こちらは2019年7月19日にとらのあな秋葉原C店で行われました、雨宮天さんの8thシングル『VIPER』のリリースイベントに纏わる懐旧譚。
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— ソニーミュージック (@SonyMusic_JPN) July 10, 2019
🎤声優シンガー雨宮天のニューシングル
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声優として、シンガーとして、TrySailのメンバーとして。
大活躍中の雨宮天のニューシングル「VIPER」が発売🎉
妖艶な歌詞がすごく印象的です💄
挨拶トーク
緊急クエスト、小雨が降りしきる秋葉原に蛇襲来、ということで蛇柄のパンツ姿で登場された雨宮天さん。
細くて長くて綺麗でお似合いでしたね。強烈なインパクトすぎてトップスをあまり憶えておりません。
拘りと好きがいっぱい詰まったシングルだったということで、リリースイベントで話すのを楽しみにされていたそうで。
僕自身も好きなシングルになって、ご本人の「好きなんだろうな」というのはひしひしと伝わっていましたので、それを直接ご本人の口から熱量そのまま聴ける機会はとても楽しみにしていました。ありがたいですね、本当にこういう機会を頂けるのは。
夏バテの心配をしてくださって、なんかもうその優しさだけで「バテてられないな」って元気が出ました。
まずお話されたのは、発売日まで更新され続けたブログの話。
7/6◆VIPERについて
雨宮天公式ブログ:Odyssey 神戸1日目 TS、あと4日
7/7◆ジャケットについて
雨宮天公式ブログ:Odyssey 神戸2日目 TS、あと3日
7/8◆MVについて
7/9◆カップリング『メリーゴーランド』のお話
7/10◆『VIPER』のラスサビについて
2日目からのワクワクハイテンションでハッピー野郎な記事について、ネタ切れだったのではなく「見てもらうからには何かを得てほしい」という理由からあのようなテンションだった、という話が与えてくれるモノが大きかったですね。
毎日お知らせするような情報はないからその代わりに、「こじつけでもいいから(見てくれる人に)ハッピーになってほしい」、という心遣いが嬉しくて優しい気持ちになりましたねえ。
お知らせするような情報もない中で、でもブログを求められたりして正直大変だと思うんですけれど、だから届けてくれるそういう心遣いであったり、14年の大晦日とかいつしかのGW辺りとか「心が叫びたがってるんだ。」辺りのブログが僕は好きなのだけれど、そうして届けてくれる価値観がどんなものであれ僕にはとても眩しくてあたたかくて発見に充ちていて、好きなのです。
だからブログは本当に、お知らせがあったり自分の中で「話したいな」って思ったタイミングだけでも僕自身は嬉しいのですけれどね。いつもありがとうございます。
幸せは自分で作るしかない、受け取り方次第。
そうだよね、ほんと。
この夏はたくさん楽しそうなことを企画されているようで、負けてらんねぇぜ٩( ᐛ )و
キーワードトーク
◆気に入っている歌詞
「VIPER」で好きな歌詞として流れているBGMに「ここ!」と笑顔で挙げられたのは『アキメネスの花びらが一つ落ちた』の部分。
確かにどこか少し物哀しげで、でもアメキネスの「あなたを救いたい」という花言葉を考えるとほんのり温度のあるフレーズですよね。歌唱がスピーカーのようにそれを増幅させていて。
んー、アメキネスの花言葉までは考えてなかったなあ。そんな意味があったのか。
第三者の気持ちをVIPERが振り払うというドラマチックなラストサビ。そこから生じる焦燥、葛藤。
んー、それが毒だったり、第三者こそ内なる自分だったりが僕の解釈なんですけれど。
どうしてもその声を振り払ってでも存在させなきゃいけない自分が、そうでなきゃ困る自分ってのがいて、世の中そんなことばっかりで、でも、その声の主もちゃんとその人に認められてほしいなって思うのです。
そうやって君が居たかった場所に辿り着いてほしいけれど、君が痛かった場所に在った君もちゃんと認められて、見守っていてほしい。
なーんてにゃ(ソーナンス(念押し))
