こちらは2018年12月8日に浅草雷5656会館ときわホールにて行われましたTrySail 9枚目のシングル(11月14日発売)『azure』のリリースイベント東京2部にまつわる懐旧譚です。
今日の教訓:窓を開けて寝ると風邪をひく。
トークコーナー
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【みなさまへ】
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【『azure』初聴きの感想】
感想を語りだす雨宮天さんの傍ら、口元を抑え目を丸くする夏川椎菜さん。その視線の先には麻倉ももさんのペットボトルが。
△ここまでのあらすじ
1部では、いつもペットボトルそれぞれに名前をスタッフさんが書いてくれるところ、今日は夏川椎菜さんがペンを持ち、そして、麻倉ももさんのペットボトルにだけ、「♡」が書いてあるという事案が発生したことが報告されたのであった。
2部では自分ではない誰かが麻倉ももさんのペットボトルに♥を2つ書いていることが発覚してしまう。
《夏川》
しかも♥が2つ…誰からのやつよ!!
《麻倉》
嫉妬に燃えている(笑) ナンちゃん、それ握ると出るからね
◆今日の名言
ももちゃんは愛されている。(夏川椎菜)
僕は既婚者の部長から返却されてくる書類の文言の句点がいちいち全部「。」ではなく♥に見えるのがすごく困る。
さて、初聴きの印象について。
『Truth.』や『WANTED GIRL』と「魅せる系の曲」の流れだった中で、テンポも早くない、キーも高くない、「歌曲来たな」と思われたという雨宮天さん。
夏川椎菜さんや麻倉ももさんのお話にも
「感情が乗せやすい自然体な曲」、「 等身大で切ない、爽やかだけれど切ない曲」とありましたね。感情を乗せるプランのままに考えてレコーディングに臨めたそうです。
初聴きのイメージは、うーん、なんだろうな、こう
3月っぽいなあと思って。別れの感じとか。
でも今はその別れの瞬間リアルタイムなときに流れているイメージっていうよりは、何年かして当時の友達たちを想うイメージかなあ。
【今年はどんな年だった?】
「ツアーやって、ミリオンのライブがあって、そこからまたツアーやって、半年以上ずっとだった」という雨宮天さん。
うん、
ほんとうに、ありがとうございました。楽しかったです。
夏川椎菜さんはファミ通ゲーマーズでの連載企画や小説家デビューを挙げ、趣味が仕事になることが多かったと話されていましたね。
《雨宮》
なんだっけ、マジで恋する5秒前みたいなタイトルだっけ
《夏川》
たしかに『たった3日で恋ですか』って似てるけどさ
《雨宮》
えー、3日で恋しちゃうのぉー?
《夏川》
言わなきゃよかった…
《雨宮》
へへへ(笑)
《麻倉》
読んだら2ヶ月はいじれるね(笑)
と、さっそくいじられていましたね。
買ったものの作業の片手間になるのが嫌でまだ読めてないなあ、真剣に観たいアニメをそうやって貯めていくパターンと全く同じやーつ。
んん、読むか。
夏川椎菜さんと言えば『声優グランプリ』や『ファミ通』でコラムも連載されていたりして、文章が上手だなあと読んでいたりします。
同じ書き物だけれど、ブログとコラムやエッセイ的な文章って全く違うものだなと、微妙に同じ様な事をやっていると思うのだけれど、恐ろしく夏川椎菜さんはそのどちらも上手い。
そんな夏川椎菜さんのアンソロジー小説と聞いてとても期待して読み始めたけれど、息をつく間もなくすらすらと共感と心地良い自身の体験から来る痛みを伴って読了することができました。
僕は昔から本当に伝わる読書感想文が書けないし、普段から詩集やエッセイばっか読んでいるもので恋愛モノの在り方なんて分からないけれど、どうか少し感想をお伝えしたいと思います。
ストーリーは、塾の夏季合宿に無理矢理参加させられた主人公が、片瀬さんという女の子に恋をするという話である。
こんなに短い構成の中で、恋を描ききるのは大変だなあと思うのです。
僕は恋のお話は書いたことないしそうそう読まないんだけれど、特に恋愛っていうジャンルはいかに早い段階で読者を共感させるかが鍵なんじゃないかなと思う。
