。心を込めて歌います。

 

《麻倉》(新潟)

TrySailも無事に三周年、四周年目を迎えることができて、あの、こうやってこれたのもみなさんが大切な時間を割いて遊びにきてくれるから、思い出を作ってくれるからで、こうやって元気づけられている日々を実感しています。私たち、これまでの三年間楽しいこと、壁にぶつかることもあ。ました。「TrySail」っていうのは『悪天候の時に張る帆』って意味なんですけれど、その意味に恥じないように三人で、みんなで乗り越えていきたいと思います。そんなみなさんに、これまでついてきてくださりありがとうの気持ちを込めて歌います。


幕張2日目での夏川椎菜さんのMCもとてもこの曲へと向かうアプローチとしてとても好きでね。

「会うたびに素敵な笑顔を届けてくれる、こんなに笑顔にさせている私たちは幸せだなって」

「スタッフさんみなさんもTrySailの一部です。私たちはまだまだ進んでいくし、上に登っていきたいです。これからもTrySailをよろしくお願いします。」というの。


『Journey』前の、各公演でのMCがとても心地よい温度で。ツアーを通して、この曲に込めてきた三人それぞれの想い。


毎公演胸がほんのり春を迎えたみたいな気持ちになっていたなーって、各公演のノート見返してここのMCを読み返しながら思っておるのでした。


Journey

『TAILWIND』のリリースイベントにて雨宮天さんが「三人で歌う曲なんだって思った。」「実際に三人重ねると、『あ、こうなるんだ!』って。まぁ、私たちの旅を通して深みを増す曲、ですかね。」と印象を語られていましたね。

 

言われてみると確かに「三人で歌う曲なんだ」って思いますし、その「三人で歌っている」ことがこの曲の歌詞を『わたしが感じる事』じゃなくて『きっと誰もが感じる事』として肌触りを心地よいものにしているんじゃないかな。

 

今回のアルバムはタイトルが『TAILWIND』、「追い風」だった訳でどの曲も味は違うけれどそういった「追い風」っていう要素が曲調/歌詞/歌唱に詰め込まれていると思うんです。

 

人によって風の感じ方、心の持ちようによって身を知る風が違う訳で、どの曲がその人の歩み方に心地良さを伴って吹く風なのかは人それぞれだと思うんですけれど、僕の歩き方にとっては『Journey』が心の一等地に吹く風なのです。

 

この曲の『扉』という概念が想起させるのは「四角い世界」でして、ちょっとそれに纏わるお話。

あれ、さっきそんな話をどこかでしたような。

 

 「なんだか水槽の中のカメと同じだな」って息詰まりを覚える時があって。


カメはいつも四角い世界の中にいて、人間も部屋という四角の世界にいる。その中で僕は四角の外へ行けないのかもしれない、「もうこれ以上行けないんじゃないか」って行き詰まりを実感させられて、部屋の四角だけじゃなく甲羅の中でにも閉じこもりたくなることって人並みに僕自身あって。


そんな思考の水槽に溺れて息が詰まってしまうことってあるし、誰にでもあることなんだろうなって。

 

でも、結局簡単な事で『扉を開ければどこにだって行ける』のだなって。扉ってそういうものだから。

 

 違う扉、その場であの瞬間みんなが開けたのは同じTrySailという扉、でも違う景色。そんな景色の存在が何だかとても歓びだなあって。

 

世界中にドアはたくさんあるのにひとつの鍵で開くドアはひとつだなって。

 

 

よく旅って旅先への道を「to」で表すじゃないですか、例えばアメリカへの道だったら 『The road to America』ってなるみたいに。イメージで言うと「to」って対象への矢印(→○)なんですけれど。

 

僕は旅って「to」じゃなくて「for」(ここでは用いないけれど「on」でも在りたいな)でいたいなと思うんですよね。「for」も「to」と同じ対象への矢印のイメージなんだけれどよりその矢印に『心』が内包されるイメージ。

 

 例えばThank you for~は感謝という『心』を矢印の先の相手へ届けるし、「探す」という意味の『look for~』は凄く好きな群動詞で例えば急いでいる時に「家の鍵がない!」ってなると「頼む、見つかってくれ・・・!」って鍵に対して念じるようにありそうな場所一つ一つに心を込めて辺りをlookしますよね、めちゃくちゃ可愛いくないですか、この群動詞。

 

何の話だっけ。

 

で、僕も旅とか散歩って好きでふらっと出かけるんですけれど「何か見つからないかな」って路地裏とかに入ってみたり宛先も決めずに気の向くままに在る意で観たりするのが凄く好きで。そういう自分の旅に心を着地させて、歩いて行く先に何かを探していく、そんな旅が僕は物理的に好きで。

精神的にも旅ってそういう「鍵」を探すものにしたいなって。

 

 

この曲終わり。客席に背を向けた三人が、暗転した暗闇に歩みを進めて消えていくのと振り返ると同時に照明が客席に向けられ今度はこちらの密度が高みを帯びて行く。

 

まるで「この旅は、ここから先は君たちの旅だ」と言われてる感があって、背筋伸びたわよね

 

ここから先は僕たちひとりひとりがたったひとつつの鍵を探す物語。

 

 

話は変わりまして。

 「暗闇の中へと 手を伸ばせたなら 優しい光にきっと届くはず」で各々手を伸ばす方向が異なるのですよね。

 

雨宮:上

夏川:右横

麻倉:前

 

優しい光は人それぞれなんだなって。

そうやって違う景色の中で同じ瞬間を生き続けるからこそ躊躇いもせずに歩めるのかなーって。

 

 

嘘、私語りすぎ?!