他にも「VIPER」については『SWEET WORD』に囁いた効果をつけてほしいと自分で提案したお話もされていましたね。あの部分は音源初聴きの際にすごくぞわぞわしたものです。
僕は『拭っても消えない黒い罪の烙印』が好きだなあ。
「メリーゴーランド」について挙げられたのが『悪にも祝福のキスを』でしたね。
諦念と抵抗、何があっても抵抗しても自分の芯にあるものを守り抜いてやるという意志が込められたというこの曲。特にどんな手を使ってでもというその意志が密やかに強く感じられるフレーズと歌唱ですよね。
僕もそこの部分が好きですね。
無感情からゆっくり動き出した心に抵抗と諦念が入り混じって、ごちゃごちゃした雑音になって、耐え難くて。
でも、そうした雑音だって「私」を作っていて、辛かった日々でさえも、「本当だった」という重みに耐えられないし、時折見る夢のような日々が手招く迂回によって、《この辛い日々は嘘だったかもしれない》と諦めそうになるけれど、諦められなくて。
きっとこの先もそんな風に生きていくんだろうなって思うし、第三者的に見聴きすることで、曲調自体はやっぱりどこか儚げで暗いんだけれど、じんわりと力をもらえる曲だなって思うのです。
◆最近自転車乗れていますか
いやー、本当に熱中症にお気をつけくださいね、とお話を聞きながら思っていました。
東京は人が多くてあまり乗る気になれないけれど、お盆に地元に帰ったら久々に自転車に乗りたいなあ。
◆夏休みの宿題の思い出
初日や2日目「よっしゃ、最初の1週間でやってやんよ」な感じ、すごく共感できましたね。答え写しながらわざと間違うところもね(笑)
小中学生のころはほとんど野球の練習でやる時間がなかったから、お盆に鹿児島の祖父母の家に行ったときに朝から夏の甲子園を観ながら姉妹や従姉妹と卓を囲んで終わらせてたなあ。懐かしい。
高校数学の話には同じ時期に数Ⅰ,数Aで苦しんでいた同志がいたんだと、あの頃苦しんでいた自分が泛かばれました。
そうか、声優さんはいつも宿題があるようなものですもんね。
好きなことは続けられるか、そっか。宿題っていう訳じゃないですけれど、好きなことのために自分に課したそういうモノはちゃんとしなきゃなあ、なんて思ったりしてました。
◆製作中の思い出
しゃぶしゃぶが食べたくなったので、帰りに雨宮さんがいたから仲良くなれたご友人たちとしゃぶしゃぶを食べました。美味しかったです。
茹でただけバージョンを試そうかなと思う余地もなく、ポン酢とごまだれで美味しく頂いてました。美味しかったです。
次は試してみようと思ったりしますが、たぶん次もポン酢とごまだれに屈すると思います。
調味料は偉大だ。
(今日の日記はここまで。今日はとっても楽しかったね。明日はもっと楽しくなるよね、)
◆レコーディングで意識したこと
1単語1単語を表現していくこと、大人っぽく息多めの低音めで歌うことを挙げられた雨宮さん。
雨宮さんといえば世界観が強い曲が多くて、デビュー時から 「声優としての特権」としてその曲の主人公の気持ちを歌いたいと語られていましたけれど、今シングルはまさにそんな「声優」というものが感じられるシングルというか、歌詞としてだけでなく人物の物語をすごく感じられるシングルになっていますよね。
こういう「声優ならでは」の曲って、物語の中に人間がいたことを忘れさせなくて、その物語に共感したり、自分の傷の在り処を教えられたり、体温をもらったりする。
すごいですよね、声優さんって。
そういう変化や拘りが曲の中に人間の感情の変化や息遣いを感じさせるからこそ、曲に奥行きが出てあちこちに気付きがあるのだと思うし、面白いなあと思うのです。
そうだなあ、毎回受け取るといろんな発見が自分の中にあって、面白いのだよなあ。
ありがたいね。
アンケートコーナー
①訊きたいこと:リサイタルの曲の傾向を教えてください
リサイタルも気がついたらもう間近ですよねー。
前回のリサイタルが本当に楽しくて。
これまで話すに留めていたモノをこうして見せて頂けたこと、共有してもいいかなと、自分が好きなモノやルーツを語ってもいいかなと思ってもらえたのかなってことが、そしてやっぱり好きなことをやってくださるのがとてもとても嬉しかったので、今回もとても楽しみなんですよね。
