『心が叫びたがってるんだ。』ふれ交レポート


はじめに

こちらは『心が叫びたがってるんだ。』スペシャルイベント~秩父ふれあい交流会~のレポートになります。夜の部を中心に書くつもりです。


唐突ですが、皆さんはヒーローって居ると思いますか。 

「みんなの平和は俺達が守る!」系ではなくて、自分だけの、たった1人のヒーロー。 

  

この作品にはそんな『誰かと、誰かにとってのヒーロー』要素が内包されていると思うのです。


だから僕はこの作品が大好きです。


この作品についてのレポ、これで5本目なんですよね(笑)


まだTwitterにレポ上げてた頃のだったり今と文書のスタイル違ったりしますが、都合よく『先行試写会』『最速上映直前』、『公開直後舞台挨拶』、『少し経った頃の大ヒット御礼』という時間軸になってますのでそちらと併せて制作スタッフの皆さんやキャストの方の発言・気持ちの変化も見てもらえれば面白いと思うので、お暇があればどうぞ。


もう上映から半年以上、「あの」試写会からだと1年程になるのですね。


あの試写会から…ね。


劇場で初めて見た時の、例えば順が初めてクラスで声を出した時のあの「え…?」という静けさだったり、順がヒロイン役に挙手した時のあの拍手したくなる様な「おぉ、やった!」みたいな空気感が凄くリアルに感じれて、好きな作品でした。




…さて、何回か来てるけど思った以上に秩父までが遠かったのでもう一話を設けさせてください。


この作品を語る上で欠かせないモノ、『玉子』。

順という少女の思いこみの強さから生まれたのが『玉子の世界』な訳で、玉子の世界=順の世界ってのが初めて抱いていた印象。


でも、幾度か観る内に拓実・大樹・順・菜月それぞれに『玉子の世界』があるんだなって思うようになりました。


社交性がない訳ではないけれど自然と思った事を言わないのが日常となり殻に篭った拓実、あるキッカケでやさぐれ自分と極一部の周りという世界に篭った大樹。


話は逸れるけれど、玉子の表面って7,000~17,000個程の気孔があって、この気孔で胚の呼吸に必要な酸素を取り入れて内部で発生した炭酸ガスを排泄するガス交換を行っているそうです。


順や菜月は「篭る」というよりは「籠る」というイメージ。


世界に絶望し自ら殻に篭り気孔さへも閉じてしまいドロドロな黄身を籠らせている順、一見しっかり者で強さもあるけれど自分の気持ちを口に出来ない弱い部分も閉じ籠らせてる菜月。


映像やブックレットを読み直していて、そう見え方が変わりました。




そんな事をO.S.T聴き耽り考えながら、秩父線の車窓から長閑で優しい風景を眺めながら秩父入り。


会場:秩父市内特設会場

成瀬順役 : 水瀬いのり

坂上拓実役 : 内山昂輝

仁藤菜月役 : 雨宮天
三嶋樹役:村田太志
宇野陽子役:高橋李依
江田明日香役:石上静香
相沢基紀役:大山鎬則
岩木寿則役:古川慎
田崎大樹役:細谷佳正

長井龍雪

田中将賀

岡田麿里

ミト

清浦夏実

(敬称略)


昼の部13:30/夜の部17:30開演

昼の部はまぁ行った人の特権という事で(纏めるの疲れる口実)。


開演前

着席すると眼前に広がるのはフェスでも始まるのかってくらいの大きなセット。スクリーンには描き下ろしのキービジュアル。

昼の部は空の青と、秩父市役所の蔦や草木の緑が綺麗だったなぁ。

振り返ると武甲山。
なんて素敵なロケーションでしょう。
(公式さんのtweetからどうぞ)

