【懐旧譚】雨宮天 4thアルバム『Ten to Bluer』リリースイベント_Amazon回


こちらは2024年4月13日(土曜日)に行われた雨宮天さんの4thアルバム『Ten to Bluer』リリースイベントのうち、「Amazon」回の懐旧譚。

 

久々のリアルリリースイベントでしたね。

やっぱり、リアルリリイベっていいなあって。

 

リリイベの好きなところって『雰囲気』と『距離感』に尽きると思ってて。

 

以前、18年に行われた『誓い』のリリースイベント(とらのあな回)で雨宮さんが、

 

「あっという間ですよね。みなさんにも感じて頂けていたら嬉しいですけれど、私、リリースイベントが、作品のイベントだったりいろんなイベントに出させて頂いていますけれど、自分の、ソロのリリースイベントがみなさんに対して安心して、気を遣わずにたくさん話せるんですよね。そのせいで進行もとんだりしちゃうんですけれど(笑) でも、それも嬉しかったんです。私にとってリリースイベントって特別で、1番遠くてもちゃんと見えるんですよ。このリリースイベントは近い距離で普段私が届けたいと思ってることが届いてるなと思いました。これからもしっかりとその中に意志と思いを込めていきたいと思います。」

拙ブログ

 

と、自身のリリースイベントに対しての感覚をお話してくださっていました。

 

「リリースイベント」という僕らとのクローズドな場を、「気を遣わずにたくさん話せる」と話してもらえることが嬉しかったのを憶えているのです。

 

そうだなあ。

 

雨宮さんとの距離感が縮まっていった契機ってなんだろうと考えてみると、それはきっと「リリースイベント」だったなあと思っていて。

 

お互いがお互いを気遣いあっていた当初から機会を重ねるごとに、『距離感』が縮まっていったようで、雰囲気も和らいでいったように思えます。

 

雨宮さんが感じてくれているように、僕らもその空間をとても心地良く感じていて。

あの優しくてあたたかい空間が大好きで。

 

その「リアルリリイベ」も、コロナ禍を契機にパタリと止んじゃって。

  

代わりにオンラインリリースイベントが増えて、初めのうちはリリイベの好きな所であるそれらが失われてしまわないか不安だったんですけれど。

 

でも、それらが失われないように、雨宮さんはたぶん、意図的にこちらへの問いかけを多くしてくれたり、チャットを頻繁に拾ってくれたりしてくれていたように受け取っているのですよね。

 

そのおかげで、オンラインはオンラインで別系統の面白さが確立されていて、これはこれでずっと続けて欲しいレベルで楽しいものになっているなあと思うし、先日の「あおしゃべり」もそうだけれど、「場の作り方が上手いなあ」と、雨宮さんのオンラインリリイベに参加すると感じるのです。

 

そういうあたたかさを受け取りつづけていく中でも、リアルリリイベって恋しくなるもので。

 

「オンラインリリイベも続けて行ってほしいけれど、現地でのリリイベもいつか復活してほしいな。あの優しい空間にまた包まれたいな」と願い続けた中での、今回。

 

この日が来ることが、本当に待望で、嬉しかったなあ。


会場は目黒にあるAmazon 東京オフィス。

すげぇな、Amazonのオフィスに来ちゃうことあるんだ。

 

ビル正面にあるエントランスへ上がるエスカレーターをのぼり続け入館口へ。

 

受付を済ませ受付証をもらう。

渡された受付証の番号(整理番号)、小4のときに少年野球でつけた背番号の数字だから、その番号が来ると今でもちょっと嬉しくなるね。

 

 

開場時刻になると入館ゲートをくぐり、10人単位でエレベーターに乗り24Fへ...24F???????

とうとう時代は24Fの高さでリリイベをやるところまで来たんですね...。

 

「こうして何人かずつエレベーターに押し込まれて上にあがるの、ソフマップでのリリースイベントを思い出すなあ」とエレベーターに乗り込んだのですが、24Fは別格すぎるんよ。

 

エレベーターが到着したフロアは、普段は社員食堂としても使われているという広々とした空間。

 

その一角のイベントスペース、ステージの背後は全面窓! 

高層からの眺望がとても綺麗でした。

 

コロナ明けて帰ってきたリリイベ、ロケーションが進化しすぎなのよ。

 

整理番号順に中に入ってからは自由席でしたね。

上手端のほうでしたが、番号の近かった友だちと一緒に最前列に座ることができました。やったね!

 

しばらく世間話をしたのち、僕らに限らずみんなの口数が減っていってるのを感じて。

久々のリリイベでみんなドキドキしてる空気感でしたね。

自分もドキドキしながら、ぽやーっと眼前に広がる都心の眺めに心を落ち着けていたのでした。


■挨拶

13時の開演時刻を迎え、下手側から拍手に迎えられ登壇された雨宮さん。

わはーっとニコニコ嬉しそうで、嬉しくなっちゃいますね。

 

《雨宮》

こんにちはー!すごい、ぎっしり!ありがとうございます!なんか結構ここがね、入ってくるまでいろいろ乗り越えてきた、ちゃんとしたみなさんということで(笑) 

 

と笑われていて。

そうだよな、雨宮さんもあの入館ゲートを突破して高速エレベーターでここまであがってきているはずだもんね。

 

《雨宮》

だいぶ『JACKPOT JOKER』を意識した衣装で来させていただきました。(...) たぶんね、『JACKPOT JOKER』のMV見てくれると私のこの感じが、MVの女、館の女主人を意識しているのをわかっていただけると思うんですが。で、髪型が、そっちじゃない方っていうか、主人じゃない方の髪型に寄せて作っていただきました。

 

と、こちらへ近づいてきてくれる雨宮さん。

 

美脚...。

 

あのとき脳内メーカーやったら診断結果が「脚」で埋まってた。

 

ナタリーのこちらの記事でお召しになっていたお衣装と髪型でしたね。

この衣装、とても怪しげな雰囲気があって良きですよね!