普段聴いているプレイリストを今後ブログにあげてくださるそうなので、楽しみですね。自分が好きな曲(「イミテイション・ゴールド」とか)があったりしたら嬉しいな、なんてワクワクしたり。
②自分を甘やかすためにやってしまうこと:一生に食べれるものは限られているので食べたいものを食べる
人生の中で何回お食事の機会があるのかっていうお話が面白くてねえ。天国にまでスケールが拡大して、妙な説得力があって。
確かにそうだよなあ、一生に食べれるものって限られてるから、そうだよなあ。
同世代の女性の方が小食なのを信じられないという風に、「本当に何でできてるんだ?!」とお話されていましたけれど、それだけご飯が好きでそのスタイルなのが僕には「本当に何でできてるんだ?!」なんですけれども。お仕事柄きっとすごく維持が大変なのでしょうね、なんていうのは無粋かもですけれど、すごいなあ、なんて。
③最近やった悪戯:中学時代に本人の声真似で友人や教師の家に電話をしていた
えげつない悪戯ですよね(笑)
お話されたプールカードや提出物で親のサインを一生懸命真似た話が懐かしくて。プールカードのサインって文化は今もあったりするんですかね。小学生の頃の絵日記に親のコメントが必要で、例に漏れず終了間際に空想の一日を作りながら描いてたもので、宿題やってなかったのがバレたくなかったから自分で親の筆跡を真似ながら書いたりしたものです(バレました)。」
④糖質制限明けに食べたもの
めちゃくちゃ勝手ですけれどあんまり雨宮さんにタピオカっていうイメージがなかったのでびっくりしました。
タピオカなるもの、食べたことがないけれど世の中の女性をあんな風に虜にするっていったいどんなバブ味がある代物なんでしょうね。いつか飲んでみたいなあ(大抵こういういつかは訪れない)
ついに己のバブを隠さなくなられましたね。
でも、ほら、母体回帰っていうのは人間の本能として存在するものでそういう安らぎって大事だと思うのですよ。
何より、こう、「バブみ」っていう距離感がいいですよね。バブさとかバブいだとなんかこう、上からの一方的な矢印みたいに感じるけれど、「バブみ」は、こう、下から、敬意をかんじさせますよね。それこそ母親の胸で抱かれるバブの母親を見る目線のような。
何を書いてるのかわからなくなってきたな、糖が足りないのだろうか。
⑤訊きたいこと:福岡の飛行機どう乗り切ったんですか
僕は実家が福岡でよく飛行機で里帰りするんですけれど、雨宮さんも仰っていましたが確かに東京-福岡間ってなぜか揺れることが体感として多いんですよね。
福岡着は空港が街並みと近いから近づくと故郷が感じられて嬉しくなって恐怖心は薄れるんですけれど、羽田着はもう既に故郷ロスに陥っていてそれも相まって些細な揺れでもびくびくしちましましてねえ。
あと、羽田から福岡方面に向かうときってすごく旋回するので僕はあれがとても苦手なんですよね。
克服法の候補として挙げられていたライブ本番での表情チェックとか自分の仕事に関係する動画を見るっていうのはプロだなあって思いました。集中しちまえばこっちのものですもんねぇ。
僕は揺れるたびに「これもまた人生」と噛み締め達観するように努めています。
⑥崖っぷちだったこと:電車が遅れてTrySailのライブに遅れかけた
本当に渋谷新宿は迷宮ですよね。僕はそれ以上に池袋が本当に慣れなくて、うまく辿り付けたり、一方ぜんぜんダメでもう諦めて地上から地図アプリでなんとか辿りついたり、光と影の迷宮みたいになっているんですけれど。
遅れじゃないですけれど、オープンキャンパスで初めて東京に独りで来たときの帰りに山手線に乗ったら逆周りで羽田空港にギリギリに到着するかしないかの時間になっちゃって。まだそんなに一人旅に耐性があった時期じゃなかったので、あれがすごくトラウマですね。下調べって大事。
⑦最近した悪戯:PAで友人がトイレに言ってる間に駐車位置を変えて反応をこっそり見てた
すごく楽しそうにワクワクされていましたね(笑)
ライブとかで遠出のときって、車で行ける範囲でしたら仲良くさせて頂いているみんなで車に同乗して運転して頂くんですけれど、僕はこれを聞いた瞬間に「これは怖い」と背筋が凍りました。もうトイレ行けないな、PAでの休憩は絶対運転主にくっつこうと。
ご挨拶