 

まだまだ続くんじゃ。

 

「不意に顔を出す 弱虫な僕にさよなら 言えていないんだよ」の、雨宮天さんの「だよ」の気持ちの込め方がめちゃくちゃ好き。語彙がねえ。

 

故郷の福岡で聴いたこの曲もとても自分の中に入ってくる密度が濃くてね。

 

 

そして新潟公演。

一番Aメロ歌い出し、夏川椎菜さんを優しい眼差しで見送る雨宮天さん。


優しい光へ、自分だけの、それぞれの優しい光へ届くといいよね。

 

 


ひかるカケラ

三人向かい合ってマイクスタンドで歌唱。

三人の出会い、三人だけで閉じた、こちらが介入し得ない世界。

 

その光景は、実はこの曲をはじめて聴いた時の曲のイメージでして。蚊帳の外でいい、心底そう思ったのでした。


頷きながら相手の声を聴き入れ音を重ねていく夏川椎菜さん、中心で目線を二人に配る麻倉ももさん、幕張day2でまるでその『三人』という関係に発露されたような笑顔を浮かべていた雨宮天さん。

 

すごく難しいハモリ、間隙を縫って入れていくのではなく重ねていく難しいハモリだなあって。「信じている」のハーモニーに溶けていった気持ちはなんという名前なのだろう。

客席の一人一人の、それぞれの時間にそのメロディーが溶けていくような。


そう、「信じている」のハモリがとてもとても好きなのでした。

 

 

ラスサビではマイクをとり一歩ずつ中心へ歩み寄り密集する三人。メロディに込められた想いの密度もあがる。

 

蚊帳の外でいさせてくれと、心底思った。

ラスサビで客に正対してくれなくて、本当によかった。(幕張は向いてくれましたし、そこからはまた新たな気持ちをもらいました。幕張2日目の「君がいれば大丈夫」の雨宮天さんとか)

 

そんな気持ちを見透かしたように、太陽の光を分け与えるように、スポットライトが客席に伸びていく。

もし太陽が地球を照らすために輝いているのなら、僕たちはこうして分けてもらっているのだろうなって。

 

難しい言葉なんていらない彼女と彼女たちという関係と、難しい言葉がいる関係の僕たち。

だからこそ、の思いというか。


幕張2日目での雨宮天さんの、嬉しいとかとはまたら違ったような、ひなたの猫みたいな、優しい詠嘆が漏れているような微笑みを二人に向けていたのがとても印象的で、こちらも詠嘆が漏れるのでした。

 

綺麗だなあって。


散歩道

オルゴールが鳴りだし、一瞬まるで同じ学校に入学するかのように彼女たちは同じ方向に顔をむける。

 

イントロにある会釈が出会いの挨拶だとしたら、どこかチグハグで噛み合ってないように感じる冒頭のダンスはそれぞれが違う道を歩んで来たということ/踊り方は人それぞれであるということの暗示なのでしょうか。そして会釈をすることでゆらゆらと同じ風に揺れる中で彼女たちは仲良くなっていく。

 

二番頭にある後ろ向きで近づいていく移動も同じ道を歩きながらもどこか「他人には見せない気持ち」を抱えているような描写に見えて、「そうそう、他人と同じ道を進む時ってどんなに仲良くなってもそうだよね」と。

 

 

この曲は『二度と会えない別れ』が主題だそうですが、もしこの曲が出会いから別れまでを描いているとしたらどの部分が『別れ』の場面なんだろうと考えると、二番のサビ終わりじゃないかと思うのです。

 

その根拠は二番サビ終わりに再びあるチグハグな『それぞれの踊り』なんです。「またそれぞれの道を歩き始めたのかな」、と。

そう考えるとあの後ろ向きでの近づいていくのは同じ道を進みながらも、それぞれがその内に宿したていたモノを表していたんじゃないかなと思うのです。

 

そうして別々の道を歩き出した訳だけれど、僕たちはふと終わってしまった“散歩道”に思いを馳せることで、その瞬間に立ち戻ることができて背中にその風を感じ道を一緒に進んでいる様に感じられるのではないでしょうか。


Cメロの、そんな歌詞の紡ぎ終わりにマイクを差し出しマイクを受け取るような振りがありますが、あれは『一緒に道を歩いているあの頃の私たち』から『あの散歩道から枝分かれに、別々の場所でそれぞれの道を歩く今の私たち』に差しだされ受け渡されたもののように僕は解釈しています。

 

ラスサビはまた三人噛み合った振りですよね。まるで、ちがう場所だけれど“あの頃”という同じ場所を眺めているような、別々の道に進んでも思いだす度に一緒にいられるという『瞬間的なセッション』というか。

 

 

そしてアウトロではまたそれぞれ違った踊りで、思い出の道を背中に感じながら再び“私だけの道”を歩きだすのです。そんな風に僕は振りが付いたことによって可視化された世界観を感じつつ、この散歩道を大切にしながらもその道を自分だけの道へ続かせなければなと思ったり、改めていい曲だなあと思ったりしているのでした。

 

朗読劇『Trouble Travel TrySail』

出会って三周年の記念にグルメツアーに出発した三人。

 

しかし、突如誰かの声が聞こえる。それは三人にしか聞こえない声で、それも彼女たち三人のうちの誰かの遠い未来からの声だという。

 

その声は彼女たちに告げる

「この街で美味しいものを食べてはダメ、未来のあなたたちは食欲の制御が効かなくなり、とんでもない姿になる」と。そして「今すぐグルメツアーを中止して、トレーニングを受けて頂戴。そのトレーニングの中で最もカロリーを消費した者にご当地グルメを食べる権利が与えられるわ。」と言い残す。

 

斯くしてはじまったダイエット旅行、その名も、『トライザップ』。

 

 

以前十月に行われた二枚目のアルバム『TAILWIND』のリリースイベント東京二部で年明けに控えたツアーに対して、お正月にお餅を食べ過ぎて丸くなった状態でステージにあがることを危惧されていた三人。

 

《雨宮》

お正月はガッツリ食べて三ヶ月いい運動をね

 

という雨宮天さんの発言に対して

 

《夏川》

トライザップ?(笑)

 

と夏川椎菜さんが答えたのがはじまりだったんじゃないかな。

結局優勝したのは幕張初日の接待を窮地に陥りながらも辛勝した雨宮天さん。


罰ゲームを受ける二人(知らない人は映像出るから買ってね)、それを見守る雨宮天さんがもー嬉しそうで。

綺麗な景色だったなあ(便利ワード)


 

うん、三人のわちゃわちゃを見れて楽しかったなあ。いろんなご当地のこと知れたし。

あと時々ライブ後の打ち上げでご飯が余るとトライザップしたりね。(4勝1敗くらいだった気がする)


楽しかった(´×`)たくさん笑ったなあ、とても印象に残ってるのは栃木初日のエアロバイク



Truth.