開演10分前には城嶋先生の注意アナウンス。
ポケモンGOをしないようにとのお達しにはくすっときましたね。


開演

本編を用いた特別OP映像が流れる中、1人1人紹介の後キャスト登場。

水瀬さん、内山さん、雨宮天さん、細谷さん、村田さん、高橋さん、石上さん、大山さん、古川さんの順。

雨宮天さんの衣装は…ブログ等で。

昼の部のメモには『ポニテ』と今にも消えそうなインク量で刻まれています。


◯日直決め
チャイムが鳴り響き、日直(進行)やりたい人間挙手との旨が。

昼の部…互いが互いを指差す
夜の部…細谷さん挙手

細谷さんの挙手も虚しく「決めてきました」という事で日直は水瀬さんと内山さんに。

ちょっと話は逸れるけれど、実行委員決めでクラスっていうシステムに順応しきれてないあの4人を見定めて城嶋先生は決めて来たんじゃないかなぁ。先生って大切だなぁ。


《内山》
あー。

《水瀬》
またですか。

《細谷》
やる気だけはあったよ。

そんなこんなで日直から順々に挨拶、昼の部のぶん宮さんのぶんぶん加減は暑さで壊れたのかと心配になるほどでしたね。以前「クラスメイトみたいなアフレコ現場」と仰っていたけれど、その関係性が垣間見れたかなと。

腕ぶんぶんからの綺麗なお辞儀の緩急。

宛ら全盛期のツインズのサンタナを彷彿させる直球とチェンジアップ。これは打てない。

そんな事を考えてました。集中しろ。


細谷さんと村田さん石上さんは前日入りしていたらしく
《石上》
私村田さんの隣の部屋に泊まっていたんですけれど深夜2時までずっとガタガタしていて!

細谷
何してたんだ!!

《高橋》
…いっくん?

《村田》
衣装の準備してたの!!むしろストイックだろ!?

と疑惑と弁明が渦巻く中、内山さんの振りで細谷の前日入りエピソードが明かされる。

《細谷》
昨日の夜1人でってのもなんだかなーと思ってお店に入ったら、シングルマザーの方と普通のマザーの方とおやっさんがいらっしゃいましてお話聞いたら秩父では今日が七夕らしいんですよ!どうやら子供の人七夕は遅れてくるそうなんです。何でかは分かんない!


全国的にもそういう地域多いですよね。旧暦の関係とかじゃなかったかな(圏外で確かめる術なし)

そんなこんなで挨拶は終了。
教卓と机が運びこまれ着席するとキャストの方々。

昼のはしゃいで走る宮さんと細谷さんの「落書きされてない!」とのコメントが頭に残ってますね。あのタイミングで「よく机鉛筆で掘ってた」と言っていたのは誰なのだろうか。


◯クラスルーム
事前に答えたアンケートを元にトーク。
(1).楽しかったシーン/笑えたシーン
【昼】
・声優さんは2.5次元
・燃え上がれの「ぼうっ!」
・準備風景

昼同様さぞかし素敵なおかしい話聞けるんだろうなぁ

1.三島のいっくんと宇野ちゃんの濃厚キスシーン
映像に顔を覆いながら恥ずかしそうにする雨宮天さん。ちょっと誰だよー!と騒つくステージ上。

《高橋》
実際は…

《内山》
高橋さんですね?

《高橋》
はい….実際アフレコではみんな後ろに居て何回も何回も

《内山》
村田くんのセリフがエロすぎたんだよね。

《石上》
がっつきすぎてエロいってディレクションされてて。

《内山》
お城が見えたって言ってたよね。

《細谷》
最近の高校生はどうなんですかね?

細谷さんが出てくるだけでもう笑ってしまう。

《高橋》
学校にこんな人いるよーって人!

パラパラと挙がる手。僕の玉子の世界の高校とは違うなー、おかしいなぁ。


《細谷》
夜の部始まってきたって感じですね!(嬉しそう)

2.細谷さんの棒セリフ
順が体育館に登場する直前のあの場面。
《村田》
大樹じゃない、細谷さんって感じで。

《細谷》
役者っぽいこと言っていいですか?

役者ですよ。

《細谷》
1テイク目のテスト終わって音響監督の明田川さんに「下手にやろうとしている感がある、意識的に無意識に下手になっている様にやってみて」って言われまして。1番注ぎ込んだ場面ですね。

熱弁する細谷さん。

《雨宮》
汗すごい!大丈夫ですか?