まさか〇〇だなんて...(詳細は『ゲーマーズ』回で)。


■テーマトークコーナー

ここからは箱から引かれたお題に沿ってトークをしていくコーナー。

 

「えっと、なんか、そうだよね、リアルリリイベが久しぶり…?な感じなんだよね。ちょっと、どんな感じだっけって(笑)」と進行を確認する雨宮さん。

 

このリアルなゆるっとした感じ、懐かしくてニコニコしちゃった。


1.JACKPOT JOKERの魅力

「『JACKPOT JOKER』めっちゃいい曲ですよね。本当に。本当に、すごい好きなんですけど。」と、前置きから愛が溢れていらっしゃいましたね。

 

『irodori』や『VIPER』を作詞作曲された塩野海さんに、雨宮さんから依頼し制作された本曲。

 

「私がもう塩野さんが作る派手な世界観が好きだからハデハデなやつお願いしますって無茶振りしたら塩野さんが4キロ太りながら作ってくれて(笑)」と裏話を明かす雨宮さん。

塩野さん頑張ってくれ...。そしてありがとう...。

 

雨宮さん自身も「10周年アルバムのリード曲ということで結構しっかり悩んだりしながら作ってくださって、『4キロ太っちゃったんですよ』って言ってらして。でも、それだけ想い込めて作ってくださったんだなあって。でも、いい意味でそれを感じさせないめっちゃかっこいい曲で。本当好きなんです。」と付け加えられていましたね。

 

 

そんな『JACKPOT JOKER』の魅力について、「魅力〜?!選べないよ〜!!」と悶え惑う宮さん。

かわいい。

 

そしてまず最初に挙げられたのが、『メロディーライン』について。

 

《雨宮》

普通に聴くといい曲だなあって思っちゃうんですけれど、サビのメロディーをよく聴くと変なメロディーなんですよね。あんまり聞かないメロディーっていうか、和音的にいうと『危険な音』っていうか。他の音とぶつかっちゃいそうな音をメインメロに据えてくれてるっていうのは、塩野さんと私たちの間で築き上げてきた『お互いの好み』がわかった上での、信頼関係のサビのメロディーなんじゃないかって思っていて、好きなんです。

 

とお話しされていましたね。

 

塩野さんが「雨宮さんなら」とこのメロディーラインをぶつけてきているの、聴いていてなんだかわかる感じがありますよね。

 

デラデラギラギラで派手な世界観に、サビの独特な事件めいたメロディーライン、落ちサビのピアノ進行(これ特に好き)。

どれもめちゃくちゃ好きだし、メロディーとしてすごく幅と奥行きがあるから、歌唱を載せていく際に「声優として」味付けをしていく雨宮さんとの間でジャズ的なセッションが生まれていて、その化学反応が最高ですよね。

 

正直まだ作詞・作曲が伏せられてる状態の時、イントロでもう塩野さんを確信したけれど...(笑)

 ---

次に挙げられたのが、『声優らしい歌唱』について。

 

例としてサビ終わりの「Winnerになっちゃうよ?」の「ねぇ?」を挙げられた雨宮さん。

加えて、

 

《雨宮》

「ねぇ?」が2回あるんですけれど、こんなセリフみたいな歌詞を2回やられたら、声優としたらさ、1回目と同じことをするわけにはいかないからさ(笑) なので1回目は大人っぽい感じだし、2回目はちょっと耳元で囁くようなそんな感じを意識しましたね。

そう、だから全体的に「こちらに来てアソビましょう?」とか「Winnerになっちゃうよ」とか話し口調で相手を誘惑するような歌詞が好きですかね。セリフ調になってるおかげで私としても表現を乗せやすいんですよね。「あ、ここは誘惑している歌詞だな」とか「ここは不満げな歌詞だな」とか。やっぱり声優のお仕事で学んできた感情表現を歌の中で組み合わせるというか、それがいいなっていうとこですかね。

 

ともお話しされていましたね。

「ちょっと幼い、手のつけられないいたずらっ子みたいなイメージで歌った」という『JACKPOT JOKER』。

 

インタビュー記事で、

 

『声優業では色んな人物を演じますし、その人物ごとにしゃべり方や言葉のクセが違うので、息の使い方やどうしゃべったらどういう風に聞こえるかを常に研究していて。声優としての10年ちょっとの経験もこの楽曲には込められたと思いますし、正直自信があります。』

(“青き民”への感謝の想いを込めて――。雨宮天、4thオリジナルアルバム『Ten to Bluer』、そして活動10年を迎えた今の気持ちを聞いた。)

 

ともお話しされていましたが、本当に随所に声優らしいアプローチの味付けを感じる曲で。

この曲がリード曲にあるのは、「まだまだ声優として歌っていくぞ!」っていう雨宮天さんの意気が伝わってくるようです。

 

わかる~、「ねぇ?」好きなのよねぇ。

MV初公開のとき、2回目の「ねぇ?」で机に伏し倒れましたもん。

 

そうだなあ。

 

どんなに落ち込んでもこの曲を聴くと、すごく気持ちよく調子づかせてくれる感じがこの曲にはあって、それは雨宮さんの「声優的な味付け」の加減が絶妙なところの力もすごく働いているなあと思っているのです。

 

1番2番ともにAメロの、『良い意味での奔放』へ誘惑してくる味付け、めちゃくちゃクセになる。

 

 ふぇぇ...こんな誘惑されたらついていっちゃうよ...。

 

 そうやって人を堕としにかかってくるJACKPOT JOKERちゃんが、なかなか堕ちないイヤホンジャックの向こう側の私に対してキレてくる、2サビ直前の「単純な世界をなんでこんなにも 面倒臭いものにしちゃったの?」、ここめちゃくちゃ大好きで。

 

その部分に対してはインタビューの方で、

  

「JACKPOT JOKER」は10年間のアーティスト活動の結晶であると同時に、声優業の結晶でもあると思っているんです。フレーズごとに表情の付け方にも注意を払っているし、例えば2番Bメロの「単純な世界をなんでこんなにも 面倒臭いものにしちゃったの?」は……まさにここも危ない音程を歌っているんですけど、そこで私は“キレる”という選択をしたんですよ。「もう、めんどくさい!」「バカじゃないの!」みたいな、そういう感情を入れられたのは自分でも気に入っていて。

(...)