「『BEATLESS』観てる人!」でうんうんと嬉しそうに頷く雨宮天さん。

動くなあ、アンドロイドみたいだなあって。見とれちまうというか、目を奪われてしまうというか。


サビの、伝播していく振りがとても好き。かっくいい、かっくいい!!


難しいダンスのたびに、頑張っているなあ、すごいなあ、頑張らなきゃなと背筋が伸びる気持ちもあるのです。

 

タイアップ作品の『ボーイミーツガール』というテーマ、本来ヒト同士ではないと成り立たないその関係のカタチはヒトとモノの間ではありえない、でも異質であるはずのモノにどこか目を奪われる、そんなよく分からないけれど惹かれるという「異質なモノ」への感情が視覚化されてるのかなと。

 

 

加工音もあったりどこか無機質な振りも何か意味を持っているようで、一方意味のあるような振りも何か無機質さを含んでいるようで、そんなズレを感じながらただただ意味など持たずに見とれてしまうというか。

 

そのズレが関わり方として真実なのかなあとも思ったりもしはじめて、無機質なのに感情に訴えかけてくるものが大きすぎてすごく不思議な曲。

 

人間がモノに意味を与えて愛でるように、モノに魂は宿らないけど、人間はモノにヒトと変わらない、時にはそれ以上の愛情を注ぐことができるわけで、CDって見方によれば人間が作ったモノだからそれによりアナログハックされて誘導されていくような思考もあって、でもライブってヒトとヒトの呼吸だからまた違ったこの曲との関係になれて面白いなあって。

 

うん、 わかんないや!永遠じゃないこの時を楽しみたいし、得た心の中の大切なものを大切にしたいわね!発売が楽しみ!!

 


Sail Out

あー、旅したい。

     

イントロがかかると同時に降りてくるパネル。

いろんな気持ちが映るように様々な色や模様が浮かび上がって綺麗で。


あそこに映っていたものはなんだろうって、どこだろうなあ、割と早い公演、栃木あたりから考え出して。

 

それは不自然な夢だったり渋滞した夢、もしくは楽しい未来じゃないかなーって、割と早く行き着いたりしたんですけれど。


ああ、風にコンパスが揺れるなあってサビで眼前に広がる絶景に気持ちをかき混ぜていました。

 

幕張もすごく綺麗な景色だったなあ。

幕張2日目すごく感じたことがあったのか、ノートにデカデカと何か書いてあるんだけれど、踊り揺れながら書いたせいで微塵も解読できないので映像が待ち遠しい。楽しみだなー(´×`)


会場限定曲

○センパイ。

 (大阪day1/ 栃木day2/名古屋day1/幕張day2)

  毎公演雨宮天さんの「バカ」のバリュエーションを楽しんでいる僕たちバカ者な訳ですが、それは栃木day2での出来事。夏川椎菜さんの不意の、今までに聴いたことがない加減のアレンジにやられてしまったのでした。

 

ナツカワサン、その「バカァ・・・」は。

    

直前の歌詞も相まってもう気づいてよキャラの夏川椎菜さんの「バカ・・・」にうぐーっときてびゃー。

 

そしてノートをめくると「やっぱり雨宮天さんのバカが好き」と書かれてて「コイツ…」と思うのでした。

 

「君じゃなければ良かったな」が本当に好きでね。後ろに引いていくのも踏まえて。


幕張2日目はねー。

Aメロで歌詞に合わせてぷくーとする麻倉ももさんがねえ。そして雨宮天さんのバカがねえ。うぐー。

 

 あと凄く好きな景色があるのだけれど、それは書かずに。

 

 ○パーリー☆パーティー

(大阪day1/千葉/新潟)

 

毎公演ノートに登場する『踊って帰る夏川椎菜さん』の文字列。

曲最終盤の三人がそれぞれ「Let's Go! パーリー☆パーティ!」をやるところ。あそこの夏川椎菜さんの目線のやり方が大好き。

 

中央に入ってくるときの俯き、踊っているときの小首を傾げながらの横目や、戻っていく際の流し目。

 

ずっと見てたい。

 

  

千葉 で見た「やったった!?」めっちゃ跳ねる雨宮天さんだったり、デビュー日に歌われた事で「パーティはまだ続くから」というフレーズがとても大きな質量として感じられた新潟公演。

 

 

○かかわり

(大阪day2/茨城/名古屋day2/幕張day2)

シルエットが好きでね。うまく眼に焼き付いた景色を剥がして言葉にすることができんのだけれど。

誰とは言わないけれど一番サビ終わり、すごく切なそうな顔からふと感想の振りで俯きがちに微笑み浮かべちゃってる方がいて、嬉しくなってくれたんだなあって嬉しくなりました。

 

○Chip log

(大阪day2/栃木day2/北海道/幕張day1)

 

北海道でのここだっけジャンプ宮さんがねー。

 

幕張初日。

「出港だ」と中央ステージ下から駆け上ってくる三人。アンコール明けの最高の船出を飾ったのでした。

 