手で扇いであげる雨宮天さん。
《細谷》
雨宮さんはサラサラしてるね!!

《内山》
順じゃないの?

《水瀬》
私だってサラサラしてますよ!

《細谷》
知ってたよ、昔から。

《内山》
水瀬さんのパンフレット熟読してたもんね。

《細谷》
あのパンフレット、ストーリー性あったじゃない?最後いのりちゃんが電車で帰って行って…。なんか自分が秩父の高校生みたいな気分になって、「あぁ、この子ひと夏で東京に帰っちゃうんだ…」って。


昼の部ではあまりの興奮で雨宮天さんのマネさんに「雨宮さんのはないんですか?」って訊いてた話が暴露されてましたね。


3.みそポテト食おう!みそポ
あのフレーズのみで映像が終わり笑いと騒つきが渦巻くステージ上。
《雨宮》
私すごい好きなんですけれど、秩父に来てから初めて知って!1回目も2回目も食べてるんです!


《水瀬》
ポテくま君っていう子もいてね。

《雨宮》
そう!こう頭から味噌がグワーッて!!

手をグワーッと開き指先を下に向け自分の頭を掴む雨宮天さん。客先に尋ねた所地元ではあまり略さないらしく

《細谷》
ここさけから「みそポ」になるかもね。地元の高校生が「俺これからみそポ食べるんだ!」「やべぇ!心が叫びたがってきた!」って。

横で爆笑する雨宮天さん。

《雨宮》
みそポって呼んでください。


(2).感動した/涙したシーン
【昼】
・父の不貞を無邪気に伝える順
・最後の合唱
・拓実に心の内を叫ぶ順(だいたい「脇臭い

1.「野球やんねーと時計が止まってるみたいだ」
《内山》
実は僕、大樹のオーディションを受けさせて頂いていて。その時このセリフもあったんですけれど、絵を見てこれは細谷君だなって。で、僕が拓実演じるの知る前に細谷君から「一緒ですね!」って言われまして。先に言うよなと(笑)

《細谷》
嬉しいですね。こういう作品で共演したかったんです。

《内山》
今度飲もうか

《雨宮》
良かったですね!


2.雨の中頭をさげる大樹
《古川》
やー….もうね

《細谷》
眠そうですね?

《高橋》
泣いてもいいんですよ?

《古川》
青春じゃないですか。田崎が叫びたがってたこと、これなんだなって。本当に男だなと。

《細谷》
僕はそれより頭を流れる雨が

《雨宮》
分かる!!最初すごい…こう、プルプルしてるじゃないですか!凄いなって!私凄い好きです。

野球部で坊主だった頃その感触すごく気持ち悪かったなぁって思い出。

少し場面は違うけれど朝練のシーン、すごくダルそうな部員達のスイングがとても分かるなーって頷いてました。あれ意識して動かしたんですかね。


2.順が歌いながら入場するところ
《水瀬》
古川さんも

《古川》
やー…

《細谷》
さっきから大丈夫!?

《水瀬》
泣いていいんですよ!そらむもありがとう。

《雨宮》
お母さんの気持ち、複雑だなって。そして隣のおばあちゃんがスッと。

《細谷》
(なぜかおばあちゃんのモノマネしてる)

《細谷》
ストーリー追ってきてあの歌うたいながら入場してくるあの引いた画が非幻想的で…

《石上/高橋》
(スクリーンに抜かれた細谷さんが汗だくで面白がってる)

《細谷》
…?おい、汗うつすな!!

《内山》
引いて!カメラさん引いて!!

引くカメラさん。隣で爆笑する雨宮天さん。

《内山》
よしよし。最初からどうぞ。

《細谷》
えっと…なんだっけ、もうヒーローですよね!後ろからお母さん入ってきて…

《高橋》
お母さんになってる!?

《細谷》
人が…こう、モーゼみたいに

《内山》
録る時どうだった?