その点、こんなに短い構成の中でこんなに短い行数で「僕」だけではなく読者も「片瀬さん」に対してドキッとさせるのは、上手だなあ、と。
「僕」の名前が一切出てこない点や、『いつから鳴いていたのか、外ではセミとカエルが大合唱している』という描写は沈黙の気まずさのあまり普段気にならないものへ注意が向く心情を捉えていて、すごくテクニカルだなあと思いました。
:自分で書いてて痛感したのですが、 長く書くことより、短くまとめることの方が大変なのですね。 しかも恋愛小説。それでテーマが「最低の出会い、最高の恋」なわけで
(公式ブログ:著
夏川椎菜)
そうなのよなあ。長く書くことっていくらでもできちゃうけれど、実はそれを依頼された文字数に削いでいくことってとても大変ですよね。
長くなっちゃうっていうのは、言い回しであったり比喩がその人の歩いてきた時間から濾過されたその人らしいものであるからだというのも大きいんだけれど、短く削いでいくということは表現を少しありきたりで共感を招く均一的な言葉に置き換えていくことでもある。
その短い構成の中で、どうしても譲りたくない書きたいことをうまく妥協点を見つけながら削いでいくっていうのはとても大変だよなあ。
うーん、でもコラムの連載でそういう作業に少し慣れていらっしゃる部分もあるかもしれないけれど、それにしても夏川椎菜さんのその感覚はとても光る才能的なモノだと思う。
僕はいつも文字数を無理言って追加してもらうのだけれどガハハ。本当に申し訳ねえ。
さて、構成上短くせざるを得なかったのであろう、確かに僕が片瀬さんを「好きだ」と思う流れは急だ。
急だけれど僕は戸惑いは感じなかったし、むしろそれがいいなあと思ったのです。
僕が片瀬さんに抱いた恋心はとても衝動的なモノで、片瀬さんへの恋心という動機づけは薄い。
けれど、「あっ、好きだ」っていう衝動的な感情は今まで生きてきて自分の感覚的に理解できるし、なによりそれが「たった3日で恋ですか」を強く印象付けている。
夏川椎菜さんがどういう執筆方法を執ったのかはわからないけれど、もしタイトルを決めてから書き出していらしたなら、これは逆にその動機の薄さが衝動的な感情という印象を強く押し出していて、非常にタイトルに則ったお話だなあと思うのです。
小難しく書いちゃうから苦手なんだよなあ、感想文。
とても上手だなあとおもいました。読んでいて、おもしろかったです。(うじゃのくん、8歳)
ぜひ、いつか夏川先生の長編物を読んでみたいなあ。
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恋愛小説アンソロジー 「最低な出会い、最高の恋」
(「たった3日で恋ですか」夏川椎菜)
アンソロジーはこちらで購入できます。
価格は324円だけど、新規会員登録だったからか9割引の32円で読めたし、歌詞を1曲丁寧に味わいながら読むくらいの時間で読み終えることができるので、みなさんもぜひお気軽に読んでみてください。
【2018年どんな年だった?】
麻倉ももさんは1stアルバムや1stライブと初めてづくしで「うわーっ」となっていて、気がついたら1年が終わる、記憶がないとのこと。
素敵なアルバムだったし素敵なライブだったなあ。
『Good Job!』のMVがとても好き。すごいなあ、ちょっと今日落ち込むことあったけれど、今リンク貼るために見たらすぐ笑顔になってしまった。
【ファッションチェック】
リリースイベント恒例となった夏川椎菜さんの好きなブランドの新作発表会。
≪雨宮≫
私たちは曲合わせで衣装を選ぶんだけれど、ナンちゃんは新曲のたびに自分の好きなブランドの新作を着てくるんですよ。
≪夏川≫
いや、ほら、『Make Me Happy?』だからクリスマスカラーですよ
背中の、顔色の悪そうなゾウが人生だなあって思いました。
≪夏川≫
二人は・・・なにそれ、合わせてんの?
≪麻倉≫
いやー、もうビックリしたよね
≪雨宮≫
おかしいなー
≪麻倉≫
なんか似た感じだし、素材も一緒だしね、ブルーとグリーンで
≪夏川≫
やめてこのタッチ
≪雨宮≫
柄も二人とも植物系だしね
≪麻倉≫
天・・・私たち活動長いし通じ合ってるんだね
(ステージ後方にイジケ座りする夏川椎菜さん)
≪雨宮≫
なんかゾウがこっち向いてる(笑)
≪夏川≫
二人は私に隠れて一緒に住んでいたりするの?
