【懐旧譚】雨宮天 ディナーショー2023 第1部


こちらは2023年11月3日に、神奈川・大磯プリンスホテル メインバンケットホールにて行われた『LAWSON presents 雨宮天ディナーショー 2023』への懐旧譚。

こちらのブログは、第1部(ランチ)について。

第2部はこちら

「スマートカジュアル」、難しかったなあ…。

テーラードジャケットやらブローチやら諸々急ピッチで準備したけれど、準備段階から既に非日常感があって。

「ディナーショー」自体も初の試みで、ライブやリリースイベントなどにはない、非日常感がありましたね。

 

17年の夏、リサイタル前のどこかの雑誌記事だったと思うんですが、

 

「この間ちょっと雑談程度にスタッフさんと話していたのは、ディナーショーみたいな雰囲気のイベントもいいよねって。いろいろ考えていくと、やりたいことはまだまだ出てくると思うので、それが出てくるうち、そしてみんながそれを必要としてくれるうちは広げていきたいですね。」

 

とお話しされていて。

この記事見て、たしかお手紙とかでも「ディナーショー待ってます!!」みたいなこと書いた記憶があるのですが、周りいろんな人がたぶんその要望を伝えていて。

 

実現しちゃったね、ディナーショー。

びっくりだよ。

正直、30代半ばくらいかなあって思ってたけれど、こんなに早くやってくれるなんてビックリだよね。

 

しっかり実現していく、叶えていってくれる様。

すごいなあ、かっこいいなあって思うていたのでした。


■LUNCH TIME

第1部の時間構成はこちら。

OPEN 12:00 / LUNCH 12:30〜 / SHOW 13:40〜

※SHOW開始は後程14:00~に繰り下げ

 

会場に入ると眼前に広がっていたのは、青い照明が印象的なパーティー会場。

すごく、こう、本物のパーティー会場でびっくりしたなあ(当たり前なんだけれど)。

会場で流れていたのは、『ミュージックレイン・オールスターMIX “バイブル“ mixed by DJ和』

食事が始まって以降も、SHOWの開演まで会場に流されていて。

 

豊崎愛生さんの「Dill」や「春風 SHUN PU」、スフィアの「MOON SIGNAL」に「Now loading…SKY!!」 と、高校生の頃のうじゃのさんを彩っていた曲たちが流れていた訳で、なんだかとても懐かしい記憶・懐かしい人たちを思い出しては、優しく、ちょっとしんみりとした気持ちにもなっていたのでした。

 

4連番を組めた同卓の友人たちと歓談しながらのランチタイム。

 

僕はちょっともう関東を離れちゃってみんなとは物理的に距離ができちゃったし、お互い、お互い色々人生をそれぞれに歩んでいて会う機会は確かに減っているんだけれど、それでも時々のこうして会って一緒に過ごす時間の優しさとか楽しさって、とても有り難いなあって感じていて。

 

ほんとうに、雨宮天さんのお陰で出会えた人たちで。

ほんとうに、ね、いろいろあったとしか言えないくらい、いろいろ楽しく時間を過ごしたり、助けてもらってきた人たちなんだよね。

 

宝物ですよ、本当に。

へへっ、内緒だぜ。

 

そんなみんなと、こうやってあの時間を過ごせたのが、とても嬉しかったです。

そんなこって、いつもみたいにワイワイしながらのランチタイム。

 

人間ドックの話とかしてた。

#人生 って感じ。

みんな健康に、それぞれのあたたかい場所で元気に暮らしててくれ。

 

そんなこって、ランチのラインナップはコチラだぜ。

ああああああお腹すいてきたあああ。

はやくこれになりたい。

 

「ぜんぶ....美味しかった....」では伝わらんので、ちゃんと食レポします。

 

食前酒(ノンアルコール)は雨宮さんがMCで触れられているのでそちらにて記載。

美味しかった...

 

(1)スモークサーモンのクリームチーズ巻きと海老・烏賊のマリネ しらすのクスクスサラダと共に

美味しかった...

中でも、イカがこう、美味しかった...。

んー、美味しかった...。

 

食レポが下手くそで恥ずかしいですわね...。

30代を迎える師走までにこのクスクス笑われるような食レポ下手の称号をおサラダ(ば)したい。

 

はい。

倒すなら今がチャンスですよ。

 

(2)白身魚のパイ包み焼きとビーフ赤ワイン煮込み彩り野菜添え

美味しかった...

パイ包み焼きも赤ワインでコーティングされたビーフもめっちゃ優しくも存在感ある美味しさで、なんかこう、はやく俺も一緒に添えられたいなって思いました。

クリーム状のポテトが描く川が、なんかこう、人生みたいだなって思いました。 

そう見ると(どう見ると?)彩り野菜たちがクリーム状のポテトコースをレースしているみたいにも見えてきますね。ブロッコリーさんには頑張ってほしいものです。

 

ブロッコリーの花言葉は「小さな幸せ」らしいです。

なんかこう、人生みたいだなって思いました。 

 

(3)パン

美味しかった...

ふわふわ、ぽかぽかなの...。

 

(4)ティラミスフルーツ添え

美味しかった...

特にパイナップル、なんかめっちゃ美味しかった...。

雨宮天さんが、ティラミス役を演じているリアル謎解きゲーム「歌舞伎町探偵セブン」。オススメです。

 

(5)コーヒー

美味しかった...

ふわふわ、ぽかぽかなの...(眠気)

 

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フレンチ、すごいっすね...。

 

10月21日にゲスト出演された「高橋李依・上田麗奈仕事で会えないからラジオはじめて6年たちました。」にて雨宮さんが「ひとりフレンチは自己肯定感が上がる。」とお話されていて。

これは確かにフレンチをご褒美に設定すると、「そのおもてなしを受けるに値するまで頑張ったあてくし」を感じられて、「私頑張ったよなあ!」って、「次も頑張ろう!」って思えますね...。

 

なるほどなあって実感したのでした。

美味しかった...