最初から「ここでキレてやろう」と決めていたわけじゃなくて、レコーディング中に思いつきでやってみたら、うまくハマったんですよ。それ以外のパートではわりとニヤニヤ歌っている感じだからこそ、唯一ここで怒りを爆発させることで、ひと振りのスパイスみたいになったかなと。そうやって瞬間的に怒りを引き出せるのも、絶対に声優業をやっていたからですし、この曲を聴いてくれた人に「めっちゃ声優だな!」と思ってもらえたら、すごくうれしいです。自分で言うのもなんですが、これまで培ってきた歌唱表現をこれでもかと詰め込んで歌っているので。

(雨宮天「Ten to Bluer」インタビュー|“好き”を追求した先にたどり着いた、濃厚な青の世界)

 

とお話しされていますよね。

先日行われた「第4回 あおしゃべり」でもお伝えしたけれど、もう本当に好きだし、ライブでここ浴びるのがすごく楽しみ。

 

確かに、「貴方を縛り付けたのは誰?」って訊かれると俺だし、「苦しみ続けているのは何故?」って自分のせいだし、「単純なこの世界を面倒臭いもの」にしたのはこちらだけれど、なかなか「奔放に生きる」ってことに対して踏ん切りがつかない様子にイラついてキレてくるところ、めっちゃかわいい。


2.だんだんと青くしたいこと、もの

アルバムタイトル『Ten to Bluer』になぞらえての質問。

 

「だんだん青くか…(笑)」と小考の後、スッと全面窓に近づいていく雨宮さんと、穏やかな笑いに包まれる会場。

 

《雨宮》

ねぇ、たとえばさ、この綺麗な(笑) 世界が広がっておりますけれど窓の外に。このビルひとつひとつが徐々に、なんか青くなっていったらいいなってふうに思いますよね。まさにAmazonさんのここから、こう、見ながら「ああ、ここまできたのね」って(笑) 

 

世界に何が起きてるんだ。

 

でも、Amazonのビル、本当にそんな冗談が容易に想像できるような絶好のロケーションでしたよね。

雨宮さんの語りぶりもあり、高層ビル群が青く染まっていく様子を思い浮かべていたりしたのでした。

 

世界に何が起きてるんだ。

 

他に、5月から行われるツアーのパンフレットに文字数の関係で掲載できなかったQ&Aに「青き民と一緒に何かするなら何がしたいですか?」という質問があったことに触れつつ、そちらの回答に「スプラトゥーンみたいにみんなで青いインクを持って街をうわぁ〜って塗っていきたい」と回答していたことを明かされていましたね。

 

《雨宮》

みんななら共犯になってくれそうな感じがするっていうか(笑) 世界を青くしていきたいかなって、だんだん世界が青くなっていったらより良い世界になるのかなって。だんだんなんか宗教味を帯びてきちゃいましたが(笑) 

 

...てぇ...街中スプラトゥーンしてぇよ...。

 

妄想したことあるもんな、街中を塗りつぶしていくの。

水風船に青インク溶かして、投げ合いてぇよ...。

 

世界、青く染めような。


3.Fireheartの魅力

アルバムの1曲目を務めた『Fireheart』については

 

《雨宮》

この曲はねぇ!でもまあ、やっぱり歌詞かなー。曲ももちろんすごい良くてこの曲このメロディーだったら引っ張っていってくれるなって感じがあったし、絶対私のライブに来てくれる青き民は好きだろう!って思って(笑) 

 

とこちらの反応を見ながら、嬉しそうにお話しされていましたね。

 

「10周年を記念しました。おしまい」ではなくて「終わってたまるか!」「10周年はエンディングじゃなくてオープニングなんだ!」という意気をそのまま形にしたような、未来を感じさせてくれる曲です。

雨宮天「Ten to Bluer」インタビュー|“好き”を追求した先にたどり着いた、濃厚な青の世界

 

ともインタビュー記事でお話しされていましたが、「これからも突き進んでいくぞ!」「より青くなっていくぞ!」という雨宮さんの意気を感じる楽曲ですよね。

 

そんな『Firehaert』の話をしようとして、雨宮さんが読んでいた歌詞カードからシリアル用紙がはらり。

「なんか落ちちゃったよ(笑) リアルリリイベっていろいろなアクシデントが起きる感じだったね、そういえばそうだよ。」と懐かしむ宮さん。

 

そうそう、雨宮さんのリリイベってなんかいろいろアクシデントが起きてた記憶があって懐かしい気持ちになりました。

雨宮さんのリアクションも含めたこの一連の流れ、すごくリリイベだなあって感じがして、なんか嬉しくなっちゃったのでした。

 

その時「確かに〜」ってパッと思い出していたのは、「爪とれた事件」かな。

たぶん、『Various BLUE』発売リリイベの東京回だったなあって思ってたけれど、記憶あってたようで嬉しいです。思い出がちゃんと根付いてるね。

 

そんな?『Fireheart』は、先に曲があってそこに歌詞をつけていただいたということを明かしつつ、「不死鳥に対して喧嘩を売りにいくってどういう世界観?(笑)」とアンチ火の鳥、アンチ不死を謳った曲の世界観についてお話をされていましたね。

 

同時に、その点において雨宮さん自身も共感ができるところがあり、

 

《雨宮》

「今を生きたい」「今を全力で生きたい」っていう、ちょっとなんかセミナーっぽいね(笑)  そう、「今を全力で生きるんだ!」っていうね、そのメッセージがめっちゃ強くてなんかいいですよね。

 

と、この曲の魅力をお話しされていましたね。

 

そうだなあ、本当にその「今を全力で生きるんだ!」とこちらに喝をいれてくれるような、メッセージ性がある歌唱ですよね。

 

特にAメロやBメロの、怠け者に対して「そんなのでいいの?」って言っているような、ちょっと毒を孕んだ歌い方がすごく好きなんですよね。

 

1Bメロの「(断然)反輪廻転生〜」の、フォールが効いたガラの悪さが好きです。

 

そのフォールについても、

 

《雨宮》

なんか、そのオンラインリリイベとかでもみんなちょいちょい言ってくれたと思うんだけれど、私のフォールが好きって言ってくれてた人がいたと思うんだけれど、そういうのちょいちょい入れて、喧嘩腰っていうんですかね、括弧内の「断然」とか「増してくけんたいか〜ん」とかやって、「おらおら、やんのかよ?」的なね、「火の鳥やんのかよ?」って(笑) そういうでも、人間の業とかそういう欲望に対して一石を投じている強気な歌詞がいいですね。

 

とお話しされていましたね。

 

そうなのよ、雨宮天さんのフォールは良いぞ...。

そのフォールがこの曲の主人公の、キッと何かを睨みつけるような表情を形づけているような印象を受けるのです。

 