(ファッションチェックを終え席に戻る雨宮天さんと麻倉ももさん)
≪夏川≫
否定しない!!
≪雨宮≫
・・・はい!という訳で
≪夏川≫
否定してよ!!
◯◯しりとりのコーナー
【説明!】
『azure』のMV撮影にて三人がずっとやっていたという『○○しりとり』。
「素朴」「リッチ」とテーマを定め、それに則したもので、しりとりを行っていたそうな。
そして今回はリリイベ仕様ということで、テーマと最初の文字を定め、それに則した回答を用意するという大喜利形式。
賞品はパリさんのポケットから出てきたつぶあんモナカと糖質ゼロのリポビタン
◆お題:剛健(「ム」から)
夏川:向かう所敵ナシっ!
雨宮:ムキになった天
《麻倉》
天は正解
≪夏川≫
めっちゃ剛健
麻倉:ムカデ
≪雨宮≫
ムキになった天を倒せるよ(笑)
夏川:3
麻倉:3
雨宮:5
(僕個人の判定)
◆お題:悲劇(「ふ」)
麻倉:不毛な会話
≪麻倉≫
なんのための時間?労力?
《雨宮》
不毛よね
雨宮:踏みにじられたプライド
≪雨宮≫
キツイですよね
夏川:ふうせん全部われた
《雨宮》
割られたの?人の悪意によって
≪夏川≫
そう
≪雨宮≫
悪意ねー
≪麻倉≫
不毛だ
≪夏川≫
これがすごい不毛な会話だよね
≪雨宮≫
はいっ(笑)
≪夏川≫
おちたところで(笑)
夏川:3+3
麻倉:3+6
雨宮:5+3
◆お題:富豪(「か」)
雨宮:金
《麻倉》
ああ!!
麻倉:金
《雨宮》
やだもー、やめてよー!
≪麻倉≫
ここはさっき外すって言ったじゃん!
≪夏川≫
・・・。
夏川:海鮮丼全部のせ
≪雨宮≫
ナンちゃんも良かったよ。私ともちが一緒だっただけで
≪夏川≫
・・・(スケッチブックを破きだす)金だー!世の中金だよ!あー、風船全部割ってやるー!
夏川:3+3+3=9
麻倉:3+6+2=11
雨宮:5+3+2=10
会場投票で優勝は同情票を集めた夏川椎菜さん
≪夏川≫
同情言うな
この企画面白かったですね。次はこたつでやってほしい。
告知
ライブパート
ライブ前の舞台転換中にはリッチしりとりもされていましたね。
チーズトッピング(雨宮)→車(麻倉)→マーライオン(夏川)
誤爆する夏川椎菜さんの安心感
◯azure
MV初見時のメモがこちらかな。
そう、6行目。
復唱になるけれど、2番のサビで3人並んで座っているカットでの「振りむかないで歩き出す」で俯き少し切なげにもとれるような表情を浮かべている夏川椎菜さんが次の瞬間のソロカット(「どうか君もまっすぐに)で晴れやかに送り出すような笑顔を浮かべているのが、すごく、好きぃ。
んぬぁー、エモいー。
3月っぽいなあっていうのが初聴きの感想なんですけれど、だんだんその関わりの質も変わってきて。
中学を卒業して10年経つんですけれど幼馴染やそこで出会った大切な友人たちとはありがたいことに、なかなか自分から繋がっていようと一生懸命じゃなくても、彼らは繋がりを持っててくれていて。
僕は福岡を出て、あともうひとり幼馴染は東京の少し離れたところにいるけれど基本的にみんな福岡で、そうしてあの頃一緒にチャリンコレースしながら帰った一本の田んぼ道ではなく、行く道はバラバラだけれど、そんな互いの道を想うようなイメージ。
卒業とかそういう最初の別れじゃなくて、再会してまた「またね」って別れるイメージ。
過 現 未
⊥___⊥___⊥
時制って過去・現在・未来とあって、例えば「彼はアメリカに住んでいた」は暗に「現在はアメリカに住んでいない」ことを指すように、それぞれ独立しているもんで。
日本語的な感覚だと別れは『過去』を指していて『現在』とは繋がっていないこと、卒業以来会っていない人の方が多いみたいに得てして別れってその過去の時点で現在と断絶していることが多いものですよね。
でも、別れてもずっと続いているモノがあって、それは日本語ではなかなか的確な表現がない感覚なんだけれど、英語でいうところの現在完了進行形が別れの本来的な在り方だなあって思うのです。
時制の数直線でいう各時制を結ぶ「_」が完了形であって、別れって過去形じゃなくて現在完了進行形だなあって思ったのです。