《水瀬》
緊張しました。母の隣で表情変えずにいる所も、あとステージで菜月が頷くところも好きで、順への信用や信頼を感じました。

《細谷》
誰も責めなかっ…

突如『夕焼け小焼け』が流れ始める

《細谷》
…(口あんぐり)

《雨宮》
ほそ…やさん…(腹抱えて笑い机に伏す)

《水瀬》
18時のチャイムですねー。「18時になります」とはお話されてて、そろそろかな?って思っていたんですが

《雨宮》
おちこま…ないで……!(まだ爆笑してる)

《細谷》
絶対僕あと10秒くらいかな、残念ながらいのりちゃんかなと思っていたのに…。

《水瀬》
後ろからサッと細谷さんがバトンを持って行ってくれました、ヒーローですね。

だいたい細谷さんって感じで2問終了。


蛇足かもですが、僕の1番好きなシーンは当然最後の全員での合唱もそうだけれどもう1つあって。

拓実「順さんは明るいやつです。おしゃべりじゃないけど…なんつーか、その、心の中ではいっぱい喋ってるつーか…(中略)ただ成瀬はいつもその…ずっと、ちゃんと…頑張ってるんです

このセリフが凄く好き。
あの殻に篭ってた拓実が変化を示したシーンでもある訳だけど、なんつーか、その、こんな事言われたいし言ってあげたいなって。

そこからの菜月の「なんか驚いちゃった」も好きだなぁ。

何もできなかった後悔の菜月、菜月にとっての順や拓実という存在を強く感じれる部分だと思う。

目立っちゃうのは順だけれど、菜月もそうとう玉子の中に籠めてたモノは大きいんじゃないかな。

少なくともその時の拓実じゃ割れないくらい。

そこから「私応援する、成瀬さんの事も、坂上君の事も!」って言える弱さが凄く愛おしいなって。



(3)制作陣への質問
ここで長井監督、岡田さん、田中さん、ミトさんが登壇。物販Tシャツの為アップで抜かれ戸惑う岡田さん。

《内山》
引きで!引きで!!…そうそう

1.水瀬/内山→全員「意見が交錯したことは」
《長井》
そもそもミュージカルやるのかって…だいぶ、ね、こう、本当に出来るのか?って。

《田中》
俺の横で「分かんねーよ」が口癖だったもん(笑)

昼の部ではミュージカルを扱う設定が酒の席で決まったと明かされましたが(何故か手元のメモでは油の席に)

《長井》
酒抜けると、あれ、いける?って。でもミトさんからのデモ上がってきて見えました。

《田中》
具体的なビジョン示したのはミトさんだけで、言い出しっぺの3人は分かんねーよと

《ミト》
今度奢ってください。

 2.高橋→ミト「全員の歌を1つの曲にしていく過程で意識したこと」
《ミト》
27人を3人で60何曲、多分皆さんその中の20分だったと思うんですけれど、まぁ錯乱しましたね。基本声って好きなんですけれどそれにしたって…僕自身思い入れも強くて27人全員を聴かせたいって。ミックスって普通6時間くらいなんですけれど3日かけてやっぱダメでもう1日だから4日くらいかけましたね。…凄かった、夢に全員出てきた。

あの体育館での順の入場シーンはアフレコスタジオ録りなんだとか。


3.細谷→全員「山の城が山の城じゃないと気づいたのはいつくらいの時ですか」

細谷さん…

《内山》
いのりちゃん、どう思う?

《水瀬》
残念です。

《細谷》
夜の部ですし、高校生もたくさんいる訳で雲も山も綺麗でこう、大自然の下で綺麗になりましょう。いくつぐらいの時ですか?

《水瀬》
自分で訊くんだ

横で苦笑い宮さん。

《田中》
俺らだけ?

《細谷》
俺は…

《内山》
話し出すんかい

《細谷》
俺尾道なんですよね。だから城っぽい城なくてあるとしても

《田中》
近いから分かるよ、バイパスのだよね?