ほんっとに楽しかったなー。

楽しかった。

 

 

○sewing dream

(栃木day1/千葉/北海道/幕張day2)

 

 

「ちょっとずつ前へ」

 

 

 

 ○BraveSail

(栃木day1/茨城/福岡/幕張day1)

海が見たくて、そうだよなあ、海が見たくてだよなあ、って。


が見たくて始めたことだよなあっていろいろな事を思い出してました。

全部海に、嫌なこととか楽しかったこととか全部、海に溶かすみたいな気持ち。

 

 

茨城公演での繋ぎがとても好きでね。

『かかわり』のアウトロ、その静かな佇まいから待ちわびた春が始まるみたいで。

同じく茨城での「あざわらったぁ」、ジャンプのタイミングで「たぁ」が裏返る雨宮天さん。


幕張初日は中央ステージでの歌唱。こちらに背を向け、海の先を指す。


ラスサビ花道を進んでいく。「連れてくよ」でこちらを振り向き「こっち来いよ!」と腕を振って扇動/船頭する三人。


後述と重複するけれど、幕張の初日の、『BraveSail』のこの「連れてくよ」の煽りの後に会場全体で一緒に作るという意味ではやっぱり最も大きなエネルギー生み出す『Youthful Dreamer』と、その一緒にその場の呼吸で作ったエネルギーを低気圧のように巻き上げて一気に嵐のように発散していく『High Free Spirits』が続いたの冷静に、冷静になれないほどヤバイ。


Youthful Dreamer

早脱ぎしての衣装チェンジ、そして一番サビを上手で歌った後、三人が隊列を組んで番Aメロを歌いながら中央を横切る途中。先頭の麻倉ももさんが歌詞に合わせて躓き二人が戸惑いつつ、麻倉ももさんに対して夏川椎菜さんが鬼角ニョキッをしたり雨宮天さんが「なにやってんの!」とけしかける演出。

 

見て感じている三人の関係性というか関わり合い方が表れているようで心がホクホクしますよね。

 

その衣装チェンジや躓き演出、2番Bメロ前指揮者になる麻倉ももさんなど「もっと楽しませよう」という三人の気持ちが加わったことで、よりこの曲のエンターテイメント性、そしていわゆる『エモさ』が増したのではないでしょうか。

 

一方で相変わらず僕はCメロが、立ち尽くして「そのままのキミでいい」を浴びるのが呼吸に鳴っているんですけれども。
僕たちの関係的に、フィクションめいた在り方も多く求められるのだろうけれど、それぞれの「そのまま」が自他ともにもっと強くもっと優しく大切にされているといいな。

 

お陰さまでそのままでいられています、ありがとう。


High Free Spirits

≪雨宮≫

 皆さんももうどうなってもいいや感あるよね(笑)

 

と大阪2日目で語られていたのがこの曲のライブでの在り方を物語っていますよね。

 

 

 

響け砲だったりスーパーヒーロータイムみたいな躍動感のある身体の使い方をする夏川椎菜さん。

 メガネをちょっとずらして視力の悪い裸眼で見ると、サイリウムも相まってなんか、綺麗なの。真似しないで。

 

『Youthful Dreamer』の後にこの曲がある今回のセットリストが凄く好きなのですよね。身体的な楽しさもあるんですけれど、会場全体で一緒に作るという意味ではやっぱり最も大きなエネルギーを生み出す『Youthful Dreamer』と、そのエネルギーを、一緒にその場の呼吸で作ったエネルギーを一気に低気圧のように巻き上げて嵐のように発散していく『High Free Spirits』。

 

並ぶとこうも推進力と爆発力が生まれるのかと感じていました。

 

全力できてくれてるからこっちも全力でぶつかんないとって。


コバルト

もし万が一にも届くなら悩ませることになるだろけれど、このままなくなるのは嫌だし、言わないといけない時に言わないと何だってそれを支える底が抜け落ちちゃうから言葉にするのだけれど。

 

『コバルト』ってセットリストの関係もあってこれまでどのライブでも「コバルト」っていうタイトルコールから曲へという流れになってて、僕はそれが凄く好きなのです。

そのタイトルコールはいずれ曲続きになった場合とかはなくなる場合もあるとは思っていたんですけれど、イントロカットはさすがに悲しくてね。

 

夏川椎菜さんがブログ

「とにかく無限大の楽しみ方があるのです!どれが自分に合っているか、どれが楽しいか色々試して、これからもTrySail のライブを楽しんでくださいね!」と仰っていますけれど、茨城公演からのあの変更はお互いに最大公約数で楽しめるやり方を模索してくれたものだと思うし、寂しさを覚えつつ僕は僕で会場で13番目くらいには楽しんだ自信があったり、そういう関わり方をしてくれたのは有難いなって思うのです。

 

面倒な話はこちらで。

 

 

千葉公演だったかなあ、閉じた時の空間、シルエットがとても綺麗だなと思えて。

 

福岡公演での曲前、

《麻倉》

 でも、福岡のみなさんまだまだこんなもんじゃないですよねー?!

