雨宮天フォトブック 10 miles to America~classic/modern~」発売記念特典サイン会 HMV回


こちらは2023年6月18日に行われた、雨宮天さんの『「雨宮天フォトブック 10 miles to America~classic/modern~」発売記念特典サイン会 HMV回』への懐旧譚。

 

このフォトブック、めっちゃいいですよね...。

雨宮さんが連載の中で解いた問題も併せて掲載されていて、英語の勉強もできて。

 

僕は、もともと語学的に英語って好きで。

英語圏の人たちがどういうニュアンスや価値観で物事を捉えているかってすごく興味があったり学ぶことが好きなんですよね。

 

守屋先生が出す問題も、単語のコアにある意味から広げていくような問題で、読んでいておもしろくて。

ネイティヴの彼らがどんな感覚で、その言葉を操っているのかが垣間見えるというか。

 

ちょうど今の部署が公用語英語っぽいところがあるので、これを機にもうちょっと勉強してみようかなと。

もちろん、このフォトブックも読んでね(´×`)

当時の雨宮さんのコメントエッセイも懐かしく読み返せてgood!

 

【classic】

  • カウガール好き...ダメージジーンズ...
  • 31P「fire」の右上カット好き...たまに見るひょっこり鼻上顔出しシリーズ好き...
  • 「gift」の衣装や雰囲気も安心感あってすごく好き...classicで一番好きかなあ
  • faceびゃああああ

【modern】

  • 学生カット、勉強の時だけメガネするムーブも合わせて破壊力高すぎる(4P左上の「こっちこっち!」カット...
  • パーティー楽しげでよきよき
  • バリキャリウーマンさん見惚れるね...(24Pの一枚カットが全体で一番好き)
  • blueの安心感
  • rewardの衣装好き!!!
  • Let's play a gameも好き!!!
  • Count on me!の雨宮さんコメント、人柄が好きなんですよね..
  • 71P右上横顔カット
  • spoilの衣装と雰囲気も好き!!!
  • graduationの卒業生姿すごく青がお似合いで好き

連載で、守屋先生が雨宮さんのことを「学習者」と評していて。

その気質が雨宮さんにあるのすごく納得できるし、尊敬できる点なんですよね。

 

わしもがんばろ(´×`)

 

あ、これこの後ラジオのメールに書くけれど、次の連載は『歌謡曲』フィーチャーが嬉しいです!!

 

歌謡曲フィーチャーの衣装とかも見れるし!!

企画会議あればぜひご検討を!!


会場に入ると流れていたのは『雨宮天作品集1-導火線-』の楽曲、「都会逃避行」と「初紅葉」。

ええ曲じゃ...。

 

開始に先立つ注意事項がアナウンスされ、拍手の中を下手から雨宮さんが登場。

お衣装はこんな感じ。

ようお似合いの青じゃ。


幕前トーク

《雨宮》

こんばんはー!ありがとうございますー!みなさん、こんばんは!わー、ありがとうございます!えーっとですね、「10 miles to America」のサイン会にようこそお越しくださいました!雨宮天です、よろしくお願いしまーす!

 

元気に手を振りながら登場された雨宮さん。

今日はお昼からほんと長丁場だってのに、お疲れの姿など見せず素敵な笑顔で。

 

《雨宮》

いや、どうですかね、みなさんそんなに緊張されてない感じなのかな?そんなことない?緊張してます?(笑) そうですか。なんかあの、この前の時間にもね、サイン会をやってまして。結構、その、たまに緊張されている方とかもいらっしゃったんですけど、でも、私としては「緊張してくれるなんて嬉しいな」って感じだったり(笑) 私も緊張してたりするので。

で、もし、伝えたいこととかありましたら言っていただいて、そうじゃなくても、たとえば私から「写真集でどの写真が好きでしたー?」とか「どの衣装が好きでしたー?」って訊かせていただいたりするかもしれないので、あの、推しの写真がある方はぜひ、考えといてくれると嬉しいかなって思います。

 

ここらでノートをリュックにしまっちゃったので、あとはこんなお話ししてたよー粒度で。

(サイン会始まってカバンにバインダーしまおうとゴソゴソするのも怪しいかなと)

 

他にも、青いワンピースを着て海岸で遊んでいるカットについて触れながら、購入者プレゼントとなった「貝殻」について、

 