《細谷》
そうそう、尾道バイパスの。だから東京出てからですね。


尾道いい所ですよね。

《細谷》
最初パチンコかなって思ってたんですけれど、学校が新宿で、椎名林檎さんの曲でも歌舞伎町ってよく出てくるし行ったときに友達に「あれ何なの?」って訊いたら…山の上の城だよって

《内山》
そこは濁すんだ

《細谷》
そんな感じですね

《内山》
続ける?

《細谷》
やめますか。

《水瀬》
細谷さんだけ情報が出ました。

《細谷》
東京に出ていつのまにか汚れちまった。




4.古川→長井、岡田、田中「あの4人をあの形に納めようとしたのはいつ頃から」
《古川》
拓実と順かなって思ってました。

《岡田》
最初からそのつもりでした

《古川》
田崎も?

《細谷》
大樹が順に告白しに行くのは意外でしたね

《岡田》
個人的に思いついちゃって、イケる!って。おかわりいけるみたいな気分に

《内山》
何言ってるんだろう

《高橋》
お酒はいってました?

《田中》
拓実と菜月くっつけちゃうぞは最初から決まってましたね。

《細谷》
あの後…大樹は

《岡田》
どうでしょうね…。

話が闇夜に紛れたあたりでクラスルームは終了。

ライブコーナー

合唱レクチャー
入場時に配られたのは下記の紙


おおよその事はこれで想像つくかなと。

生アフレコの最後にみんなで歌おうという趣旨。

《内山》
でも交流会本番、三嶋いないじゃん

《水瀬》
昼の時いなかったですよね

《村田》
なんとかなんない?

《内山》
彼、照明だから

《田中》
僕の分身も反対側にいるので…


そんなこんなで練習タイム。

こっからこっちは私、と雨宮ブレード(実際強い)

『心が叫びだす』は水瀬さんが、『あなたの名前呼ぶよ』は雨宮天さんが担当。1番をお二人が歌い2番からこちらに渡されるという感じ。

というよりふれ交本番と同じ構成の方が解りやすいかな。


『心が叫びだす』チームの練習や全体での練習に聴き入るヘッドホン宮さんと自分のチームを煽るショタ宮さんと、ミックスの出来に感激するぴょん宮さん。

夏って、いい季節ね。



◯スペシャルライブ
ミトさんと徳澤青弦カルテットによる劇伴の演奏。

帰路だから手元にO.S.Tなくて曲名分からないからセトリはごめんなさい。

昼は太陽の下青空コンサートみたいな雰囲気だったけれど、夜の部は夕暮れもあいまって幻想的。

スクリーンの本編映像見ながら、はじめにで書いたことをぼんやりと考えながら聴き入ってましたね。


《ミト》
全てが僕にとっても感動する美しい経験でした。音楽がここまでアニメに入れるんだって気付かせてくれた代え難い作品です。劇伴はシンプルに、でも大きく見せる所は大きく、そんなコントラストを横山君と意識しました。


ここでゲストボーカルとして清浦夏実さんが登場。

《ミト》
来た途端に高級ジャズ感が(笑)


でも昼夜通して歌やお話聴いて得た清浦さんの印象って本当にその言葉通りでした。

今回は普通に歌うのではなく、せっかくなのでオリジナルを歌ってくださるとのこと。

1.Summer time
この曲は貧しい黒人社会の子守唄として歌われていたとのことを昼の部でお聞きしました。

昼の部では清浦さんが「怖さを感じる」と仰っていて。昼は特にそうは感じなかったんだけれど、夜の部になった途端夕暮れとあいまって凄く怖いなって。

余談だけれど、子供の時夜より夕暮れの方が怖かったなって思い出しました。


2.Those Were the Days
原曲はロシア民謡の『dorogoj dlinnoju』でそれの英歌詞版なのかな。メリー・ホプキンが歌ってたやつだっけ。


この曲、弦も併せて生で聴いてみたら曲の入り夕暮れもあってか凄く怖い印象を受けました。シューベルトの『魔王』みたいな。

でも曲の中盤というか核になる部分は拍手したくなるくらい楽しいんですよね。夕暮は怖いけれど夜は楽しいみたいな。

聴きながら想像してたのはここさけと全く関係ない、夕暮れに子供を家に追い立て夜を愉しむ大人達、みたいな画。

うん、なんか高級ジャズな感じだ。

3.word word word
ここで水瀬いのりさん登場。ここさけミュージカル.ver。水瀬いのりさんに罵倒されて喜ぶ人達が怖かった。この曲のみで水瀬さんは退場。