この曲で歌われている「君」との関係って過去形じゃなくて現在完了進行形だなあって思ったのです。
大切なモノとは、現在完了進行形で在りたいなあ。
“落としたもの 拾ってきたもの
数えたりもするよ
はぐれたこと 道草したこと
何も 何も 間違いなんて無いってこと”
っていう歌詞がとても、琴線に触れましてねえ。
選ばずその場に落としたものも、その時点で過去として現在として切り離されたものなんじゃなくて、「選ばなかった選択が現在まで継続している」というニュアンスで、ずっと続いているんだろうな。繋がっているんだろうな。
はしゃいでいた季節は間違いだったていうよりは、吉田拓郎の曲の歌詞にもあるけれど、はしゃいでいた季節を真実として受け止められた方が幸せだなあと思うのです。
誰かにとっての幸せとか誰かにとっての意味はそこら辺りに転がって、そんな風に空き缶みたいな幸せが転がっているのを見下しては通り過ぎていくのでしょう。
でも、そんな雑踏の中で、ふと自分に転がってきたものは善し悪しに関わらず、ちゃんと受け止めたいなあ。
あれ、『azure』ってそんな曲だっけ(笑)
んー、でも、少なくともこの曲の主人公が「君」を優しく想うように、僕もそんな風に誰かを肯定できたら、いいなあ。
あれ、『azure』ってそんな曲だっけ(笑)
ツアーでどんな叙情詩に変わるのか、楽しみだなあ。
◆あいさつ
新曲についてはリリースイベントで歌うことによって自分たちのものになる感覚があるとお話されていましたね。麻倉ももさんは振付が初披露ということでドキドキされていたとか。いやー、今回の振付も眼福というか顔福というか。
雨宮天さんはすごく風邪を心配してくれていて、お二人もツッコミをいれていたけれど、お節介なオカンだなあ、と(笑) 風邪引かないで、いい冬を過ごしてくださいね。
夏川椎菜さんがお話されていましたけれど、来年もたくさん会えることがわかっていることが幸せだなあって。ぜひ来年もよろしくお願いしますってお伝えしたいし、来年は誇れるような自分でいたいなあ。
○Make Me Happy?
イントロと同時にクラップ。んんー、一瞬でMake me Happyされてしまいますなあ。
落ち葉蹴っての表情が響いたらしいけれど、脳が融けたようで思い出せないので早くTrySailのライブに行きたい。
2番Aメロ、下手で手をつなぐ夏川椎菜さんと雨宮天さん、そしてそれをみないように目元を手で覆う麻倉ももさん。次の節で夏川椎菜を招く麻倉ももさんと、嬉しそうに駆け寄って抱きつく夏川椎菜さんの幸せそうな顔よ。
ここライブだと、広い会場だとどうなるのだろうなあって、今からワクワクしていたりするのですよ。早くTrySailのライブに行きたい。
んー、やっぱり“make O C”のイディオム好きだなあ。
「OをCの状態にする」っていう同じような表現に“let O C”があるけれど、letは『許可』、makeには『強制的に』っていうニュアンスがあるのです。
なんだか、この頃うまくいかないで「不幸だなあ」って人並みに思う波だったんですけれど、三人との間に生まれる空間に抗いようもなく楽しくなっていて。
まさに、make me happy だなあって、思うたのでございやす。
んー、やっぱり、なにかしらで幸せをひとつでも多く感じ取ってもらえるような場所や空間を作るお手伝いができたらいいなってところが締めの気持ちなのでしょうか。
良い年末をお過ごし下さいませ。
拙稿。
帰りに浅草寺の仲見世通りで食べた揚げまんじゅう(サツマイモだった気がする)と芋ようかんが美味しかった。ツアーが楽しみじゃ。たくさん食べてたくさん写真とるぞー。
◇TrySail 『azure』
《雨宮》
野菜たべろよー
《雨宮》
かぜひくなよー
《雨宮》
たまにはうんどうしろよー
《雨宮》
帰ってうがいしろよー
《雨宮》
みかん食べろよー
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