「地面に落ちてる貝を投げたりして遊んでたんですよ。そうその、楽しんでもらってる姿を撮ってもらっておうと思って投げてたんだけど、その貝がすごく綺麗な貝で。一回投げたんだけれど、『綺麗だったな』って持って帰って。」

 

「それがなんと、あのー、プレゼントの方になりまして。すごい、綺麗に巻いてあるから、『よう巻いた貝じゃあ』っていう、その時私が海岸で言ったセリフがそのまま貝の名前になったんだけれど。」

 

とプレゼントとなった経緯や命名事情についてお話しされていましたね。

 

青いワンピース着て海岸で遊ぶカット、楽しげで良かったですよねー。

屈託のない笑顔にほんわかして、連載スタッフさんたちともすごく楽しくやっているんだろうなあっていうのが伺えるようで。

 

 

「よう巻いた貝じゃあ」もそうだし、時折出る雨宮さんの広島弁、好き...。

 

「そのね、二冊買うと応募できるんですけれど、これからね、サインを入れさせてもらって(笑)」

 

貝にサインが入るとかいう謎の自体に、笑いに包まれる会場。

そうそう、声出しOKでしたよね。

 

僕は声出しOK現場復帰がここだったのですが、やっぱり「こんばんはー」の返しだったり、笑い所の笑い声だったり、そういうレスポンスができたの嬉しかったですね。

(あ、リサイタルもOKだったか)

 

そういう声で表現できるレスポンスがあることで、なんかより周波数を互いに合わせて一つのチャンネルで同じ時間を過ごしているような一体感が得られて、思い出の純度もグンッとあがるものです。

 

しかしサインされるとは羨ましい貝じゃ。

私も貝になりたい。

     

「はーい、そんな感じでね、すごい楽しい撮影になったので、みんなとちょっとフォトブックの話とかも出来たらいいなって思います!それじゃあ、サイン会どうぞよろしくお願いしまーす!」

 


サイン会本編

62名くらいいたのかな、私は全体の61番目。

極力、最後の方がいいなって思っていて、概ねそれくらいの順番に並ぶことができました。

 

なんだろうな、こう、後ろの方でみんなが交流している姿を傍観しているのが好きで。

 

以前、『「High Free Spirits」&「Sail Canvas」連動購入キャンペーンA賞:伝声管風「糸電話」ささやき会』とかいう謎企画に参加させてもらったことがありまして。

懐旧譚はこちら

 

その会のときに、当時進行をよく務めていらっしゃった太田さん(懐かしい!!!)が「終わった方もぜひ最後まで残ってイベントを堪能してください!」とお話ししてくれて。


結果、その会では自分の番が序盤に終わっても、席に残って「TrySailとみんなの交流」を応援しながら?眺めることができて。

それがめちゃくちゃ、素敵な光景で、あたたかな温度を帯びて記憶に焼き付いてるんですよね。

 

なので、今回もできるなら後ろの方でと思ってたんですけれど、結果的にそうなってよかったです。

 

「こんにちは!」と元気に挨拶して、ひとりひとり親身に、朗らかに対話していく雨宮さん。

緊張されて言葉に窮してしまっている方には、自ら話題を振っていらしたり。


当選者の去り際に「気をつけてお帰りください!」と伝えたり、手を振ったり、最後まで心寄り添った対応をされていましたね。

 

ほくほく。

 

列が進むにつれてみなさんと雨宮さんのやりとりが聞こえるようになってきて。

あれだね、「メガネ好き」めちゃんこ多かったよね(笑)  

 

今思い出しながら「どんなカットあったっけ」ってmodern開いたら、カフェで勉強する学生風カットで思わず本閉じちゃった。かわいい。

 

かわいいなあーって、そのままペラペラとページ送っていたら、71ページの右上カットで「ぴぃいぃぃぃぃい!!!」ってけたたましく鳴いちゃった。

 

けたたましく鳴いちゃうの恥ずかしいから勘弁してくれよ。

鳴いちゃったのは美しいからです、理由は言えません。

 

雨宮さんも、メガネ姿を褒められるごとに、「また衣装で身につける機会もあると思うので!」とお答えしていましたね。

どうか、カルシファーが千年も生き、ハウルが心を取り戻し、雨宮さんがまたメガネを身につけますように。


そんなことを考えていなかったりしている間に時は進み、いよいよ自分の前あと二人に。

 