菜月ver別に夜期待してなかったから。ホントだよ。


4.Harmonia
5.Over The Rainbow

心地よかった…


生アフレコ:ふれ交

ミュージカル開演から終演までのあのシーンを生アフレコ。特別に構成や映像も編集されてましたね。

もちろん、ミュージカル曲は歌ってくださいました。そういえばチア部3人の衣装の蝶が夜に紛れてとても妖しかったなぁ。

昼の部で順と拓実のお城でのシーン、内山さんや水瀬さんがトランス状態だとか爆発したってアフレコ時の様子語ってたけれど生で聴いた時に鳥肌がぞわぞわってしました。

言葉の怖さが作品的に主として語られるけれど、アンチテーゼって訳じゃないけれど言葉の凄みを感じたような。


あとはこれもお城でのシーン絡みだけれど、王子がいなくて玉子がいるという順の結論が最後に玉子がいなくて王子がいるって結論になってるの、言葉にすると凄く面白いなと。

引用面倒だからペタり。
ブックレットを行きの電車で読み直してて、岡田麿里さんが仰ってた事を意識すると面白かったです。

ブックレット、「大樹は顧問の先生が実行委員に推薦してたんじゃないか」とかいろいろ面白いからこの機会に読み直してみるのもどうでしょうか。


またまたお城でのシーンだけど、最後に拓実が名前呼ばれて涙目流すシーン凄く印象に残ってるんですよね。

はじめにで書いたけれど、この物語って実は順じゃなくて4人とも玉子な訳で。

あの瞬間、順という玉子にぶつかって徐々に亀裂が入っていた拓実の玉子が遂に割れたんだと思う。

これはアフレコ外だったけれどふれ交の後心の内を伝えようとする拓実と制止する菜月、今後拓実がやっと亀裂が入った菜月の殻をどう割っていくのかを考えるとニヤけてしまいますね。

なんか、ヒーローものっぽいでしょ(頭に戻る)


そして舞台は体育館へ。

村田さんは生アフレコには不参加、ナイス照明。最後の歌のタイミングでカムバック。

そして『心が叫びだす/あなたの名前呼ぶよ』の大合唱。

なんか、頑張ろうってまた思えました。

あと、歌って感情伝えるツールとして凄いなって。
僕もよく歌詞を引用させて貰ってるけれど、直接的ではない言い回しであんなに直接的に響くのかと。

曲のメロディもそう。

単純に、この作品に出会ってから前以上にいろんな歌を聴く事が好きになりました。

エンディング

《古川》
終わってしまうの嫌だなって。心が叫びだがってるんだ。にまた出会えて嬉しいです。体調大丈夫ですか?良かった。2時間ありがとうございました、今後ともどうぞよろしく。

《大山》
お疲れ様でした。昼夜通じて皆様と交流出来てもう作品とはまた違った1つ特別な感動を頂きました。ここ秩父で、共有できて良かったです。

《石上》
お客さんと一緒に歌うのは初めてでした。私にとって大切な作品の1つになりました、帰り道お気をつけて。

《高橋》
1年前ふれ交をスタジオで録って、1年後皆様とふれ交をして、やっと完成した感じです。ありがとうございました。

《村田》
無事に照明という大役終わりました。決して裏で冷たいお茶なんか飲んでません

《石上》
陽子!行け!

《高橋》
いっくん…えっと

《村田》
見切り発車か、陽子

《高橋》
いっくん、悪い子じゃん

《村田》
お前もな…

細谷
なんだこれ!!