■SHOW TIME

当初予定の13:40が近づき、徐々にお花摘みへ立つ人が減り、主役の登場を待つ期待感で満ちていく会場。

それに呼応するかのように、会場内もより青の照明に満ちて、綺麗だったなあ。

 

この間も「ミューレオールスターMIX」から高垣彩陽さんの「光のフィルメント」や夏川椎菜さんの「パレイド」が流れていて。

「これ、曲終わりと同時に彩陽さんやナンさん出てくる?」みたいな不思議な空気感ありましたよね。

 

あと、SHOW開始時刻をまわって時刻が押し始めてからは、BGM曲が終わるタイミングでみんなきっと「この曲終わりか?」って待ち構えている空気感もあって。

次曲に切り替わるごとに、会場を「ふふふっ」って笑い声が駆けていくの、なんかリリイベの空気感があって好きな情景だったなあ。

 

結局、アナウンスで「14時からのSHOW開始」が告知されて、ドッと優しい笑い声に包まれる会場。

お衣装の準備とかだったのかな、大変そうだもんね、あれは。

 

そんな感じで頂いた時間をありがたく友人たちとの歓談にまわして、いざ、SHOW TIME!


1.初紅葉

青いエーテルに染まっていた会場に「初紅葉」のイントロが流れ出し、ステージ上には赤い紅葉模様の照明が投影される。

 

「わぁ、綺麗」と思いながら見ていたら、「わぁ!」と沸き立つ後方の出入り口側。

 

振り返って見てみると、振袖で和装した雨宮天さんが笑みを浮かべて小さく手を振りながら歓呼に応えているではありませんか。

 

これほどまでに緊張を感じる笑顔ってなんだか久しぶりで、それがなんだかとても懐かしくて、勝手にほっこりしていたのでした。

 

1A歌唱前に、その場で深々とお辞儀をする雨宮さん。

これが見たかったああああ!!!!!

 

初聴時からすでに、「イントロで着物の姿の雨宮さんがゆっくりお辞儀する」っていう存在しない記憶が脳内で再生されていたこの曲。

 

まさかそのお姿をここで拝見できるなんて...!

嬉しかったなあ。

 

「やっぱり演歌といったら着物ですからね!レコーディングの日も『紅葉柄の着物とか着て歌いたいですよね』みたいな妄想を語っていました(笑)」

(「声優グランプリ 2023年3月号」)

 

とも以前お話しされていましたね。

お着物姿の歌唱、とても見たいなあって光景だったから、叶って本当に嬉しかったのでした。

 

そのお着物姿がこちら。

綺麗なロイヤルブルーと白地の生地が互いを引き立て合っておりとても綺麗でしたね...。

柄として施された蝶々も美しくて。

 

青と白と蝶々と雨宮さんの夢に向かって突き進んでいく姿に感じ入った部分があるのですが、それは夜公演のブログのラストで。

(「初紅葉」のパートじゃなくなっちゃうし、かなり総括だからね)

 

 

お辞儀からゆっくり顔をあげて、マイクを握り1Aを歌唱されだす雨宮さん。

先導するスタッフさんに続き、客席を練り歩いていく。

 

客席を練り歩いてく??????

 

え、マジ??????

 

今回のパーティーホールは円卓が縦に重ならないように交互に配されていたので、通路が蛇行していたのですが、マジですべての通路を通り練り歩く雨宮さん。

 

1卓1卓ごとに近くに行くというより、マジで1人1人の近くに行くということをやられていて、めちゃくちゃビックリしました。

その選択をとってくれた想いを勝手に慮っては、有り難く、嬉しい気持ちになりますね。

 

笑顔で歌い上げながら練り歩いていく雨宮さん。

 

少しでも雨宮さんが通りやすいようにと椅子をズラし順路を開ける人、「来ちゃう、来ちゃうよ!」と笑顔を浮かべながら少し狼狽してる人、「すごい!すごい近かった!」と通り抜けに連番のお友達と感激し合っている人。

 

素敵な光景すぎて、喉奥がきゅうきゅうしていたのでした。

グッとくるね。

 

「鋏」の「ぃ」の処理が、好き...。

 

「燃えたままで 凍えるだけ 散らせて初紅葉」

 

順路を進み円卓に囲われた中で、味わい深く1サビの歌唱を終えると、自然と湧き上がる万雷の拍手。

その拍手に包まれながら、思わず「わあっ!」って嬉しそうに口元を覆ってたお姿。

 

めっちゃ素敵な光景で心ほぐされたのよね。

 

 

1サビ終わりには、間奏を引き延ばして、今の気持ちを話してくれるパートが。

その間も柔和な笑顔を浮かべつつ、ゆっくりと蛇行する通路を進み、1人1人に手を振りながら。

 

《雨宮》

雨宮天ですー。すご、こんな近いなんて...(笑) ねー、もう、こんな距離で歌わせていただくなんて初めてで、ビックリですよね!(笑) わー、ありがとうございますー。ディナーショーなので特別なここだけの時間をお過ごしくださいね。いろいろな「特別」を用意しているので、一緒に楽しんでいきましょう。分かると思うけれど緊張してるの(笑) 目があったらぜひ優しく微笑んでくださると緊張が和らぎます、目が合わなくても微笑んでいてください(笑) ねー、間奏でしたぁ(笑) あー、優しい笑顔、ほんとうに嬉しいです、ありがとうございます。

 

 

メモ取るの、テーブルマナー的にどうかともだいぶ悩んだのですが、ここで感じ入ったことをより自分で反芻するために残したかったし、メモ取るなんて、いかに「フレンチ」とはいえこういう機会のフレンチだけなので、とこっそり膝上にバインダーを置いてノートにペンを走らせていたのでした。

 

大勢の人の歓迎の中を笑顔で歩んでる雨宮さんが素敵で、目を離せなくて。

 