二人ともお友達だったんだけれど、二つ前のお友達はかなり緊張しながらも無事に思いは伝えられたみたいだし、なんなら今までで一番ってくらい雨宮さんのテンション盛り上げてたし、「やるやん。」ってなりました。

あんなに緊張してたくせに。やっぱ関西人ってすごいわ。

 

一つ前のお友達も、僕も嬉しかったあの出来事の感想をバッチリ伝えてくれて、「それ!!!伝えてくれてありがとう!!!」と心の膝を打ってました。

いや、膝の心だったかも。

 

そうこうしている間に、私の順番。

膝と膝を突き合わせるくらいの距離で、膝の心もドキドキしちゃうね。

いや、心の膝だったかも。

 

んー。

でも、ここまでは全然緊張してなかったんですよね。

 

前日というか当日の朝まで「何をお話ししようかな」と考えていたんですけれど。

なんかこう、「これ伝えたい!!」「あれ伝えたい!!」って普段自分の中に思っているものはもちろんあるんですけれど、でも「もうそれってちゃんと伝わってるよな」って、「ちゃんとわかって受け止めてくれてるな」って感じが、返してくれる言葉や眼差し、纏う雰囲気から届けられていて。

 

うん、そうね。

ちゃんと届いてるんだなって実感させてくれてて。

 

だからこう、「しくらずに、なんとか伝えなきゃ!」っていう焦りがなかったから全然ドキドキ緊張してなくて。

 

またお話できるっていう嬉しさの方が強かったなあ。

 

そんで目の前に立ったらね、「かわいい...」ってドキドキ緊張しちゃったんですよね(笑)

かわいいんだもん...。


うじゃのさんのね、後ろにもう1人並ばれてたんですよ。

フロアで待っている時にも横ですごく緊張されてて。

「大丈夫ですか?」って声も掛けたくなるくらい。

だからなんか、ほぐれた空気でまわしてあげたいなって勝手に思ってて。

 

それもあったし、何より壇上にあがっている雨宮さんと二人のマネさんたちは、今日昼からずっとサイン会を各会場でされてきた訳で。

最後の会場、その労いをしたいなあーって思っちゃったり。

 

あとは、「かまして笑い取りたい」っていうカルシファーの囁き。

よくないねー。

 

そんなこんな思い巡らせて、雨宮さんの前に進んで。

「あと二人です!頑張ってください!」と放つうじゃのさん。

 

でも聴く体制になっていなかったんだろうね、雨宮さん、マネさんから資料もらうタイミングも重なっておそらく聞こえてなくて。


あとオタクは早口だからさ。

空回っちゃったよね。

 

でも多分マネさんや他のスタッフさん、私の後ろに並んでた人には聞こえてたはずだから、ちょっとその沈黙がめちゃ気まずかったし、内心めっちゃ焦っちゃった...(笑)

 

「あ、やばい!!」って消えいくカルシファーの灯火。

「あ、やったわ!マズ!マズ!」とますます増す増す焦りと緊張。

けたたましくハウルくらい鳴る心臓。

 

あれだね、「こんにちは!」って挨拶してから、かますべきだったね。

小学生からやり直すか…。


「こんにちは!!」

 

うじゃのさんの一瞬のうちに何千秒と感じられた焦りと後悔など知る由もなく、元気よく朗らかに挨拶してくれる雨宮さん。かわいい。

 

「こんにちは!うじゃのです!」

 

とご挨拶。

 

「うじゃのさん!哀愁のうじゃのさん!(笑)」

 

まさかその返しでくると思ってなくて、お互いワハハ!と笑っちゃったよ。

幸せだったな。

 

※「哀愁のうじゃのさん」

ラジオ「雨宮天のRadio 青天井」 20年12月末の回で1枚目のメールを読んでもらったんですけれど、「うじゃのさんいっつも酷い目に遭ってるよね(笑)」とメールに爆笑してくれて。

続く1月年明けの放送で2枚目のメールを読んでもらったときに、笑い堪えながらメール読んでくれて、読み終わりに「すごいね、もう哀愁のうじゃのさんですよね」って言ってくれて。

 

そのあとは、「声優デビュー10周年」のことを直接お祝いさせてもらったり、いつも変わらぬ感謝の念とか、いろいろ。

 

直接お祝いできてうれしかったな、いろいろお話しできてよかったなあ。


こっちが喋りすぎちゃったなあって、もう少しお返事の余裕もたせれば良かったなあって次への反省も。

 