また、

 

《雨宮》

でもだから、この曲はすごく曲にパワーがあるし、その歌詞に説得力を持たせるには、ここで言ってる「命燃やせ 命燃やしきれ」の歌詞の通り命を燃やして歌わないと伝わらないなって思ったので、レコーディングの時とかもマイクに齧り付くような勢いで歌いました。なので私も命を燃やし削りながら歌った歌唱を聴いていただけると嬉しいなと思います。

 

ともお話しされていましたね。

わかる、雨宮さんの歌唱もそれをすごく感じる味付けですよね。

 

私は常に全力で生きていて、だらだらと長く生きるくらいなら、燃え尽きるように生きて短命なほうがいい!って思っているくらいなので(笑)。

(“青き民”への感謝の想いを込めて――。雨宮天、4thオリジナルアルバム『Ten to Bluer』、そして活動10年を迎えた今の気持ちを聞いた。)

 

とも以前にお話しされていましたが、確かにこれまで見せてきてもらったことや届けてくれていたものや言葉から、雨宮さんのその姿勢はたくさん受け取ってきていて。

 

リスナーにとって、楽曲って「誰が歌っているのか」って結構大事なんですよね。

「この人が歌うからこそ感じ入る部分がある」的な。

 

すべての曲がそうである必要はないと思うんですが、でも時々、どうしたってそういう曲はあって。

そういう曲だからこそ僕ら自身の気持ちが掬われ、劇的に救われることがある。

 

リスナーである僕らにとって、「この曲が雨宮さんが歌うこと」がすごく意義があるなあって。

 

そしてそんな曲が「今のこの一瞬を生きようぜ!」というメッセージがドカンッとぶつけられている感じがあって、すごく気持ちいい曲だなあと思うのです。

 

聴くとテンションがガツンとあがりますわね。

 

歌唱からも命を燃やしてる様子がドカンッと伝わってきますが、ライブでさらにどういう可視化がされるのかとても楽しみなのです。


4.mellow momentの魅力

《雨宮》

『mellow moment』好き?やっぱり?(笑) なんか、「#Ten_to_Bluer」のハッシュタグとかで感想を見てると『mellow moment』を好きって言ってる人がいっぱい見かけて。ちょっと私の中では新しい挑戦というか。『mellow moment』と『the Game of Life』がちょっと今回から挑戦した洋楽チックな挑戦だったので、ここが挑戦枠だったからみんなどんな反応してくれるのかなってドキドキだったんですけど、蓋を開けてみたらみんな気に入ってくれてて安心と、「わかる〜」って感じ?(笑) この曲いいよねー

 

と嬉しそうにお話しされる雨宮さん。

 

『mellow moment』、好き~。

 

手を差し伸べたり背中を押すような一言をくれるのでもなく、気がついたらそっと隣にいてくれるような曲だなあと感じています。

 

とても等身大なメロディーや歌唱で。

だからこそ、すごく「自分事』の出来事のように感じさせてくれる曲になっているんじゃないかな。

 

『Lilas』や『Song for』、『Next Dimension』に近いようで、でもそれらの曲より他者の存在がくっきりとは描写されていなくて。

 

「自分の人生の中でふと自分自身で立ち直っていくような曲」、そんなふうに感じているのです。

それの手伝いをしてくれる、みたいな曲なのかな。

 

そんな『mellow moment』の魅力について「等身大な感じ」をあげつつ、この春の健康診断で身長が161.5cmになったことを嬉しそうにぴょんぴょこしながら報告する雨宮さん。かわいい。孫。

 

以前ラジオかどこかで目指したい身長を明かされていましたけれど、ぜひ達成した喜びを聴きたいですし、すくすくと健康にね、育ってほしいですね。

 

身長伸ばしたいの話を雨宮さんがすると、孫娘をみるおじいちゃんの心持ちに戻ってしまう。

 

身長測定、健康診断唯一の楽しみな感じがありますよね。

 

ちなみに、身長測定でよく言われる「顎を引いて」。

アレ、「顎を首の方に引く」ではなく、正しくは「首全体を頭ごと後ろに引く」ということらしいですね。

 

実際に僕はこれで0.5cm伸びました!

自分もまだ遠いですが、185cm行きたいんですよね。

2年前から年々0.5cm伸ばせているので、あと3cm、がんばるぞい。

 

《雨宮》

161.5cmの等身大っていうか、本当にその等身大感が『mellow moment』にあるなって思っていて。だからその私の歌い方とかもちょっと、なんていうのかな、こう遠くに向かって叫ぶ、掛けるっていうよりは、会話するくらいの距離感で歌うように意識しましたね。

 

うんうん、本当にこう、なんだろうな、歌唱の距離感をすごく近くに感じる曲になってるなあと思っていて。

 

平メロで綴られている歌詞からは「人と関わり続ける日々にじんわりと疲れている人」の姿が描かれているように受け取っていて、この曲はそんな人が、心の中にいる大切な人たちとの思い出に、優しい風に包まれていくような情景が浮かぶ曲だなあと思っているのですが、そんな身近で、でも少し離れたところで頑張っている大切な人たちとの『心の距離の近さ』を、2番以降の歌唱からは感じられて好きなんですよね。

 

上がってきた当初は「恋愛の歌詞」だったという本曲。

「なんか、『その恋愛してたんだけれど傷つくことが増えてなんかもう恋愛なんていいかなあ。でもやっぱりあなたと出会って変わったわ』みたいな歌詞だったんですよね。」と明かされつつ、次のようなお話もされていましたね。

 

《雨宮》

やっぱりアルバムやってそのあとツアーもあったりするってなったらもっと、この等身大感がある楽曲だからみんなと歌い合える曲になったらいいなと思って。それでなんかちょっと友だちとか、「あなたとの出会いで世界が華やかになったんだよね」って感じで、そうするとすごい私の人生に重なってくるというか、「どうせ傷つくしもう友だちづくりも苦手だしもう諦めようかな。別におひとりサマ平気だし」とか思っていたんだけれど、でもこのお仕事はじめて友だちも増えたしスタッフさんとも仲良くなったし、こうやってみんなとも出逢えたりして。「ああ、なんかこういう素敵な出会いが与えてくれる影響ってあるんだな」っていうか。やっぱり諦めなくてよかったなっていうか、そういう感じがあるから、私の人生とも被ってくるなっていうか。だからこの等身大なメロディーと等身大な歌詞がいいなって思いますね。