いや、目を離すつもりなかったし、書いているノートに目をやるつもりなんて毛頭もなかったけれど。

日頃からイベントやライブで鍛えられたおかげで、もうノールックでペン走らせることができるよ。

 

自分の卓(2列目少し上手よりの真ん中)に来る少し前から、2Bの歌唱。

手を振りながら、ゆっくりと歩みを進める雨宮さん。

 

本当に真横を通っていかれたんですが、なんかこう、ほんと「綺麗〜〜!」って。

真横で、お宮さんの熱唱を聴けたの、嬉しかったなあ。

 

真横を通り過ぎ、ゆっくり遠ざかっていく背中。

椅子をそちらの方へ少し傾け、見送る背中。

 

僕は雨宮さんの背中の姿が好きだなあ。

1番は好きなのは、ステージ上でこちらに心を向けてくれている姿だけれど。

自分の道を進まれていく姿、その背中、とても好き。

 

通り抜けに浮かべていたのは、登場されたときより少し安らいだかのような穏やかな、でも緊張されてる笑顔で。

こんな表情のお宮さんを見るの久しぶりだなあと感じ入っていたのでした。

これまでのいろんな場面での穏やかな姿・やり取りをその背中に重ねながら、穏やかに見送っていたのでした。

 

落ちサビの「染めるだけ染めて」で上手側から階段をあがり、ステージへ。

 

背後の幕には照明で紅葉が映し出されていて、とても綺麗な情景で。

その紅葉に浮かぶ、影!!!

 

めっちゃいい影...。

曲中に歌われている悲恋の女性がそこに佇んでいるようで、びゃーっ...てなってました。

めっちゃいい影...。

(秋の句・自由律)

 

ラスサビ、最後の「燃えたままで 凍えるだけ」の「ままで」のこぶしが印象的で。

 

この「こぶし」については、「年上の人への初恋の未練を歌った曲なので、こぶしを効かせすぎると恨み節が強くなってしまって(笑)。バランスを意識しながら歌うようにしました。」(「声優グランプリ 2023年3月号」)とお話しされていましたね。

 

相手への恨み節というよりは、「思い出でもいいから」という切実な心模様に見えていて。

それにすがるしかない、というような深い悲哀を感じて、ここのこぶし好きなんですよね。

 

歌詞に「あなた」という言葉が出てこないのも、まるでそう口にしてしまえば遠く疎遠になってしまったことを受け入れてしまうかのような、そんな心持ちが透けている様で。

 

「こぶし」CD音源よりかなり強めだったの、このディナーショーならでは感。

気持ちが乗っている感があって、微笑ましかったですね。

 

ラスサビ最後の「燃えたままで 凍えるだけ 散らせて初紅葉」

ここの「もみじぃ〜」の母音の伸び、余韻がとても心地よくて最高だった...。

 

アウトロ、ニコニコして客席をゆっくり見回し曲の閉じを待つ姿もとても印象的でした。

 


《雨宮》

えー、みなさん、こんにちは!雨宮天初めてのディナーショーへ、ようこそお越しくださいましたー!雨宮天でーす。はーい。よかった。ちょっとだけね、開場している様子をスタッフさんに聞いていたんですけれど、みなさんスーツで、知らない場所みたいで(笑) でも、登場したらみんな笑顔で青いのを振ってくださって、「よかった、ここ大丈夫な場所だ」って思えました(笑) みなさんはディナー召し上がりました?おいしかった?どうでした?うんうん、きっと素敵な食事になったのかなって思います。卓によるのかな、和気藹々と...?あ、よかったです。みんな緊張してる?私の方が緊張してますが(笑) ショーが始まったらリリイベのような、ゆるいリリースイベントのような感じでやっていけたらなって思います。

ふー、近く通らせてもらいましたが、思い出いっぱい加工かけて、私の美しい姿だけ持って帰ってくださいね。震えていたとかはいいんで...(笑) 

 

ここからは、ディナーショーの開催にあたり実施された「過去リサイタルで歌った曲リクエスト」のコーナー。

上位2曲の歌唱。

 

《雨宮》

引き続き授業参観のような、和やかな感じで聴いてくださると嬉しいです(笑)


2. 恋におちて-Fall in love /小林明子

嬉しかった...。

リクエスト企画で、僕はこの曲に投票していたので、歌ってくれてめちゃ嬉しかったなあ。

 

17年に行われた第1回のリサイタルで歌唱されたこの曲。

懐かしくて、イントロだけでニコニコ泣きそうになっちゃった。

 

和装で歌われだした、「恋におちて」。

 

第1回のリサイタルで雨宮さんが「なんだろうな、歌詞、が大人の女性っぽくて、出てくる単語が凄く綺麗。メロディも優しいし、すごく女性らしい、綺麗な曲。」とMCでお話しされていて。

 

和装での歌唱は、第1回リサイタルのドレッシーな衣装での歌唱や、CD音源のモダンな雰囲気ある女性を感じさせる歌唱とはまた違った、別の女性による恋愛を情緒たっぷりに感じさせてくれて、趣深かったです。

 

その和装姿の背後、上手と下手に1つずつスポットライトに照らされた影が浮かんでいて。

僕の席はやや上手だったので、対角線的に雨宮さんと下手の影を眺めることができたんですが、下手の影、めっちゃ、よかった..。

上述した曲の世界の登場人物をそのシルエットに重ねては、優しい歌唱に酔いしれていたのでした。

 

「迷子のように立ちすくむ私をすぐに届けたくて」

 

この歌詞がただただ綺麗で切なくて、大好きなんですよねぇ。

その姿を想うと、とても刹那的で、感情的で、綺麗で。

こんな詩のような言葉、なかなか頭に浮ぶものじゃないじゃないですよ。

 

1サビ終わり、柔和に微笑む雨宮さん。

目があって、その眼差しを感じれてなんだか嬉しかったのでした。

 