雨宮さんを左右挟むようにマネさんが二人立っていらして。

特に向かって左に立たれていた方は、視界の中でうんうん嬉しそうに頷いてくれているのが見えて、それもとても嬉しかったなあ。

 

お二人のマネさんとも、他の方のご挨拶にも真摯に聞き耳立てていたり、うんうん頷いたり、嬉しそうに笑ったり、そんなリアクションされていて。

こちらに心を向けてくれているの、嬉しかったし、素敵な光景だったんですよね。

 

思えば伝声管もそうだったし、ミューレのスタッフさんってそういう心遣いを時にフレンドリーにしっかりしてくれる印象があって。

 

いい事務所だよ、ミューレ。

 

 

そんなこんなで雨宮さんとお別れして、右側にいたもう一人のマネさんにも「今日一日お疲れ様です。雨宮くんを今後も頼むぜ!」という念で会釈して。

 

よろしく頼むぜ٩( ᐛ )و

 

ほあ、ちょっと(?)の緊急事態もあったし、まっすぐ見つめてくれる姿がかわいすぎて照れで声が裏返りそうになったし、もうちょっとこう話しておけば雨宮さんも対話しやすかったのかなあってほんの少しifを夢見るところはあるけれど、後悔とか全然なくて、良い時間を過ごせたな。

 

 

そんでサイン会終わり、友人たちと集まって新宿でもつ鍋をつつきながら、わいわい、グビグビ。

みんな日々、自分なりの自分だけの「好き」を大切に愛を持って接しているんだなって、改めて感じられる飲み会だったかなあ。

 

あとは若さゆえの、未熟者ゆえの過ちを謝罪できてよかったよ...(?)

ああいう人になりたいね...。

 

みんな頑張って自分の「好き」と向き合ってるんだなって。

みんなそれぞれのあたたかいところで最大限報われてくれ。

 

ご一緒してくださったみんな、ありがとうございました!

これからもよろしくね(´×`)


おわりに

もともとサイン会について、懐旧的なブログを書こうとは思ってなかったんだけれど、「サイン会」に際して、いろいろ考えてた中でちょっと書きたいなって気持ちが芽生えてきて。

 

んー。


その人がくれた希望としか言えない美しいものがすべて伝えられたらいいのにね。

でも、伝えきれんからこその僕たちの関わりだと思うんだよな。


サイン会前夜も思ってたし、サイン会で雨宮さんとお話しできた今でも感じていることなんだけれど、僕は本当に、「雨宮さんとこういう形で関わり合い続けて来れたこと」がとても嬉しくて、幸せなことだったんだなあと思うんですよね。

 

今回はこう直接お話しできる機会だったけれど、僕らは大半、間接的な関わり合いしかできないわけで。

 

お互い「わからないこと」だらけで、特に雨宮さんとは、本当になんかこう、最初から探り探りでお互いがやっていたように優しく憶えていて。


そうやって少しずつ受け止め合いながらやってきて、そして雨宮さんには常に、相手をちゃんと自分とは異なる「他人」であると尊重している言動が節々にあったなあと記憶していて。

 

その「他人」を尊重したまま見つめ続けるというリスペクトにも似た眼差しと。

そして、直接的に関わりすぎないからこその噛み合わなさ(というよりは、お互いが言葉を受け取りつつ「それでも」「それでも」とシーソーしている関係性かな)。


この「友人」や「親友」「家族」「恋人」のどれにもない特殊な関わり方がすごく好きで。

 

親友や恋人のような関わりをすることはなく、がむしゃらな衝突で接近することもなく。

距離を保ったまま、お互いに適度にじんわりと影響を与え合いながら、その少しの「遠さ」に満ち足りて安堵することができる、なにより「これ以上」を求めない、お互いに認識し合えた関係。


そんな幸福な関係は他にないよ。

だから僕は、とても幸せなんだよね、今。

 

そんな関係を誰かと築けているのかなっていう手触りが、僕に「生きてよかったな」と思わせてくれる時がある。

 

同じことなんて一つも考えないし、好きになるものだってバラバラで、そういう他人を「他人」として、他人のことをわからないままで「きみも生きているんだね」って受け入れることはとても難しくて。

でも「関わり」とはそうやってしか作れないもので。

 