 

 でめちゃくちゃ気合が入る福岡民(東京都在住)

 

 

新潟公演での、大きな思いを込めて歌いだす雨宮天さんの後方で、密やかに果てない宇宙を歌う二人の姿に僕の涙腺はボロボロだったしその後の歌詞、「独りきりじゃ 抱えきれない」とか怒涛にエモ器官を揺さぶってタオルが離せなかったなあ。

 

 


disco

幕張day2にてようやく言語として実感したけれど、『コバルト』の右手閉じからの『ディスコ』のディスコポーズってもしかしてめちゃくちゃ楽しい?(遅い)

 

ディスコとわかる振り、これはディスコだ。一緒に踊れる楽しい。

 

最初の (hi hi!)の三人の手の振りが好き、くいっくいって、欲しがる所。びゃー、「ハイハイ」楽しい。

と思っていた時期が僕にもありました。

千葉公演から雨宮天さんの当該箇所が川に丸石を投げ水切りさせる遊びになっていましたね。「なんだあれ?!」って思ったことを強く強く憶えています。そして子供の頃を思い出しながら一緒に川辺で遊んでいます。

 

 

 「涙をうけいれよう」の上横を胸に抱きしめるような振りも全部包まれているようで好きなのですよね。

 

「私がここにいるじゃない」の雨宮天さんの表情。

 

思い出そうとするとホームシアターに映るのはそれまでのはしゃぎっぷりから一転言葉に注ぎ込むみたいに「一進一退しつこく行こう」って紡ぐ雨宮天さんの姿で。


CD音源から込め方好きで、込めてるだろう気持ちの存在慮ったり歌い方に喉奥締め付けられるのが毎公演本当に楽しみなのだけれど、大阪初日での突風が吹き抜けていくような衝撃、福岡のやりきったような笑顔、新潟での雨宮天さんが込めてるように歌ってくれた麻倉ももさんと夏川椎菜さんの姿、幕張初日の嬉しそうな夏川椎菜さんと麻倉ももさん、幕張day2のこれまでで一番込めて歌われた光景。

 

サビラストがさげる振りだけれど、そこでさがっていく気持ちがそんな光景を見ているとずくずくとね。伝える気ないね、この文。


幕張2日目での、極限までに拳が効いた「一進一退しつこく行こう」が心の底から嬉してね。

 

 

一進一退しつこく行こう。

 

 


primary

【大阪初日】

・先に中央に合流した麻倉ももさんと雨宮天さんが上手にいた夏川椎菜さんを手招きし「好きでしょ」。好きです。

・そのナイトクルーズは激しすぎる

 ・テンションがそのまんま波に出ちゃってて、その波がめちゃくちゃ大荒れな波だったもんだから真似しながらはちゃめちゃに嬉しくなった

 

 【大阪day2】

んぐーーーーーーーー

 

 

【栃木初日】

・ハートランデブーでハートを作る雨宮天さん、直撃してんぐーする私(ちがう)

・ナイトクルーズ、今以上の夢に巡り会えるように、これ以上あるのか、あるんだろうなあ

・最高のメモリー一緒に作り出そう

 

 

【栃木day2】

シンメントリー(座る麻倉、夏川)その振りあったっけ

迎え撃つで狙い撃つ雨宮天さん

 

【千葉】

迎え撃つ雨宮天さん

ナイトクルーズ滝登り、すごく余韻に浸っている

ナイトクルーズ真似して笑ってしまい次の自分パート歌えなくなる夏川椎菜さん

 

【茨城】

・迎え撃つ雨宮天さん

・「ナイトクルーズ」前麻倉ももさん歌唱中に上手で手を頭の上で合わせてフラフープの要領でくねくねする雨宮天さんとその外周をくるくる公転する夏川椎菜さん

・ナイトクルーズを楽しそうに真似する夏川椎菜さんと麻倉ももさん。そして歌えなくなる夏川椎菜さん

 

【北海道】

・最下手側でナイトクルーズ、中央、上手の二人へ伝播していく

・マゼンダーナジュエリーで上手側で二人とナイトクルーズで遊べたのが楽しかったのか上手側でこっそり小波を作って浸る笑顔の雨宮天さん

 

 【福岡】

んぎーーーーーーーー

 

 

【新潟】

ナイトクルーズ待ちの麻倉ももさんと夏川椎菜さん。波が到達すると楽しそうに乗っていく。今日のヨロコビ浮かぶナイトクルーズだ

 

 

多分みなさんがナイトクルーズのこと語っていると思うので、間隙を縫いますが、サビ後半の後頭部に手のひらを持っていくところ、好きなのですよね。あそこの笑顔がたまらんたまらん。

 

そんでもって、「今日のヨロコビ浮かぶナイトクルーズ」。

歌詞のくっきりとした情景がナイトクルーズしたことないので正直思い浮かばなくて、屋形船ならあるのだが、漠然としたイメージしかないのですけれど、間違いなくあの瞬間は「今日のヨロコビ浮かぶナイトクルーズ」なのだと思えて狂おしくなるし、このまま狂っていたいと思うのです。

 
幕張2日目の眼前の景色がねえ。もう、なんだろうね、いかんねえ、思い出したら泣いちゃうねえ。

adrenaline!!!

【大阪初日】 

蟹の手通路つかわないっておもってたら『adrenaline!!!でつかってきて、なんか走ってきて、気づいたら目の前で一緒に跳ねてやんのさな。

 

なんか本当にあの時間はサビの歌詞の通りみたいでずっとまわる夢の中で一緒に踊ってるみたいだなって、自分の中で線引いてるいろんな境界線を超えていけそうだなって思えたのです。嘘、なんにも考えられずに今回想しながら当てはめています。

 

あの光景のお陰で、より歌詞を内面的に感じられてもっと好きな詩になったよね。

 

 

この曲ってとても不思議で。

 

ライブで生で聴くときはいつも向こうも全力だからこっちも全力が礼儀だって全力で楽しんじゃうのです。

 

一方で、普段日常の中でこの曲を聴いていると、青信号でも立ち止まりたくなるっていうか、これまでのまわるまわる時間の中で繰り返し一緒に笑ってきた景色が思い出されて泣けちゃうわけで。だから大阪初日のあの時は目の前のその存在とあの場を一生懸命遊びつつその景色、歌詞カードに紡がれた言葉がひしひしと感じられて酷い顔をしていたと思う。ごめんなさい。

 

 

【大阪day2】

最後の一小節に入るもまだ通路でお客さんと跳ねてて、ジャンッの後小走りで戻ってきて、3秒後くらいに既にポーズを決めている二人にあわせ「さぞ最初から決めてました」とポーズをとる夏川椎菜さん。直後がっくし笑いがかわいいし、映像でほしい。