 

ああ、そうだなあ。

 

10年経って、雨宮さんがいまとても充実しているんだなあというのが言葉の節々や語られる雰囲気からあたたかく伝わってきて、それが何より嬉しくて。

背後に広がっていた全面窓からのぞくお天気みたいに、心が晴れ晴れとしていたのでした。

 

あとは、そうだなあ。

「あなたとの出会いで世界が華やかになったんだよね」って雨宮さんがお話しされていたとき、すごくグッとくるものがあって。

 

それは雨宮さん自身に抱いている僕の感情というか、感謝の念でもあって、本当に雨宮さんからはいろいろなモノや気付きをもらっているなあって、日々思うのです。

 

作品や楽曲から元気やエネルギーをもらって、見せてくれる生き様や言葉からはたくさんの気付きをもらって、そして何より、大好きな友人たちとの出会う場を作り続けてくれていて。

 

良い意味でも悪い意味でも「人生って自分ひとりでは完結できない感じ」をこの曲は歌っているなあと感じるのですよね。

 

グラスの氷のように かき混ぜられるたびに

My heart また 溶かされてく

 

という1Aの歌詞にあるように、1番の歌詞からは悪い意味の方を感じていて。

 

(自分の手は及ばない力により)かき混ぜられることで氷は削られていく。

削られた氷は水に溶け入り、もう個としてそこには存在していなくて。

 

人と繋がっていくこと、関わっていく中で意識的にも、無意識的にも、心が削れて迎合していく様を少し哀愁を伴って喩えているフレーズだなあと。

 

そしてその1Aの歌詞が、少し窮屈なメロディーラインの中で足早に歌われていることと、雨宮さんの若干影を孕んだ歌唱とが相まって、このあとに「ならもうずっと一人でいいや」というフレーズが並ぶけれど、そうした「人と関わり続ける日々にじんわりと疲れていく」ことに疲れて、ちょっと視線が下がってしまっている様子を歌唱からも感じることができるなあと思うのです。

 

でも、2番以降の歌詞は「良い意味」の方だなあと思っているのですよね。

 

メジャースプーン2杯分

必要最低限度の

しあわせ綴ってた 毎日に

あのカフェのjazzのように さりげない心地よさで

Your tone そっと 流れてくる

 

じんわりと疲れていく日常の中で、ふと聞こえてきた声。

「ああ、あの人だ」とすぐにわかるような、慣れ親しんだ口ぶり。

 

そういうものに、「ああ、こういう日常もあった」とふと気がつくシーン。

 

慣れ親しんだ日常、気の置けない友人たちとの会話。

他愛のない、でも他所にない優しく穏やかな時間。

あの人の曲や届けられる作品、頑張っている姿。

 

そうしたものが、少しずつ自分自身が錆びついていくような日常を過ごしてる内に「もうこの日常が居場所なんだ」としか考えられなくなってしまった心に、本当の居場所、本当に居たかった場所の存在をふと思い出させてくれるようで。

 

そうした穏やかな微睡のような存在は、いつも変わらず、さりげなく、心地よく変わらずに自分に寄り添ってくれていて。

 

いつも勝手に見失ってしまうのはこちらなんだけれど(笑)

でも、そうしたほんの少しのしあわせに触れるだけでぜんぶぜんぶありに思えるんだ。

 

人ってそんな簡単に自分で立ち直れることはできないけれど。

でも必ずいつかどこかで、そうしたものの力を借りながら自分で立ち直っていく。

 

深いため息も、ほっとひと息で微睡になっていく。

 

そういう風に、そういう風に人生っていう物語は、たぶん自分一人では完結できないようになっているんだと思うのですよね。

 

人生は果てしない徒労で、僕らの日々はいつも少し淋しいから、人間関係ってすごく疲れるなあって、よく思う。

 

でも、雨宮さんに出会って、雨宮さんのおかげでいろんな友人たちができて。

 

雨宮さんや友人たちと関わり合う中で、人生の宝物って他人からもらうことが多いなってことに気がついて。

宝物って、きっと「他からモノ」っていうものが語源なんじゃないかなって、冗談めかしつつ本気で思ってるんですけれど。

 

この曲を聴いてると、この曲の主人公がふと身近なものに肯定されたように、そうやってもらってきたモノの存在を思い出して心地よく救われていく感じがあります。

 

「あなたとの出会いで世界が華やかになったんだよね」って感じすごく自分もあるし、諦めなくてよかったなあって自分でも思うのですよね。

 

ありがたいね、本当に。

 

他に「こだわったところ」として、英歌詞をあげていらっしゃいましたね。

 

「Your tone」や「Long time 忘れていた」、「Have a good time」などを例に挙げつつ、「そういう洋楽的な方向にトライしたんだよっていうのがわかるようにというか、このメロディーに英語の歌詞がすごく合うなって思ったのでそこは大事にしてくださいって入れてもらったりしました。」とも。

 

そうなんですよね、本当に横文字のフレーズがメロディーに気持ちよく乗っかっていて。

ここライブで揺られるの、楽しみだなあ。

 


5.10年前の自分に言っても絶対信じてもらえないこと

「二十歳か...」と苦笑の後、『友だち、めっちゃいるよ』かな(笑)」と雨宮さん。

 

《雨宮》

いや、そうなんだよね。なんか二十歳とかってまだ声優として駆け出しで、2014年だよね、そこでやっとオーディションに合格するようになってヒロインを任してもらったりとか、だから現場に出る、本当に新人なんだけれど現場にで始めたみたいな頃ですよね。

 

と10年前を振り返りはじめた雨宮さん。

 

「アフレコブースに入ってもどうやって人と話したらいいかわからなくて、関係性の作り方とかもわからなくて、何を話しかけたら不自然じゃないのかわからなかった」というお話や、「新人だったために余裕がなく台本を見ていたというのもありつつ『今台本見てますからね!』ってアピールして話しかけなくてもいいように、話しかけられなくてもいいように、すごいバリアを張っていた」と、『人とうまく話せないこと』とか『コミュ障なこと』がコンプレックスだったともお話しされていましたね。

 