2ABの英歌詞歌唱。

「そうそう、第1回のリサイタルで雨宮さんの英歌詞歌唱に感動したなあ」なんて思い出しながら。

特にこの曲は発音がとてもクリアで透明感あるんだけれど、叙情的な歌声でもあって。

 

 

2サビ終わり、「うんうん」とゆっくり頷きながら客席を眺めまわす姿。

グッとくるね。

 

間奏中ひとしきり客席を眺めてからのラスサビ歌唱、エモすぎ。

なんだろうな、こう、「この人と出会えて幸せだったなあ」なんてぼんやりじんわりしてました。

ラスサビ、下手影もより鮮明になっていて、綺麗な情景だったなあ。

 

アウトロの笑顔が、とても嬉しかったなあ。


3.あなたに逢いたくて〜Missing You〜 / 松田聖子

下手側の背後から雨宮さんを照らす置き型照明が真っ直ぐこちらに照射されて眩しくて。

(満足そうな顔で白い光に消えていくうじゃの)

 

そんな奴はさておき、優しい音色のピアノが紡ぎ出したのは、「あなたに逢いたくて」のイントロ。

 

今年開催された第4回のリサイタルで歌唱された本曲。

リサイタルはキーボードのちゃんへい2023さん、ヴァイオリンのミ子さんを伴ってのアレンジ歌唱でしたね。

あのリサイタルの時は、原曲より雨宮さんの解釈やエッセンスが加わり、「悲恋・未練」の要素が重視されていた歌唱構成だったんじゃないかなと思っていて。

 

でも、今回の歌唱はステージ上にひとり。

歌声も、カバーアルバム「COVERS II -Sora Amamiya favorite songs-」に収録された音源のテイストで。

「過去の思い出」(未練を「思い出」として本人の中で昇華できている印象)への優しい眼差しのような歌唱。

だからこそ、その歌声がDメロのあの歌詞で昂るの、めっちゃエモいなあって。

聴いてて、心地よかったし、グッときたよね。

 

 

そうそう、下手と上手に投影されていた二つの影。

この歌詞に歌われている感情の実像と虚像として、その二つのシルエットに見ていました。

言葉の表と、裏。

どちらが本当の気持ちなんだろうね。

 

 

「あなたに逢いたくて 逢いたくて」

そんな1サビを歌われる姿の背後、幕に投影された青い紋様がとても綺麗だったなあ。

 

そんで、2Aの歌唱。

「あなたの後 歩きたかった」の部分、「歩きたかった」を歌唱に込められた俯いた感じの表情づけが印象的で。

なんだろうな、こう。

リサイタルのこの部分は「がっくりと下向いている感じ」があったんだけれど、今回の歌唱は柔和な微笑みを感じられる歌唱で。どちらも、好きだなあ。

 

2サビ。

「あなたのぬくもり そのぬくもりを思い出し... その瞳閉じてみる」

 

歌唱がちょうど、こちらへの笑顔の眼差しで。

あたたかい気持ちになって。

 

そんな中でのDメロ。

「一緒に 過ごした日々を忘れないでね」

 

泣いちゃうね。

忘れられないよ。

 

落ちサビ前の間奏。

青い照明に包まれる姿。

青に溶け入らない姿。

 

明け方、午前4時のブルーがやがて陽の光に包まれるように、明点するステージ。

そこに在ったのは、晴れやかな姿。

綺麗だったなあ。


《雨宮》

ありがとうございますー。2曲目は「あなたに逢いたくて」をお送りしました。この曲が、1位でした。ちなみに、この曲に投票したよって方...あ、そんなに多くない?(笑) この曲は1番最近のリサイタルで歌わせてもらった曲なんですが、てっきり第1回とかその辺りの曲が多いのかなって思っていたんですけれどね。リサイタルでは荒畑さんのピアノとミ子さんのヴァイオリンと私の3人でお送りしましたが、今回は原曲ver.だったんですよね。リサイタルの時は3人だけの世界ということで、より存在感ある感じで歌うのにキーを半音低くしていたんですね。より私の歌いやすいキーで歌っていたんですが、キーが高いとより切なさが増していいですね。リサイタルとの違いを楽しんでいただけていたら嬉しいです。

えへへ、私を見てくれるみんなの穏やかな笑顔に、登場した時はかわいそうなくらい緊張していたんですが、これまでみなさんの笑顔と青い光に導かれてやってきましたが、今日もやっていけそうです。いつもありがとうございます。

 

照れた微笑みを浮かべる雨宮さん。

ここからは、「THE FIRST TAKE」で披露された曲をそのアレンジで歌唱するコーナー。

 

《雨宮》

今後ライブで歌うことを考えたときに、FIRST TAKEバージョンはないかなって思ったので。ディナーショーということで特別に歌わせていただきます。というわけで、FIRST TAKEバージョンでお聴きください、「PARADOX」。


4.PARADOX - From THE FIRST TAKE

ピアノとカルテットのメロディーに乗せて、ニコニコと歌い出された「PARADOX」。

 

1A直前の、「テンテン、テテン」の部分でキュッキュッとするの、可愛い。

和装でそれやられるの、めっちゃ攻撃力ある。

 

THE FIRST TAKEのパフォーマンス、すごく好きだったからこのアレンジ聴けて嬉しかったなあ。

 

あの動画は、歌唱前から「想像では掬えないほどの怯え」拝見したけど、そこに対し「挑んでいく姿勢」や気持ちを切り替えてアプローチしていくプロとしての姿勢とかも魅せられていて、歌声と合わせて強く印象に残ってるんですよね。

 

1B、「貴方に会いにいくルートならば」で客席をゆっくりと優しく指す雨宮さん。

ニコニコ笑顔、微笑ましいね。

 

 

そうだなあ。

優しいメロディーに乗って左右にほんのり揺れているお姿、かんざしのキラキラが揺れてて。

あれ、めっちゃ可憐でニコニコしちゃった。

 

かんざしね、和装ならでは、でしたけれど。

和装しての「PARADOX」、夕方の音楽番組で最近のPOP曲をカバーする演歌歌手感あって、趣深かったですね。

 

「PARADOX」このアレンジの、ゆったりとした可愛い歌唱、めっちゃ良かったなあ...。

客席をふと見回すとみんな笑顔で、ニコニコしてて。

 

アウトロ、雨宮さんも客席を見渡してニコニコ。

ああ、ディナーショー、最高だなあ...。


ここからはトークパート。

「またみんなの近くに行きたいと思います」と、再び会場を練り歩きながら。

 

再び会場を練り歩きながら???