 

【栃木初日】

大好きー!音程よりも歌詞にめちゃくちゃ感情乗せて歌ってくれてたのが凄い嬉しかった

ラスト上手のせり出し席ではしゃいでいて決めポーズぎりぎりのタイミングの雨宮天さん、ダッシュで間に合わせる。

 

 【茨城】

ラスサビ前、下手で三人よりそって仲よさそうに歌う

 

【名古屋初日】

小波たてながらくるくるまわる雨宮天さん

 

【福岡】

上手で歌う麻倉ももさんに抱きつく夏川椎菜さん

 

【新潟】

めちゃくちゃ楽しそうに小波を立てて回る雨宮天さん

 


それらを受けての幕張2日目が幸運なことに割と大阪初日と近い距離であの時間を過ごすことができまして。

思い返すとそこに展示されてる景色にいろんな言葉をキャプション付けることができるけれど、あの瞬間、そして今その瞬間を思い出しているこの瞬間の僕はただただ「幸せ」という言葉でしか形容できないのだ。



【en】僕らのシンフォニー

(大阪day1/栃木day2/北海道/福岡/幕張day2)

 

超絶盛り上がり爆弾。ここまで届けて で強く胸を叩く雨宮天さんω;`)

 

君といるからこんな気持ち出会えたなあって、その空間に溶かしてたよね。ああ、歯が浮く。親知らず飛んでいけ。

 

福岡公演での雨宮天さんのコミカルなダメ、ダメ。


「みんなで歌おう!」とアンコール明けステージに上がったのは幕張2日目。

「出逢えた奇跡は…運命!!」とアレンジしたり「みんなで歌おう」でくねくねしたりする雨宮天さん。


間奏、僕らの声に合わせて笑顔でうれしそうに腰を叩く、そんな関係がとても嬉しくてとても泣けてとても綺麗でとてもいとおしいなと思う。



楽しかった、楽しかった楽しかった楽しかった!早く映像をくれ。


【en】明日も晴れる

(大阪day2/茨城/名古屋day1/新潟/幕張day1)

 

当時の僕には必要がなかったからその公演近くでは意識して聴いてなかったんですよね。物凄くこの曲に、依存するくらいに救われていた時期があって。なんだか、懐かしい郷友にあった気分。

 

目にやきつけるのに忙しかった

 

「目を凝らして」で目をごしごしする雨宮天さん。

 

茨城公演はこの曲がアンコールで歌われていることがとても嬉しかったことを憶えていて。

 

 

 

名古屋初日公演では、この光景がすごく好きだなーって、あなたをいつでも思っていると差し出された手とその光景がとてもあたたかくて。この曲をこんなに嬉しそうに歌うのがとても眩しいなあって。

 

今日より元気だといいなと、新潟。


言葉にできない幕張初日。


オリジナル。

(栃木day1/千葉/名古屋day2/幕張day1)

楽しそうに、少しニヤケながら歌うのが嬉しくて。

 

千葉公演での「おかしなタイミングで」で上手側で雨宮天さんの様子を伺う麻倉ももさん、声色をかえてコミュニケーションをとる雨宮天さん。

 

幕張初日はアンコールパートじゃなくて公演限定パートに組み込まれていましたね。

まさかあそこでオリジナル。とは思っていなかったもので、とても驚いたのでした。


やっぱり振りが好きだなあ(´×`)


Youthful Dreamer(新潟公演)

「デビュー日ということでもう一度あの曲を!」ということで新潟公演限定で再度アンコールでも歌われた『Youthful Dreamer』。

 

ステージ上、会場全体が思い思いに心を溶かし、声を出して、体を動かしながら。とてもとても楽しそうで。

楽しかった。

 

雨宮天さんに鬼をやる夏川椎菜さん。


挨拶


【北海道】

温度もね、今27.5度、湿度は最高で24%と2度以上あがって10%近く湿度もあがって、喉に優しくやっぱり熱い会場でした!絶対にまた来たいです!盛り上がる準備をして、次の時間を待っていてください!

 

【名古屋1】

思わず「えへへ」って漏れちゃう雨宮天さん

 

福岡

≪麻倉≫

もー、私めっちゃ楽しかったです!TrySailでライブに福岡しに福岡に来るのは前回のツアーが初めてで今回が2回目なんですけれど、絶対絶対成長して帰ってくるって思っていたので、ちょっと成長したかなっていうTrySailで自分で帰ってこれて嬉しいです。実は私このお仕事をする前にプライベートで?発表会とかで(笑) 何回かこのステージに立ったことがあるんですよ。その時は広くて真っ暗でドキドキね、すごい緊張して怖いイメージがあったんですけれど、今日で印象かわって最後までみんなの笑顔が見れてめちゃめちゃ安心して楽しめました!またくるけんねー!

 

2人がふるさと公演の場と空気を作ってくれているのに凄く愛を感じて、もう何度目かわからないけど改めてあの3人の関係性が本当に好きだなあと思った福岡

 

【新潟】

≪雨宮≫(麻倉)

新潟、最高―!初上陸の新潟、ドキドキしていたんですけれど、めちゃくちゃ楽しかったです!!私1人ではありますが、新潟にはまたソロでも来させて頂くので、その時は全力全開の歌をお届けする事を誓います。喉が治ったら、大好きな八海山と久保田をおいしく頂きたいと思います!