強烈なインパクトのある蛇柄のパンツが衝撃プライスだったことが明かされたり、最後までじんわり明るくあたたかくて、やっぱりどこか呼吸が楽になる雨宮さんのリリースイベント。
いやあ、あれを高級感たっぷりに着こなせるのはお世辞抜きに雨宮さんくらいなのではないだろうか。
挨拶ではTrySailのツアー地方最後の名古屋公演でスタッフさんが「Sunset カンフー」をサプライズでやってくれたことに感動して涙が止まらなくなったエピソードを挙げつつ、「人の想いはすごく自分を動かしてくれる」と実感を話されていたのがとても共感と一緒に心に沁みて。
一生懸命心を動かしても理不尽なこととかあったりするとそれが強く残って、やっぱり自分自身を薪としてくべてもなかなかうまく燃えてくれなかったり長続きしなくて、心が間に合わなくなっていって。
なんだろうな、こう、でも、他人からもらった想いっていうのは時々自分の劣等感とかで消火されて長続きはしないのだけれど、それでもまた熱を帯びてきて繰り返し自分を蒸気機関みたいに動かしてくれて、灯として照らしてくれて。
そういうものに生かされているなと思うし、僕は僕を生かしてくれているものがとても誇らしいし、だからこそ自立したいなって思ったりするのです。
率直に、あまり自分の突破口として雨宮さんだったり他所様を見立てたくないし、こうして大切で大きな活力をもらうと「なんとか自分の力で」って思うのだけれど、なかなかうまくいかなくて、「あんなにエネルギーをもらったのに」って落ち込んじゃって、そういうものが気になってしまうたび、自分が空っぽな気がしてしまうのだけれど、そんなことはないんだよな。
こう、やっぱり「人の想いはすごく自分を動かしてくれる」っていうのはあって、自立って他人の力を借りないということじゃなくて、他人の力を借りて、借りた上で報いようとすることなのかなって。
意地でも自分で、ってなるんですけれど、これ正直に借りないともらった想い自体の価値ってなんなんだろうって。
なんだろうな、そんなことをフライパンのバターみたいに思っているんですけれど。
要はもらった人の想いにちゃんと報える自分でいたいな、って。
うん、やっぱりすごく、率直に元気をもらえたリリースイベントでした。
生活しててやっぱりなかなか人に会えるテンションじゃなくなったり、理不尽とか、やるせない出来事とかってあるわけで。
そんな中で雨宮さんのお仕事ってどうしても「それでも」と一段ギアを入れて人に会わないといけないお仕事でもあると思うので大変だと思うんですけれど。
「だから」って思う気持ちもあるんですけれど、「それでも」面と向かってくれることが凄くじんわりして、あたたかくて、嬉しくて。
やっぱりお会いするからから気が外に向くというか元気になれるってのは絶対あって、それは雨宮さんのお陰で繋がったお友達に対してもそうなのだけれど、そういう存在ってすごく在り難いなあって思うのです
じんわり影響を与えられながら柔らかく「それなりの何か」に変化していく自分で在りたいし、そう他人を動かすことができる力をあなたは持っていて、それは密やかに誇りとしてあなた自身を支えてほしかったりするのです。
おかえしに、元気のエネルギーになれたらいいな。
雨宮さん、スタッフのみなさん、とても優しい時間をありがとうございました。
楽しい夏にしようぜ٩( ᐛ )و
雨宮天さん8thシングル【Viper】本日発売です。
— 塩野 海 (@shio_apf) July 10, 2019
凶悪なサウンドを纏ったサディスティックな世界観の中、七色に表情を変化させる雨宮さんのボーカルに翻弄されてください!https://t.co/7O1wT3YBHR
【告知】本日、7月10日発売!#雨宮天 さんのNew Single. "VIPER"
— 鈴木エレカ / Ereca Suzuki (@ErecaSuzuki) July 10, 2019
CW 「メリーゴーランド」
作詞作曲させて頂きました。
私なりに考えた、雨宮さんの"好き"を濃厚に詰め込んだ曲になってます!!!
本人に届いて本当に嬉しいです。
「望みが叶うなら
悪にも祝福のキスを」
ここが好き。 pic.twitter.com/R3FxQq1Gzg
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