 

ステージから客席に降りて、再びスタッフさんに先導されながら、「正装、なんか、かっこいいですね(笑) 普段親しみやすい格好なのにね」など交えながら、通路を練り歩いていく雨宮さん。

 

「ここにカンペピンあるんですよ」と前身頃に留められていたネクタイピン(イベントグッズ)を引き抜く雨宮さん。

ピン先に留められていたのは、トークメモが書かれているというカンペ。

 

カンペを見ながらのトーク、初期のリリイベを彷彿させて。

懐かしくて、微笑ましくて、ニコニコでした。

 

《雨宮》

和装で歌うのは初めてだったんですが、せっかくなら私が作った曲に演歌曲もあるし、「初紅葉」を歌わせていただきました。この曲を歌いながら私が歩いていると、みんないろいろビックリするんじゃないかってこの曲しかないって始めさせていただきました。そう、振袖ね。これ、成人の時に買ってもらったやつなんですよ。そうなの(笑) え、こんな距離でオペラグラスなんて!絶対いらないでしょ!(笑) そう、成人の時に買ってもらった、母ちゃんに買ってもらって着たんですけれど、ウン十万だと思うんですけれどね。でもね、知ってる人は知ってると思うんですけれど、私成人式は家で弟とスマブラしていました(笑) そこからなかなか着る機会ないまま10年経っちゃったんですけれど、今日は濃いめの青き民しかいないから着てみました。わー、ありがとうございます。

 

お宮さんの母ちゃん、素敵な振袖を買うてくれてて、ありがとう。

振袖の感想詳細は夜の部の方で書くとして。

「初紅葉」持ってきてくれたのは、天才だったね...。

 

そんでもって引き続き雨宮さんのトーク練り歩き会はまだまだ続くもんで。

 

《雨宮》

あ、ネクタイつけてくれてる方もいますね。ネクタイ、私も控え室で初めて見たんですが、いい色味に仕上がってるよね。スタッフさんから「天さん、青みこれでいい?」って言われたんですが、「ダメです、それ水色ですよね?」って(笑) そう、女性の衣装さんも「このネクタイいいね」って言ってくださってて、女性の方にもオススメの、衣装さんのお墨付きの品です。

 

ネクタイ、いいですよね...。

仕事は私服勤務なので当初は購入優先度下げてたんですけれど、物販で実際にサンプルを見た際に、もう、購入決めちゃってましたよね...。

(Webのグッズラインナップ画像、写真にしてくれると、今後予算決めやすいので、ぜひ...)

今回ので少しスマートカジュアルに目覚めつつあるので、使っていけたら使っていきたいな...。

 

《雨宮》

カクテルですよ。私からのLINE来ましたか?(笑) ウェルカムドリンクは、カシスジンジャーですね。あ、お荷物踏まないようにね、すみませんね。最初はコラボドリンクの予定だったんですよ。青の。でも、これもまた水色にしかならないんですねー(笑) そこで、私が好きなものをってことで、私が20代の頃によくカシスオレンジとか、カシスウーロンとか、カシスジンジャーとかをね、頂いていたので、「できませんか?」ってことで用意していただきました。なので、天ちゃんは20代前半の頃この味のお酒をよく飲んでいたんだなって(笑) 感じていただければと思います。やー、みんながフルコースのランチ食べているの羨ましいんですよね。私もメニューだけ見させてもらったんですよね。ちなみに私はカレーをいただきました。

コラボグッズもね、こだわったんですよ。マグカップの中身の青とか、タオルの色とかもこだわったんですよねー。

やー、フレンチだったわけですが、みなさんは、フレンチとか召し上がりますか...?(笑) 全然?首振ってるね(笑) あるとすれば、結婚式とかかな。そうそう、私も1人フレンチが趣味なんですけれど、いや、毎日じゃないよ?(笑) このディナーショーが終わったらご褒美にもね、行こうと思っているんですけれど。それで、この間行ったフレンチでね、お肉が2種類あったんですよ。そこで「穴熊にしますか?雷鳥にしますか?」って訊かれて!雷鳥は多分鳥で、穴熊は...熊?って感じだったんですが、フレンチはまだ奥が深いですね。雷鳥が3,000円追加?って感じだったので、穴熊にしました。みなさんもね、これを機会にフレンチを趣味にしてもらえれば、ね、嬉しいです。

そうそう、バスで来たよって方いらっしゃいますか?私ね、バスガイドでテキトーなこと言ったんですよ、「右手に見えるのは凱旋門〜」みたいな(笑) その場で考えたテキトーなことを言ってました。

 

とかとか。

あとは最後に宿泊者向けにも「お土産楽しみにしていてね」というお話もされてたけれど、ちょっと喉乾いて珈琲飲んでたので(?)メモしきれてないね。

 

珈琲飲みながらトーク聞けるの、面白すぎる。

 

雨宮さんの「カシオレ」時期、懐かしいですね...。

ソロアーティストデビューBookの「カシオレ」を思い出していました。

あの頃は、その後に八海山だとかノンアル八海山だとか言いだす人に変貌されるとはね、思ってもみなかったよね(笑)

そんなこんなで、全席を回り終えてステージに戻ってくる雨宮さん。

 