 

 


【en】WANTED GIRL

「ライブ感を意識してレコーディングするようになった」と夏川椎菜さんが雑誌記事にて語られていて確かにその通りCD音源を聴いているだけでライブでの風景がふわっと蘇ってくるんですけれども、ライブではよりそのライブらしさが熱を帯びていくなと感じるのです。

 

一番Aメロの冒頭や二番のBメロの「人生はいつもみMystery」で声色を変え歌唱する雨宮天さん。特に北海道公演での一番Aメロ「ねえ 隙なんてみせちゃいけないわ」の わぁの声色遊びが初めに思い出されます。

雑誌記事にて語られていた「歌録り事前に計画を立てて1行の中でも細かく「ここはこうする」と組んでゆく」「凄い速さでたたみかける中で歌詞ごとにいろんな表情をつけることに挑戦している。」という言葉が確かな質量を持つ瞬間でしたよね。

 

 そんでもって、「そうだからね」が怪盗が親しみやすさで人の心に付けこむようで。『adrenaline!!!』もそうですけれど、振りによって曲のエンターテイメント性が増すのがとても面白いなあって思うのです。


【W en】ひかるカケラ

「私たちとスタッフさんと皆さんがつなげてきたTrySail大好きって言う気持ちをぶつけてください!」とWアンコールで歌われたのは、この公演中ずっとハモリで歌唱されてきた、ずっと自分たちの内で完結していた『ひかるカケラ』。


ずるいやんあんなの、神戸にイニエスタくるようなもんやん。


いらないバッテン宮明日をキョロキョロ探す天さん。


とてつもなく大きなものをもらったのだよなあ。

世界の長所だなあって思ったよ。



ツアーの各公演のメモ整理してて、ツアーの一番最初、三人完結の、言葉なんていらない、蚊帳の外の綺麗な『ひかるカケラ』の光景で「ぼくらは難しい言葉がいる関係だなあ」って思ったのです。


だからこそ言葉を使って、言葉で伝えて言葉で良い関係を作っていかなきゃなぁ作っていけたらなと思ったのです。



でも、幕張2日目のあの景色で「難しい言葉いらねえや」になってたもんで(笑) 仕方ないよ、あれは!


結構そんな感想が公演経るごとに変わっていっててツアーって面白いしまんまとやられたなと。



幕張初日後ホテルの浴場に浸かっていると、ツアーが終わるっていう実感となんだか熱くなる気持ちがが注ぎ口から流れ出す湯水のように心に流れ込んできまして、「明日の次の公演がない」っていうことよりも、そういう波長が合う人たちとの楽しい旅も一旦おしまいなのかと寂しくなりまして。


それは三人を通して出会えたり、仲良くなれた波長の合う人と一緒に食べたり飲んだりドライブしたり他愛のない事から井戸底にある感情までお話したり、あの「ライブ」っていう空間で得たその時それぞれで異なる感情を同じ空間/同じ時間に融かしたこと、ただそのことがすごく大きいのだと思うのです。

  

浴場でそんな気持ちを共有しつつ、冒頭にも書いた通り、会社だと歳が離れた先輩のよう思える年齢の人もこの関係だととても頼りがいのあるお兄さんって感じだし、年下の子だったり、故郷も違う、国籍も違うということもあるし、歩んできた道も抱えてるものも違うような、そんな人たちとあんな風に一緒に同じ道を旅してたくさん話してたくさん苦しんでたくさん笑ってるって、有難いことやっているなあって思うのです。

   

何度目かの気持ちかも分からないけれど、三人がキッカケを作ってくれたお陰だなって思いつつ。

 

でも、それだけだなとは思いたくもなくて。


突然だけれど『テイルズ オブ ジ アビス』でエンディング曲の『冒険彗星』を歌っていた榎本くるみさんの曲の歌詞を用います。 

『冒険彗星』のカップリング曲に『朝顔』という曲がありまして。その曲のラストサビの歌詞が次の通り。

 

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風に乗せた今と手を繋ぐの

 

それとも運命とテーブルに着くの

 

いいえ今も狭間で揺れながら

 

精一杯あなたと出会ったんだよ

 

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 「風にのせた今と手を繋ぐ」

風にのせられやってきた出来事、自分に起きた出来事を『偶然』として捉える考え方。

つまりは『偶然』『奇跡』、何も決まってないと捉える在り方。

それと手を繋ぐ、繋がないは主体に委ねられていて。


多くの人の中でその人を好きになる事とか、その時々の感情だとか、そういう物は偶然風にのって運ばれてきて、それを自分で手に取ったという考え方。


「運命のテーブルにつくの」

前述の『偶然』とは真逆で、こちらは表層通りその出来事を自らエスコートして共にテーブルに着くという考え方。


つまりは出会いや出来事は全て『運命』、全て最初から決まっていること、と捉える在り方。


正直偶然論も運命論も、どちらも好きじゃなくて。


前者はこちらは偶然でいいにしても向こう、風にのせられて運ばれてきたものに意志を感じないといいますか。そうですね、自分も手に取っただけであまりそこに僕は意志を感じられないのです。


後者は決定づけがもう嫌ですよね。僕が言うのもなんですが、重い。お前が言うなって思うけれど。こびりついて落ちない感じがあるし、その重力で一緒にテーブルに着いた物/者が身動きがとれなくなってる様な気がする。


でも、正直世の中で大声と共に仕分けられているのってこの二通りだと感じています。


両方のカードを同時に手渡され、困っちゃうんですけれど。その中で出会ったのがこの言葉でして。


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いいえ今も狭間で揺れながら

精一杯あなたと出会ったんだよ

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これだと思うんですよね。ある物/者を好きになるって、互いの方から、精一杯なんだなって。


自分が精一杯知ろうとしたから、好きになろうとした一方で、好きになる向こう側でその物/者も精一杯出会おうとしてくれていて。


精一杯出会おうとしてくれた訳だから、僕も精一杯出会おうとしなきゃなって。偶然や運命という関係じゃなくて、少なくとも僕はそういう精一杯でいたい。


いや、別に「自分」に出会おうとしてくれたっていう自惚れとかではないですよ。ただ、当然のように向こうにも精一杯があるよねってことで。

ただ、こういう風に考えると幾分勝手に救われる、自分のやってきたことを精一杯として肯定できる時もあったり。精一杯でいたいね。



そろそろ締めましょうか。


本当に、素敵なツアーでしたね。ツアーファイナルの挨拶。


「自分でもっともっとよくする、楽しませるにはどうしたらいいんだろうって考えていました。自分で言うのは恥ずかしいんですけれど、ちょっとは成長できたんじゃないかなと思います。ナンちゃんも言ってたけれど、まだまだ進んでいきたいしもっともっと上へ登っていきたいので、ついてきてください!」