同じ景色を見たり、同じ時間を同じ密度で共有することで絶対的に「他人」なままで、相手のわからなさを尊重できるようになるのかなあって思うし、そうやって、雨宮さんや、雨宮さんのおかげで出会えた友人たちとこれまでの時間を過ごしてきたように思えていて。

 

共通点や価値観の親和を見つけていくことなんて限界があって、わからない人のことを、わからないままで、ひたすらわかろうとし続けることこそが「関わり」なんだろうなあってのが、出会ってからいちばん得た大きな知見なのかなあと思う。

その学びが僕の人生にとってもすごく大きな財産になっているように思うんだよね。

 

なんてことを考えていたり。

 

幸せだね。


何より雨宮さんが一生懸命、こちらを受け止めてくれたり、ひたむきに愛を届け続けてくれてるお陰でもあるなって。


他人の「好き」を受け取るのって、すごく大変なお仕事だと思うんだけれど。


でも、雨宮さんは昔からそれをとても優しく受け止めてくれる人で。


そこに甘えないようにしなくちゃだけれど、とても嬉しいんだよな。


一生懸命に出会おうとしてくれて、ありがとう。


 

あとあと、今回、話したい内容を考える上で「自分の変化」として感じられたのは、気負い過ぎなくなったことかな。

 

僕が直接、しっかりと雨宮さんとお話しする機会をいただけたのは、17年の『雨宮天 音楽で彩るリサイタル前挨拶』でした。

第一回リサイタルだね。

 

その時と全然気持ちの持ち方が違うなって(笑)

 

ちょっと当時の考えを感想ブログから引用してくる。

 

>雨宮天さんには「ありがとうございます。」と目を見て仰って頂きながら、お土産を両手で渡して頂きました。

 

「いつもありがとうございます、そしてたくさん辛い思いさせてしまったかもしれません、すみません。それでも、これからも応援させてください、応援しています。」

 

と伝えたかったんですけれど、伝えたかったんですけれど。

 

「これからも応援しています。」

 

口を出たのはこの一言でした。

 

(中略)

 

当選メールを頂いて、まず頭に浮かんだ言葉は「どうしよう」でした。
 
「やった!」とか「楽しみ!」「嬉しい!」という感情は深層の部分ではあったかもしれないですけれど、3週間それが出てくることは1度たりともなくて(嬉しいのは間違いないんですけど)。
  
他のステージ見学のレポートなどで、一言分くらい時間を頂ける様なことを把握していましたので、何をお伝えしようかとその場面を想像してみた時、出てきた言葉は「ありがとう」と「ごめんなさい」でした。

 

僕はこうして感想文として好き勝手書いてるけれど、そういう場はどうやっても御本人のユニークで交換不可能な色とは変わってくる訳でそれは時として悪意のごはんになってきたかもしれない。
言わば僕は自分で作り上げた虚像を「これが雨宮天さんです」と言っている訳で。

手紙だってそうだけれど見知らぬ他人からこんなこと書かれるのって怖いことだろうし、なんか重いし他にもラジオとか、そう思うべきアイコンとして雁字搦めにしていたのではないか、とか。

頭によぎるのはこれまでの色々な悪業でして。
 
「いつもありがとうございます」と言う気持ちと「いつもすみません」という気持ちは抱き合わせなんだろうなぁ。
 
だからこそ直接ちゃんとお伝えするべきだったのに言えなかった自分が情けなくなってくるんですけれど。
 
御本人を傷つけたり生き方を侵犯するようなことでもあったと思う訳で。
僕はね、多分自分の孤独さからその人間性に惹かれて好きになったんだろうなぁって。

飢餓状態を解決する為に一口食べたら、胸焼けしそうな食べ物をひたすら望んでおいて手に入れたら手に入れたで「胸焼けがする」だの「最後までおいしく食べたい」だの別の欲求を働かせている訳で。

結局当日までそんな罪の意識だらけで、御挨拶が終わってからスッと楽になった部分もあるけれど、あの3週間恋人みたいにずっと一緒にいた気持ちは忘れちゃダメだなって思っております。それが僕の贖いの日々なんだろうな、って。

そんな罪の意識はどう処分したらいいんだろうって区役所のホームページも見てみたけれど、回収対象ではなくて、さらに言えばそれは1度装備したら捨てたり取り外しもできない指輪みたいでして。

一方的なコミュニケーションだからもしかしたらちゃんと受け止めてもらえてるのかもしれないけれど、具体的に100%善い応援している人にはなれないけれど、その問いの内には留まり続けにゃいけんねぇ、と。