《雨宮》

やー、言いたいこと全部言ったので、「はなまるうどんの話」とかします。あ、近くに行かせてもらいましたけれど、ね、ビックリですよね。サイン会でももっとパーティションとかあって距離ある感じですよね。そう、はなまるうどんにハマってて、とろ玉ぶっかけにね。それで、この間すっごくお腹が空いてて、その時はとろ玉ぶっかけじゃなかったんですけれど、めずらしく天ぷらといただいたんですよ。あ、わたし天ちゃんだけれど天ぷらあまり食べないのよ(笑) それでね、さつまいも天をいただいたんですけれど、美味しくて泣いちゃって(笑) なので、はなまるうどんで泣いている女がいたら私かもしれないので、そっとしてあげてください...(笑) 

みんな大丈夫?みんな私見れた?あ、よかった、嬉しいです。なんか、お風呂みたいだな、ありがとうございます。

 

俺も「言いたいこと全部言ったので、はなまるうどんの話とかします」とか言ってみてぇな...。

はなまるうどんでさつまいも天のおいしさに涙を流す人に、最大限の幸福が訪れますように。

 

笑顔で席を巡りながらのトーク、物理的な距離の近さももちろんですけれど、より心の距離的な近さを感じる時間でしたね。

「Skyreach」の最初の方のリリイベにあったお互いちょっとあたたかく気遣い合ってた感じからの時の流れを感じて、エモエモでした。

 

雨宮さんも、客席のみんなもニコニコで、すごく素敵な空間だったなあ。


「ここだけの特別な時間を作りたい」とのことでここからはアニソン歌唱のコーナー。

「中学生時代からよく歌っていた曲でした。これどこかで歌ったと思うんだけれど、どこだったっけ?古参のみなさん教えてください(笑)」と、昼の部に歌われたのは、こちら。


5.魂のルフラン(高橋洋子)

タイトルコールを受けて、「...Aggressive?」とちょっと顔を見合わせるおじいちゃんたち。

ちゃうちゃうちゃうちゃう!!!「Various SKY」です!!!!

 

そんな声もね、あの当時の僕には届かないんですが。

でもねぇ、たまたま前日に「Aggressive SKY」の自分の感想ブログのセトリを見ていて。

なんかそこに「ルフラン」って文字列なかったよな...って気も歌唱を聴きながらしていて。

 

一応、歌唱中のノートには「あれ、VSじゃね...?」って走り書きもあるんだけれど、ね...。

めっちゃスマホ開いてAggressiveのセトリ確認したかった...のよね....。

これがこの後の「勝手にドタバタ惨劇」を生むとはね...。

 

そんな僕の葛藤は露知らず、伸びやかに楽しそうに歌唱される雨宮さん。

 

1A、ほんと楽しそうにニコニコしていて。

 

Various SKYの時はカッコよく世界観を魅せる感じがあった印象なんだけれど、今回の歌唱はすごく楽しそうに歌われているなあって印象に残っていて。

 

サビ直前の「散り急ぐ 鮮やかな姿で」の「すがたぁー」の母音の震わせが大好き。

 

1サビ終わり、間奏のリズムに乗りながら、うんうん嬉しそうに柔和な微笑みを浮かべて頷いている雨宮さん。

 

その、1サビ終わりの照明とそれに溶けいる雨宮さん、すごく綺麗だったんだよな。

下手影もいい感じに妖しさを醸していて。

 

曲が進むにつれて、どんどんノリノリになっていく歌唱。

ラスサビの「魂のルフラァァァーン」のロングトーンの、母音の伸び、気持ち良すぎる...ここに住みたい...。

 

雨宮さんのロングトーンが大好きっ子クラブの者なんですけれど、テンションがあがるにつれ伸びていく雨宮さんのライブのロングトーンが好きです。

 

16年の“Headwind Sailing”、「Various SKY」の再告知に沸いた後の「Velvet Rays」のロングトーンが大好き。

 

 

笑顔のアウトロ。

いいね、素敵だね。


《雨宮》

やー、ありがとうござますー。リハでも最後伸ばしていたんですが、みんなの笑顔を見てノリノリのロングトーンになりました。で、結局これどこで歌ったかわかる?

 

「「「Aggressive!!」」」

 

《雨宮》

Aggressive?Aggressiveって何回目...?

 

「「「2!!」」」

 

ちゃうちゃうちゃうちゃう!!!「Various SKY」です!!!!

「魂のルフラン」は

記憶辿れてないよ!!!あの日に還れてないよ!!!

 

《雨宮》

すごいね、濃いめの青い民はもう、なんでも質問に返してくれるね。この写真、どのブログだって言ってもわかるんじゃないかな

 

ううぅぅぅぅうう゛う゛う゛、しんどいいいいい〜〜〜

お宮さんの屈託のない言葉が、終演後、間違えたおじいちゃんたちにダイレクトで突き刺さることになる。

 

ちょっと言い訳すると、ほら、それだけ、思い出が、いっぱいというね...いやあ、よくないね。

 

ちなみに、他のおじいちゃんたちは夜の部不参加で帰ってしまって、その後に「本当はVarious SKYが正解じゃん!!」が発覚したので、うじゃのさんだけが罪を背負うことになってしまう。

 

お願い!遊戯!!このままでは夜の部でもルフランを歌った場合、「この曲は、1部で教えてもらったんですけれど、Aggressive SKYのときに歌ってたんですよね」みたいな話をしてしまうと、雨宮さんが恥をかいてしまうわよ?うじゃのにはまだ夜の部がまだ残っている!その瞬間その場で訂正ができれば、それを回避することができるんだから!

 

次回「うじゃの謝罪」ディナースタンバイ!