10年前、よくそのようなお話をされていた印象がありますよね。

当時の雨宮さんの面影が脳内に蘇り、なんだか懐かしい気持ちになったのでした。

 

この時期だったら、『一週間フレンズ。』のアフレコ日記とかね。

懐かしいね...。

 

そんなコンプレックスの克服として、

 

《雨宮》

だから話しかけてもらったら必ず自分からも一つ質問を返そうっていうのを目標にやっていたら、もう本当に声優さんって優しい人たちばかりなんですけれど、こんな、こんな台本に齧り付いている子にも話しかけてきてくれるんですよね。それで私も「じゃあ◯◯さんは〜していらっしゃるんですか」とか「どうやって台本チェックされているんですか?」って訊いたりして、徐々に慣らしていった結果、30になった今、遊んでくれる友だちができました、本当に(笑)

 

ともお話しされていましたね。

 

そうだなあ、『一週間フレンズ。』だったり『プラスティック・メモリーズ』とかとか、いろんな作品で優しい先輩方に見守られて、良い関係で作品作りをされているんだなあというのを当時、アフレコ日記であったりインタビュー記事やイベントでのやり取りで、たくさん感じたのを懐かしく憶えています。

 

本当に、あたたかい優しい人たちに囲まれてお仕事されているんだなあって。

 

それとは別に、「人見知りだった」という雨宮さんですが、いろいろ見せて頂いてきたご様子は確かにそのような感じでしたが、一方で「人に対してはすごく興味を持つ人だなあ」ともいろんなイベントでのご様子やインタビュー記事を拝見していて感じていたりしたのですけれど。

 

それについては、以前にこちらの記事(『【Reader Store 9周年 特別企画】声優&アーティスト・雨宮 天さんがスペシャルゲストで登場!』)にて「人間がすごく好きなんだと思います。内気で人見知りだった頃から、人自体には興味があった。自分と全く違う考えを持っていたり、全然違う感覚を持ってたり、一緒に話していてもワードのチョイスの仕方だって全然違う。人のいろんな面を知りたいんだと思います。」とお話しされていましたね。

 

雨宮さんのそういう姿勢であったり、現場のみなさんの優しさがすごく良き方向に積み重なっての今なのかなあって。

 

本当に素敵なお仕事されているなあって思いますよね。

 

あとは何より、雨宮さんの、慮りきれないほどの努力ですよね。

 

それこそ2014年大晦日のブログで雨宮さんは「私は私のままでいながら、ネガティブがくれた短所の自覚を味方に、ちゃんと変わっていけるように頑張ります。」と書かれていて。

 

(こいつ、いつも14年大晦日ブログからの雨宮さんの話をするな)

 

本当にね、超有言実行の人で、カッコいいんですよ、この人。

 

 そんな雨宮さん、「学生時代にできなかったこととか、大人になって必死に取り戻そうとするところありません?それをすごく感じるの。」と、「学生時代のお昼休みの話や卒業旅行の様子」と「声優のお仕事をはじめて現場と現場の間にバドミントンをしたり、ご友人と遊園地に行った話」を例に挙げながらお話しされていましたね。

 

 わかるよ...こういう趣味していると、いろいろな所に行ったり、いろいろな作品を一緒に観たり、一緒に互いが好きなことをやって、本当に楽しくみんなで青春している感じありますもの。

 

それに続けて、「だから十年前の自分に言っても絶対に信じてもらえないことって多いかもしれないですね。だって、十年後もアーティスト活動やってるよって信じてもらえないかもしれないし」ともお話しされていて。

 

続けて、

 

《雨宮》

結構ね、2015年、16年くらいがいちばんアーティスト活動辛くて。そうなんですよ、なんか、なんていうか、自分に対しても不満が出てくるっていうか、「思ったように歌えない」とか「こういう曲歌いたいのに歌えない」みたいな必死、1年目とかはさ、何も知らないから物事覚えることに必死だからさ。でも2、3年経ってくるともっと視野が広がったり余裕が出てくる分、自分に対して向くとなんか「私はまだこんなものも歌えないのか」とか「この曲をもっとカッコよく歌いたいのにそれができない」とか思ってたりしたので、いっぱいあるなって思います。

なのでみなさんのおかげで人生がすごくいい方向に進んでいます。おかげさまで、本当に、ありがとうございます。そんなわけでね、10周年のアルバムを出すことができました。ありがたい。積み重ね、積み上げてきた先の景色がこんなに素敵な景色で最高だなって思うんですが。

 

ともお話しされていましたね。

 

そうですよね、15年、16年のあたりね。

本当に、足掻き藻掻きながら頑張っていらっしゃるなっていうのをよく見せてもらっていた時期として憶えているのですが。

 

それらを乗り越えての、10年ですもんね。

僕らは勝手に、それこそ僕はプレリリイベ帰りに「10年後の姿」とか勝手に想像していたりしあましたけれど、雨宮さん自身はデビュー当初、

 

「自分の名義で、これくらいの時期にCDを出しますという、ちゃんとした説明を受けたあとも、すぐには実感はわかなかったですね。「どうして私が」という思いばかりで」

(声優アニメディア2014年9月号)

 

「私の中では「ここから始まっていく」みたいな気持ちはまだないなというか、ここから先に続いていくという実感はまだないんです」

(声優グランプリ『雨宮天デビュー記念スペシャルブック』)

 

ともお話しされていましたし、特に、そうだよなあ15~16年だよなあ。

 

あのときのやきもきとした感じ、雨宮さんの足掻き藻掻きされているご様子、今となってはとても懐かしい思い出として穏やかなまなざしで振り返ることができますが、そうね、うん。

 

その16年に、『Various BLUE』の特集記事が組まれたリスアニ 2016年vol.26.1で、

(このインタビュー記事好きすぎて雑誌のナンバリングまで憶えてるの、キモい)

 

 

「自分のいいところは出していくべきだし、悪いところは認めて、それをカバーできるようにしなくてはいけないので、楽しいことばかりではなくて、正直つらいときもいっぱいありました。」

 

「自分のふがいなさが悔しくて、歌うのが怖くなったときもありました。」

 

と当時の率直な心境をお話ししてくださっていましたね。

 

だからとても、『Various SKY』がとても嬉しかったんだよなあ。

 

だからそう、大阪初日1曲目の『Skyreach』で格好つけて階段を下りてくるときにふと笑みを漏らしちゃってたのがすごく嬉しくて、嬉しかったんだよな。勝手に。

 