 

 

めっちゃネガティヴでウケるw

 

つまりは当時、『感謝』以上に『謝罪』をしたかったんですよね。


当時勝手にいろいろ苛まれ、いろんな罪の意識があって謝りたかったんですよ。


ご本人の前に立つのが、クラスの帰りの会でひとり前に立たされたあの時みたいに怖くて(笑)

 

でもそんな謝罪する勇気なんてなくて、結局今までお伝えはしてないんですけれど。

 

謝られることも嫌だろうなって思うし、「全部を伝えないのが僕らの関わり」だなって、現在は思い至っていて。


まあ本当にしないといけないときはちゃんと謝罪しないとだし、そうならないように自分のやっていることをちゃんと深く考えて責任を持つことが大切なわけですが。

 

>御本人を傷つけたり生き方を侵犯するようなことでもあったと思う訳で。


重々しく考えすぎな面あるけれど、でもこの問いをひとつ持つことは忘れないようにしていることかな。

 

とまあ、そんな感じに僕はすごく肩に力が入っていたような感じだったんだなあって記憶的にも思い出せたし、こうして当時の記録を読んで「うわああああ」ってなっちゃうんですけれど。

 

懐かしさのあまり「謝罪の話」が主題になりつつあるけれど、そのバカ真面目さが若くて、未熟で。


応援に見合う自分になれないことの苛みとかもあったりしたし、心のどこかで無意識に「しっかりしなきゃ、支える側でいなきゃ」って驕ってた部分もあったんですよね。

 

いろいろ、重たいもの背負ってたから、渡すのも重たいものしかなくて。

よう受け止めてくれたよ、ホント。

 

 

でも、今回めちゃくちゃ気楽だったんですよ(笑)

 

その変化は、もちろん経年による考え方や価値観の変化、つまり「大人になったなあ」っていうところもあったり、友人たちとの交流の中で学んだことでもあったりするんだろうけれど。

 

あとは「わからなさ」のキャッチボールがだんだんと上手くなったこともあったりするのかな。

 

でも、なによりやっぱり、雨宮さんが「ちゃんと受け止めているよ、わかっているよ。」っていう言動をとりながら、「それでも進むよ」「だからこそ進むよ」ってご自身の目標に向かってどんどん突き進んでくれたからかな。


ありがたいね。

そこに甘えないようにしなくちゃだけどね。

 

それらが次第に、僕の気負いを解きほぐしてくれていったように感じていて。

 

「ああ、もっと気楽でいいんだ」って世界がひっくり返ったんですよね。

 

いろいろ難しく言ったけれど、気楽でいられるのは幸せだからなんだろうな。

今この時や、この距離感、関係性が。

 

関係性に対する言葉って、やっぱりその時々の関係によって変わってくると思うんですよ。

だからこう、今またこの直接お話をする機会に話したいことを考えてみた際、昔と違った感覚が自分の中に確かにあって、こうして少し気楽にいれる自分が居るってことはかなり驚きだったし、でもなんだか嬉しかったんですよね。


 

優しい月光が暗い夜道を照らすみたいに、どんな時も僕の心の中に灯っていてくれたから、僕はここに辿り着けたんだと思う。


そして僕も、あなたにとっての優しい光でありたいと心の底から思うよ。

 


あと気楽でいれたのはあれだ、自分の今の精神状態が良かったからも大きいな。


前回の「雨宮天写真集 High Tension!サイン会」は、人生の岐路と重なり、かなり精神的に病み伏せていたときだったので、お話した内容とか含めていろいろ後悔大きいんですよね...。


それも踏まえて、今回元気にお話にいけたのでとても良かった!

それだけでもう十分!!

 

日々元気に過ごして、元気たくさんもらって、元気に会いにいこうな!٩( ᐛ )و


だからこれからも、たくさん元気になれる作品を、笑顔を届けてくれよな!٩( ᐛ )و

 

とても幸せな時間でした!!

ありがとな!!v(’-’)いぇ


 

Time is allocated quite equally to anyone.

Howeve,our time at that time was thicker than anyone else's.

Thank you!!

See you again!!


今まで頑張ってきたものが、これからのあなたの背中を押してくれますように。


雨宮天 2ndカバーアルバム

「COVERS II -Sora Amamiya favorite songs-」

2023年6月21日発売