《雨宮》

いやー、楽しい時間にしたいなって思っていたんですが、こんなに楽しいなんて、嬉しい、嬉しいです。次は自分の曲も歌わせていただこうと思います。ディナーショーという特別な感じに合う曲ということで、私が初めて作詞作曲をした曲、「火花」を歌わせていただこうと思います。この曲はリサイタルの大阪公演をすごい思い出しますね。サプライズで披露するという悪戯を準備していたんですが、なのにすごい緊張してて。そして、そこから味をしめたわけですよ(笑) 私の中で2023年は歌謡イヤーになっているのですが、その流れにもあう曲かなと思います。あれ、みんなも「火花」好きだよね?(笑) あはは、よかった、青き民は好きって聞いて入れさせてもらったんですよね。じゃあ、自信を持って歌わせていただきます。聴いてください、「火花」。


6.火花

ゆったりと歌い出された「火花」。

 

1A,Bメロの歌唱時、背後の幕に照射されていた青と白の紋様がすごく綺麗で。

 

なんだろうな、こう、青空を流れていく白い雲、みたいな。

Various SKYのロゴを思い出させるような、そんな紋様。

 

「『火花』の歌詞は、私にとってはちゃめちゃに楽しかったとある夏の思い出がベースになっているんです。」

雨宮天「PARADOX」インタビュー ポップに突き抜けた新境地の10thシングル

 

と以前、お話しされていましたね。

結構好きなメロディーでよく鼻歌にしている曲なんですけれど、口ずさんでいると不思議に雨宮さんや大好きな人たちと過ごして遊んできた、はちゃめちゃに楽しい思い出が脳裏にどんどん浮かんできて、穏やかな気持ちになれる曲なんですよね。

 

みんなでしたバーベキューとかもね(笑)

 

同じ記事内で「自分の好きなように曲を作れるというのはすごく楽しいし、さっきお話しした橘さんとのやりとりも含めて、作っているうちにどんどん“好き”の度合いが増していくんです。」とも語られていて、“The Clearest SKY”のブログには「気が向いたときに作ってくれる自作曲をもっと聴きたいなあ。」なんて書いてたりしたんだけれど。

 

まさか、ここまでたくさん届けてくれるとはね(笑)

幸せだね。

 

「口元 偽るルージュ 溶かす微熱」

ここの歌唱、すごく艶やかで綺麗だったなあ...。

 

そうだなあ、僕の中で『火花』はどういう曲なのかなあっていう話をすると、上述したけれど「自分の中でのあたたかい思い出」を思い出し、そうやって思い出された思い出の存在の大きさに驚きを伴って気が付く曲、かな。

 

アニメ22話くらいの悲哀の回、特殊エンディングなイメージなんですけれどね。

すごく心を動かされる曲です。

 

Dメロ前、ずっとこちら周辺の方を見てくれていて、見つめ返した先の雨宮さんの背後にいっぱいいろんな思い出がフィルムのように流れてて、心穏やかな気分だったのでした。

 

そのDメロ、赤い照明に青いお姿が映えてて、すごく綺麗で。

和装しての「火花」めっちゃ雰囲気あって趣深く素敵だった...。

 

そうそう、この曲アウトロ、歌詞カードにない「LaLaLa...」みたいな部分、あそこめちゃくちゃ好きなんですよね。

 

歌詞にない言葉。

言葉にできない感情が、そこに表現されているように受け取っていて。

日本語的に言えば、古語から用いられてきた「あな」「嗚呼」とか、そういう詠嘆としてあの「LaLaLa...」みたいな部分を浴びていて。

 

詠嘆、心の琴線に触れたとき、明言しようにもうまくいかず、思わず漏れる音。

詠嘆のほとばしり。「感動」っていうよりは「感慟」に近い心の揺れ動き。

 

「慟」の方が心の揺れ動くさまがいっそうはっきりと示されていると思うんですけれど、それくらいその感情が向く先が自分にとって明言できない程の存在としてあって、自分の心の一等地にそれが在ることに気が付くような、そういう時に心に鳴る音。

 

アウトロにああいう「詠嘆」の表現があることで、詞というお弁当箱に詰め込むことができないくらい、言葉の紡ぎ手の想いが溢れていることを想起できる気がして。

 

雨宮さんの今回のアウトロも、バッチバチにノリに乗っていて、楽しそうで、伸びやかで。

心地良かったなあ。

 

ほんと、綺麗な曲ですよね、「火花」。

ちゃんと、大好きですよ。


《雨宮》

ありがとうございます!ちょっと久々に「火花」を歌えたのですが、ここで歌えてよかったです。やー、楽しい時間は、あっという間で。次の曲で最後になります。

 

控えめに湧く「え〜?!」

 

《雨宮》

あはは、ちょっとお上品な感じで(笑) ありがとうございます。普段より控えめな、ディナーならではのでしたね。全部がうれしいです、ありがとうございます。

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ここで、雨宮さんからのお知らせ。

《雨宮》

キャラファイングラフって私もよくわかっていないんですが、普通は三色使うところを十二色使うことで鮮明に?なるらしくて。そんなの早く、早く言ってよって(笑) 私もさっき聞いたんですよ。ほら、知ってたら準備ってあるじゃないですか(笑) 

 

ディナーショーの和装姿とても綺麗だったから、キャラファイングラフ、めっちゃ楽しみね...。


《雨宮》

最後の挨拶をさせていただきます。みなさん、今日は本当にありがとうございました。あー、ありがとうございます。なんかこう、ディナーショーは初めての試みでどんな空気感になるのかなとか、そう、和装で歌うのも初めてで、着物ってぎゅーって締めるじゃないですか、ちゃんと歌えるかな?って(笑) 思っていたんですけれど、着付けの方にいい感じにしていただいて、今日だけの姿をお届けできました。最初登場したとき、ぷるぷるしながら進んでいたと思うんですけれど、みんなの笑顔パワーを吸ってからリラックスすることができました。遠方から来てくれた方にも特別な時間にしたい、特別な時間を提供したいって思っていたんですが、逆に私が「特別な時間」をもらえたような気がしています。ほんとに、ご存知かと思うんですが、実は気が小さいんですよ(笑) それでも、挑戦せずにはいられないんですが、これまでのどんなドキドキも、その中で「宝物」にしてくれたのはみなさんなんです。いつもありがとうございます。