と一生懸命に言葉を紡いでくれたのは麻倉ももさん。

福岡公演でも「成長した姿を」と仰っていましたし、それだけ本人がこのツアーで残したかったものではないでしょうか。

「成長した」なんて僕自身は声をかけるような立ち位置ではないと思うのでその様な表現はしませんが、僕はどの公演も大きな優しさをもらっていて。

その感覚になんて名前をつければいいのか分からないけれど、多分「優しさ」が一番近くて他人や物事に対してもそうだけれど何より自分に対して優しくなれるというか。


その気持ちがたしかに当初よりもっと色々な姿や表現で伝わってくるので、考え方的にはそういう言葉になるのかもしれないけれど。この公演もたくさん優しくなれました。ありがとうございます。



「自分がTrySailの中でどういう立ち位置、どういう風に支えていけるかな、二人と違うように見(魅)せれるのかなって毎公演チャレンジしてたんです。それで、私は煽りをたくさん入れたいって思いまして。みなさんの笑顔が見れるのが幸せだなって。パワーアップした姿をお見せできるよう頑張ります!」

と仰っていたのは夏川椎菜さん。


いやー、この公演の煽りが本当にどれも心地よい所で、「あちいーなー、ビールのみてえな!」って所ですっとビール出てくるような(ビールあんまり飲めない)(日本酒/焼酎のが好き)感覚で。


Baby My Stepのイントロもあのお陰で新潟は返ってこれたし、adrenaline!!!はあれやられたらもういくしかないじゃん!って。


普段からそういう意識で聴いてないとできないことだと思うし、ライブを意識してくれているっていうのはライブに行く身として本当にその心がありがたいのだよなあ。

とても楽しかったです、ありがとうございます。


「この仕事を始めてからが私の青春です。今回のツアー、いろんなとこに行ってその中でいろんな出来事があって、心配もかけたり乗り越えなきゃいけない大きい壁もあって、「どうしたらいいんだろう」ってそんな日もあって。そんな時いつも歌っている歌詞がいつもと違う思いを込めて歌うと、自分の曲でも「ここ刺さる」っていうのが増えたんですよね。最高の景色を作っていく中で歌詞に乗っかってどんどん歌も進化して感じたことを歌としてたくさん届けていけたらなと思います。またお会いできるのを全力で待ってる!」


と仰っていたのは雨宮天さん。

「この仕事を始めてからが私の青春だなって〜」がもうほんっとに嬉しくて。言われて嬉しい言葉の中でもこれ以上ないくらい嬉しい言葉ですよね。


出逢ってからが僕の青春だなって思います。


思いを込めた歌唱だったり感じたことをそのまま楽しそうに体を使って発露してくれる姿のおかげでそのままその姿に乗っかって感じるままに感じたことを発露できるのです。


楽しそうだ!ああ、嬉しい!楽しい!! 


とても楽しかったですし、このツアーでもいろんな歌詞からいろんな感情をもらいました。もらったもの全部で壁を越えていけるように頑張りたいと思います。ありがとうございました。


今書き留めておかないと、恐らく改造手術前の記憶は無くなるだろうからもうちっと書きます。



航海をしている人は凄いと思うんです。


自分の足の下に何百メートル、下手をすると何千メートルの水の塊があるような海洋を彼女たちは旅していて、一方で僕らはお風呂やプールでありそこには手すりもコースロープもある、水の量にも限りがあって地に足がつくもので。


航海している人は凄いなって。


本当の海を泳ぐのは怖いけど、メタファーとして今自分が泳いでいるのはプールなのか海なのかは常に考えていきたいと思う。


もし自由に泳げたらコースロープや監視員もいなくて、あっちにもこっちにも泳いでいろんな景色を見ることができる。そんなふうに自分の意志をまるで海底火山のように噴火させてあちこちにぶちまけられたらどんなに幸せだろうと。


海で泳いでみたくなった。


…あれ、船どこいった?




と、とにかくこのツアーで僕の中で「散歩道」の感覚に少し変化がありまして。それには『散歩道』が結構大きな意味をもたらしているんですけれども。


『散歩道』の曲への解釈は丁重にオルガンの上に置いておくとして、このツアーを通して「散歩道」って歩む道から逸れた道、瞬間的な出会いの道なんだって思えたことがとても宝だなあと思ってて。


例えこのライブっていう空間がそんの瞬間的な「散歩道」でも僕は良くて。 


日常の鬱屈や葛藤から気持ちを逸らすことができるなら僕はその時間が「散歩道」程度でも嬉しくて。



そのめぐるめぐる波に乗っかって風まかせに一緒に笑った時間や、何度も「今が一番大好き」とずっと続いてほしいと思った夢のような時間が通り過ぎる風のように瞬間的に一緒に進んだ道だったにせよ、その揺れる滲む景色が積み重なって彼女たちの旅になってくれるならこの上なく嬉しいし僕もこの散歩道をちゃんと自分だけで歩む旅に続かせていかないといけないなって思うのです。

     


ちゃんともらったものを意味にできるよう、頑張りますね。


改めまして


TrySailさん

彼女たちを支えている全てのスタッフの皆さん

ライブを作ってくれた関係者の皆さん

一緒に楽しい時間を過ごさせてくれた皆さん


めちゃくちゃ楽しかったです!

「また」を全力で日々を過ごしながら待ってます!