《村田》
今朝神社見つけてお祈りしてきました。こんなに楽しかったのは最終的に皆さんのお陰です。一生の思い出になりました。

《細谷》
夜も更けてきました。環境良すぎて夜祭りに来ているような、素に戻るくらい楽しかったです。水風船とか出てきそうだよね。…上手く言えないけれど、楽しかったです。

《雨宮》
いい日になりましたか?このイベントを通して笑ったり感動したり、凄く心を震わされました。こうしてイベントに来てくださる方、好きでいてくださる方と触れ合う事が出来て幸せだなと。身体も疲れてるでしょうし、ゆっくり休んでください。

《ミト》
1つだけ叫びたい事残ってて、大した事じゃないんですけれど先々日買ったこの帽子、店員さんが「これつけたら?」って言ってくださって黄色いのつけたら玉子の帽子になりました。

《田中》
帽子今知った…。お疲れ様でした。1日ここさけの事考えてたのは1年ぶりくらいで。思い返せば辛い事やって事……辛い事もありましたがいい思い出です。こうして壇上で見させて頂いてるのが凄く幸せです。

《岡田》
辛い事いっぱいあったけれど、書いてた歌詞は辛いのに前向きだったり、ギャップがあったんですが今日辛いときに書いた歌詞を歌ってくださるのを聴いて嬉しかったです。

《長井》
去年の今頃作っていたのに不思議です。劇場作品でここまでやれるのは幸せな事。ありがとうございます。


《内山》
さっき細谷君も言ったけれどこの夜の雰囲気すごい独特で、昼は太陽出てうわー、祭りだって感じだったけれど今はしっとりとしていて。なんかさっき、みんなと一体化した様な。生アフレコもね、大きな虫とかみんなの足元いて、でも気にならないくらいでした。ゾクゾクしました、幸せです。ありがとうございます。

《水瀬》
アフレコ中の事思い出してまさか皆さんの前で「脇くさい」なんて言うとは…最初誤植かなって。台本貰った時の感情を思い出しました。去年想像しなかった事、いろんな景色を見させてくれる作品です。1人1人の応援を肌で真夏日に感じながら真夏日過ごせて嬉しかったです。順を演じて伝える事って大事だなと思いました。私の様な小心者の誰かにとって今度はそんな気持ちを持ってもらえれば嬉しいです。



公開初日を迎えて、やっと作品の事話せる水瀬さんが真っ先に「順、大好きだよ」と書いていた事を思い出して胸が熱くなりました。

レポは以上になります。軽く蛇足かもですが感想を。

この作品で感じた事は冒頭でも少し書いたけれど、あとはそのヒーロー的な云々以外にやっぱり言葉の怖さと言葉の持つパワーかなと。

言葉にしないと相手に伝わらないけれど強く言いすぎると傷つけてしまう。伝わらないかもしれない。それならいっそ噤んでしまった方がいいなって思ってました。今でもそれは抜けきれなくて、たくさんの人に迷惑おかけしてます(それでも付き合ってくださってる方々ありがとうございます)

拓実君と似てるのかな、でもなんか違うなきっと。

言葉にしなくなると、今度はどんどん心も冷めてきて無色になって、どうでもいいって思う事が増えて、自分には白身しかないんじゃないかって。



でも、この作品を見て何か自分の玉子に小さな、でも確実に亀裂が入って。その正体に気づいたのはこちらの雨宮天さんのブログを読んで。

まぁ、映画観ての感想は本当にこの文章のまんまだなと。まず僕に言葉をくれた雨宮天さんの言葉のパワーを感じました。

そしてまぁ最近いろいろあって一生変わらないと思っていた自分が変われる、変わらなきゃって思わされる様な言葉との出会いが幸せな事にもあって。

その経験を踏まえての今日、凄く個人的な話だけれど改めて言葉ってすごいなって思いました。

まだ叫びたいこと叫べてないし口を噤んでしまうけれど伝えたいことはちゃんと伝えたい、言葉にしたい事は気をつけながらちゃんと言葉にしたいなと思いました。


素敵な作品に出会えて、良かったです。

眠いからというか寝ないと明日無理だという焦燥感に駆られいつもより余計纏まりのない文章になってますかね、すみません。寝ます。

お疲れ様でした。
稚拙な文にお付き合い頂きありがとうございました。

花火、綺麗でした。