だから味をしめて、曲を作ろうと思ってたんですよ。それで、どんな曲にしようかな〜って思ってたらスタッフさんから「大磯をイメージした曲とかどう?」って言われて。いや、私、大磯行ったことないよ〜って(笑) それで色々検索して、曲もいろんな案をもらって、私の中のディナーショーってこんな感じかな、大磯ってこんな感じかなというのを詰めました。私の中の「火花」みたいな特別な時間を持って帰っていただければと思います。そうそう、私ラジオとかで「寝てる時に夢で曲が流れる」って話をしたりしてるんですが、曲をどうしようかなって頃に夢に出てきたんですよ!それで、そのメロディーをサビに入れました!(笑) そうなのー。で、「夢」ということで「dream」という言葉を入れたいなって思ってて。調べたら、「dreamy」っていう形容詞があって、「夢のような」とかそういう意味なんですが、それをとってタイトルは『Oh, it’s so dreamy!』って...。ははっ(笑) だってここのみんなとの曲だと思ったんですよ。いいでしょ?気づいたかな?これからも楽しいことしていきましょうね!


7.Oh, it’s so dreamy!

イントロから自然と会場を包み込む手拍子。

雨宮さんも「わぁ!」と嬉しそうに手拍子。

 

「最近どうしてた 元気にしていたかな」という曲入り。

明点した明るい照明、軽やかな歌声、メロディーも相まって、なんかすごく良いエンディング感、大団円感があって80年ぶりくらいにめっちゃニコニコしてました。

 

「新しい場所 そこにはいつもその笑顔があって 宝物になる Oh, it’s so dreamy!」

 

「そこには」でニコニコしながら優しくこちらを指してくれる雨宮さん。

こちらこそだね。

 

2Aの「楽しい時間はあっという間」みたいな歌詞の後に続いた「またすぐに待ち合わせしよう」っていう歌詞だったり、「青はつながっている」という歌詞だったり。

印象に強く残る、こちらに向けてくれている眼差しが感じられる歌詞が随所に散りばめられていて。

 

そうだなあ。

「贈りあった 特別抱きしめて歩いていこう その先で会おう it’s so dreamy!」

 

っていう2サビの歌詞が1番胸に今でも残っていて。

本当に、こう、野暮だけれど、そういう日々だったなあって思うのです。

 

いつも、これまでのどんなドキドキも、その中で「宝物」にしてくれたのは雨宮さんだったなあって。

 

幸せだったなあ。

なんて思ってたら急にこれが生前葬みたいに思えてきて、なんか可笑しくなっちゃったんですけどね。

それくらい、総決算というか、大団円感、多幸感で溢れた曲と歌唱で、とても晴れやかな気分になりました。

 

歌詞自体、こちらに向けたメッセージソングをしっかりやりつつ、ちゃんと「大磯」を連想させるフレーズが随所にあって、「すげぇやそら!」ってそのフレーズが聞こえるたびに感嘆しきりでした。

 

終始、ニコニコ笑顔の歌唱。

アウトロ、キラキラしゃらーんってした後、手を振る宮さん。

 

雨宮さんも、周りの友人たちも嬉しそうな笑顔で。

 

新しい場所 そこにはいつもその笑顔があって

宝物になる Oh, it’s so dreamy!


《雨宮》

またきっとすぐにお会いしましょう!!

 

と声をあげ、客席ひとりひとりに手を振ってステージを後にする雨宮さん。

 

いやー、「ディナーショーってすげぇ」って、これまでいろんな時間を宝物のような幸せな時間にしてもらってきたけれど、あんなに多幸感どっぷりたっぷりニコニコ笑顔になったエンディングって他になくて。

 

めttttっちゃくちゃ幸せだったなあ...。

 

まあ、ディナーショー全体で感じた多幸感は夜の部のブログに書くとして。

 

本当に、夢のような時間でした。

 

いろんな人に囲まれて、雨宮天さんがすごく嬉しそうで、ステージ上でもすごく嬉しそうで、嬉しかったんだよなあ。

 

昼の部、自卓の連番者の他に、近くの卓にたくさん友達が集まってて。

ステージ歌唱中は方向的に見えなかったけれど、ふと雨宮さんが近くを通る時に見えたみんなの顔や、退場する時に見たみんなの顔が、もう、めtttttttっちゃ笑顔で、なんだかそれが僕もとても嬉しかったのでした。

 

「応援してきて良かった」とか「好きで良かった」とか、そういう言葉はなんか違うなって普段思っていて。

報われるために日々応援してるわけじゃなくて。

 

たしかにこう、多幸感でいっぱいだし、いつもいろんな幸せをもらってるんだけれど。

 

少しでも、頑張ってる人が「頑張ってきて良かったな」って思ってもらえたらいいなあって思っていて。

 

なんだかこの昼の部終わりに、これは勝手な想像なんだけれど、「あの時間は雨宮さんにとって良いご褒美になっていたんじゃないかな」って「頑張ってきてよかったなあ、って思ってもらえたんじゃないかなあ」って、勝手に思えて。

今日がそういう時間になったことが嬉しいなあって思えたし、願わくば、願わくばこれからも、そういう時間がたくさん雨宮さんにあるといいなって、たぶん多幸感を濾過するとその気持ちになると思うんだけれど、思っていたのでした。

 

その人が見ているその人だけの世界が、まっすぐでずっと晴れ渡っていればいいな。

神様みたいに人知れずお天気を良くすることなんてできないから、私は私個人の話として、好きですよとお伝えするばかりです。

 

んー。

ん?なんかよくわからん締めになっちゃったな。

 

ほんとう、あんなに幸せな時間ってないよ。

 

よし、一旦閉めて、夜の部に向かうとしましょう!!

スタッフさん、雨宮さん、大磯プリンスホテルのみなさん!

夢ような時間をありがとうございました!!!!!!!!