本当にね、いろんなことがあったとしか言えないくらい、いろんなことがあった10年だったなあと思うんですが。

 

こうして好きな人たちとこの10年を迎えられたことが、雨宮さんが「祭りだ!」って言っちゃうくらい楽しそうにこの年を迎えられているのが、とても嬉しいね。

 

届け続けてくれて、ありがとうだね。


■アキネータークイズ

【ルール】

・スケッチブックに書かれたお題を客席側に見せ、雨宮さんがお題が何かを当てるクイズ

・雨宮さんの質問回数は10回

・雨宮さんの質問に対してこちらは「〇」「▲」「✕」で答える

・10回の質問を経て雨宮さんが正解できれば雨宮さんの勝ち

-----

【問1】 

お題を掲げステージを左右に行き来する宮さん。

近く来てくれるの嬉しいね。

 

「ほーん」という客席の反応。

 

 「あ、そんな感じなんだ。当然知ってるわって(笑)」

 

まずこれは生きていますか?

「生きてる?!」

 

人間ですか?

「人間?え?(笑)」

 

偉人ですか?

「なんか迷いながらだ!▲の人もいる!」「ワンチャン歴史上の人物ってこと?!」

 

まだ存命ですか?

「あ~、なるほどね」

 

女性ですか?

「...なるほど」

 

せ...歌手?

「ふむふむ...」

 

声優ですか?

「ふふっ...(笑)」

 

青が好きですか?(笑)

ニヤニヤ笑っちゃってる雨宮さんと、ドッと笑いに包まれる会場

 

とても聡明で美人で女神のような方ですか?(笑)

 

いま、皆さんの目の前にいますか!

 

《雨宮》

これはわかった!答えは...「雨宮天!」

 

回答:雨宮天

お題:雨宮天

 

《雨宮》

よかったよ、「答えは!」までいって違ったらどうしよう!って(笑) 

 

-----

【問2】 

「あ~」という客席の反応。

 

「え?さっきとなんか反応違う気がするな...」

 

①これは食べ物ですか?

「食べ物じゃない...」

 

➁生き物ですか?

「生き物じゃない...」

 

③みんなのおうちにありますか?

「え?迷いながらの〇と、若干の▲。✕ではないんだ。え、それはどういう意味?ほとんどの人のおうちにはあるけれど、たまにない、ってこと?あるときもあるけれど、たまにない?」

 

④便利な物ですか?

「えぇ?なに...お化けみたいなってこと?」

 

⑤これは嫌い?

「嫌いじゃない...便利じゃなくて、じゃあなんでおうちに置いているんだろう(笑)」

 

⑥おうちにある人は毎日使うものですか?

「なにその、え~?使う人もいるけれど使わない人もいるってこと?」

 

⑦使う時は夜ですか?

「ねぇ、▲ばっかりじゃん!なんなの!」

 

⑧電化製品ですか?

 「なんでう~んって言うの!!でも、基本電化製品じゃなさそうですね。」

 

⑨布でできてますか?

「それは違う...」

 

⑩プラスチックでできてますか?

「なんでそんな感じなの?!✕と▲と●といるけど!!」

 

《雨宮》

10問聞いちゃった。それでは回答のお時間です。いや、わかるかよ!!(笑) 便利じゃなくてプラスチックじゃなかったりでおうちにあったりなかったりで、いや、「あったりなかったり」ばっかだな!便利じゃない...?えーっとそうですねぇ...

 

BGMで流れていた『JACKPOT JOKER』がサビに差し掛かり音量があげられる。

大笑いと拍手に包まれる会場。

 

《雨宮》

え、これヒント?!え?えーっと、プラスチックだったり便利じゃない、おうちにあったりなかったり、あ、はい!

 

回答:トランプ

お題:JACKPOT JOKER

 

《雨宮》

そんなことある?!難しいねぇ。確かに便利じゃなくて、プラスチックでもあり...。

-----

【問3】 

「あ~」という客席の反応。

 

「え?もう▲いやだな(笑)」

 

①これは私に関係があるものですか?

「別に特別私がどうってものじゃないのね...もうちょっと普遍的な物っていうか」

 

➁食べ物ですか?

「ん~」

 

③生き物ですか?

「✖...」

 

④プラスチックですか?

「これも✖」

 

⑤おうちにありますか?

(×)

 

⑥大きい?

「(スーッ)すごく大きい」

 

⑦見える?ここから

「あれ、なんか〇の人もいる!」

 

質問を受けて全面窓でお題を探す客席。

上手最前にいたうじゃのさんの席から見えたので、〇を出しました。

(上手最端でようやく見えたので、結構そちら側じゃないと見えなかったんじゃないかな)

 

⑧赤いですか?

「はーっ!」

 

⑨登れますか?

「ほうほう」

 

⑩それは東京のシンボルですか?(笑)

 

回答:東京タワー

お題:東京タワー

 

《雨宮》

やったー!すごいね、たまたま見えたから。しかもみんななんかあっち見て「あ、あったわ」って(笑) いやー、いいですね、これ。いやあ、いい質問したわ、私。

 

-----

【問4】 

「お~」という客席の反応。

 

「あれだね、あんまし私とは関係ないものも出るんだね。だって東京タワー、別に今回のアルバムと本当に関係ないもんね(笑)」

 

①これはカラフルですか?

(煮え切らない反応)

「なんだそれは...質問が悪かったな」

 

➁食べ物ですか?

 

③私の好物ですか?

「どっかで私の好物だと言われてるのを見たことがある...知らないよね(笑) 」

私の好物っぽい感じもそんなにしないってこと?」

「〇と▲のような感じか、ってことは今までそんなに言及してない何か」

 

春に食べることが多いですか?

「▲、✕、✕...」

 

⑤頻繁に食べますか?

「あ、そうなんだ、へー。頻繁に食べる、色がある...?」

 

⑥3日以内に食べましたか?

「えー!3日以内に食べている人が多い!ちょっと待って!カラフル?本当にカラフル?」

 

⑦畑でとれる?

「畑でとれない、野菜でもなさそうだ」

 

⑧焼いて食べることが多い?

「焼かないの?」

 

⑨生で食べることが多い?

「生でもない」

 

⑩えぇ...じゃあ...茹でて食べることが多い?

「〇だー!!!〇だからなんだ?!!私も3日以内に食べたかな?知らないよね(笑)」

 

回答:パスタ

お題:ラーメン

 

「ラーメーーーン!!なるほどね、そうか。すごいラーメン好きじゃん、みんな。」

 

-----

【問5】 

 

「お~」という客席の反応。

 

「あ、ちなみにラーメンは好きでも嫌いでもないかもね。でもラーメン出してきたってことは次は食べ物じゃないと思うんだよね

 

①生き物ですか?

 

➁おうちにありますか?

「〇、▲...?ない人もたまにいる?」

 

③毎日使う?

 

 

④水が関係ありますか?

 

⑤家電ですか?

「家電、家電...あっ、あっ!」

 

お題が書かれたスケッチブックを落とす雨宮さん。

 

「信じて!見てないの!」

 

スタッフさんが拾い上げて手渡す、お題を見ないように受け取る雨宮さん。

 

⑥食品を入れますか?

 

「食品を入れない、毎日使う...でも水には関係ない...」

 

⑦それは布ですか?

「どうしよう、わからない!」

 

⑧木?待って、変える(笑) プラスチック?

「プラスチックじゃない、たまにプラスチック...」

 

⑨便利ですか?

「めっちゃ便利じゃん!」

 

⑩あなたを癒してくれるものですか?

「うおおお、めっちゃ人に依りそう、めっちゃ▲だ。だからお布団じゃないな」

 

回答:鏡

お題:スマートフォン

 

「スマートフォーーーン!!なるほどね、そうか。癒してくれたりそうじゃなかったりね。私はおうちに行き過ぎたんだな。かー、悔しい!」

 

結果、2問正解(「雨宮天」「東京タワー」)

 


■おわりの挨拶

《雨宮》

みなさん、『Ten to Bluer』のリリースイベント、いかがでしたでしょうかー!

ありがとうございます。アキネータークイズに関しては何もこのアルバムに関係ないんですが(笑) でも、みんなと遊べてよかったなって思います。引き続き、今日お話しした曲ごとのおすすめポイントだとか私の好きな魅力だとかもお話しできたので、それを踏まえて『Ten to Bluer』聴いていただければ嬉しいなって思います。

 

と、本日のリリイベを総括されていまいたね。

 

アキネータークイズ、雨宮さんも楽しそうだったし、僕らも雨宮さんとコミュニケーションとれて楽しかったです!

またミニゲームコーナーやるとき、これはやってほしいなあ。

 

楽曲の話も、雨宮さんが意識的に込めたものとか、技術的なところとか深くまで聴けて嬉しかったな。

聴かせてもらったお話を参考に、自分なりの曲の解像度をもっと上げてツアーに臨みたいですね。

 

また、当日LINEで送られてきた「今朝見た怖い夢」についてもここでお話しされていましたね。

「ライブ当日にスタッフや青き民とも喧嘩をする」という夢だったとか。

 

《雨宮》

でも、今日はみんなと、本物の(笑) 青き民たちと出会って、全然喧嘩になるどころか、優しく迎え入れてくれて安心しました。

 

この夢に関してはもう少し詳細な話が次のリリイベであったので、次のブログで。

 

《雨宮》

そうなんだよ、そういう怖い夢を見るくらい「ツアーどうなっちゃうのかな」っていうね。このさ、曲たちがすごいいい曲だし好きなんだけれど、難しいんだよね。

曲の世界観を1個1個表現したいなって思うと難しいし、絶対にいいものにしたいって思うからこそプレッシャーとかあったり緊張したりするんだけれども。

でも、今日もちょっと久しぶりのリアルリリイベで楽しかったし、ツアーもね、もちろん緊張はするけど、せっかく10周年ツアーということで絶対楽しい時間を過ごしていきたいなって思いますので、ぜひみんな、あの、震える私に優しい笑顔を向けてね(笑) 10年を越えた11年目も見据えながら進めていけたらなって思います。

このアルバムには私が10年間で獲得してきたものすべて、声優としての技術もそう、歌手としての技術もそう、詰め込んでいますので何度も聴いてくれたら嬉しいなって思います。今日はいっぱい遊んでくれてありがとうございました!またお会いしましょー!

 

本当に、このアルバムに限らず、最近の雨宮さんの楽曲ってより難しい曲たちでいっぱいですよね。

きっと、雨宮さんなりにぶつかって乗り越えて届けてくれたものだと思うし、だからこそ、たくさん魅力が詰まった作品になっているなあって。

本当に、受け取っていてたくさん楽しめるところがあるし、気付きも多いし、本当に良い曲たちだなあって感じています。

 

以前から、「声優として色んな役を演じアーティストとしても色んな歌を歌うことで相互に還元していきたい」と語っていた雨宮さん。

雨宮天インタビュー -前編- アカメを演じて見つけた感情が歌にも生きている 2ndシングル「月灯り」発売

 

このアルバムは本当に、そのアーティストデビューからその意志をブレずに持ち続けた雨宮さんの積み上げてきたものを多分に感じられるアルバムでした。

 

もうひとつ、雨宮さんが意識されつづけている「曲ごとの世界観を可視化したい」というところは、5月から控えているツアーでたーーーーくさん楽しませてもらおうと思います!

 

やっぱり、現地のこの距離感と雰囲気、心地良いなあ。

ぜひまた次も、現地でのリリイベも続けてほしいですね。

(アンケートも復活してほしいなあ)

 

久々の現地リリイベ、とーーーーーーーーっても楽しかったです!

スタッフさん、雨宮さん、ありがとうございました!

 

リリイベのブログ書くの、なんかすごく、ようやく日常が戻ってきた感あって嬉しかったな。

またその機会があると嬉しいな!


■ライブ情報

LAWSON presents 雨宮天 Live Tour 2024 “Ten to Bluer Sky”

 

詳細:https://trysail.jp/contents/740276一般販売中

 

大阪・オリックス劇場

2024年5月11日(土)17:30開場 /18:30開演

2024年5月12日(日)16:00開場 /17:00開演

 

埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール

2024年5月26日(日)17:30開場 /18:30開演

 

愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

2024年6月9日(日) 17:30開場 /18:30開演

 

東京・立川ステージガーデン

2024年6月22日(土)17:30開場 /18:30開演

2024年6月23日(日)16:00開場 /17:00開演